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京都 甘南備山でシダの前葉体を見る

9月21日は、4年ぶりに甘南備山へ。
9月に入ったとたん、週末の天気が良くなり、しかもそんなに暑くないので、出かけるのにちょうど良い。

近鉄新田辺駅から、JR新田辺駅を過ぎて歩いて、棚倉孫(たなくらひこ)神社へ。
甘南備山へは、3回目ですが、棚倉孫神社へ寄るのは初めて。

神社の前で咲いていたヒガンバナに、飛んできたアゲハチョウ。
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棚倉孫神社の由緒は古く、推古天皇が勧請した、というから飛鳥時代までさかのぼります。
拝殿前のロウソクのような石塔にいた、ハラビロカマキリ。
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境内に入ると、「京田辺の未来に継ぐ古木・希木」と書かれた木がありました。
樹齢300年以上のケヤキと
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樹齢250年のクロガネモチです。
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ケヤキは、上の枝がかなり切られていて、樹冠の広がりはありません。

棚倉孫神社から、一休さんで有名な酬恩庵一休寺を経て甘南備山へ。
途中にあった栗の木。
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イガから栗がこぼれそう。

ヒガンバナが咲く田んぼを抜け、山沿いへ。
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ツリフネソウが群生する場所を通ります。
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木の幹に生えていた小さなキノコとヨコズナサシガメの幼虫。
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ヤツデの花には、ハナムグリが。
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吉やんの滝がある、雨乞いの小径から谷沿いのコースを登ります。
登るといっても、標高が低いので、すぐに山頂の甘南備神社に到着。

甘南備山は、古くから神が降臨する山と信じられ、信仰の対象となっていたようです。
また、平安京造営の際、北の船岡山と南の甘南備山を結ぶ線を、都の中心軸として、朱雀大路を設定したといわれています。

展望台の近くに生えていたニシキギ。
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枝にコルク質に翼がある変わりモノ、秋になると紅葉が美しいので錦木(ニシキギ)。
世界三大紅葉樹の一つ。

帰りの山道で、ふと道端を見るとシダが生えていました。
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シダなんて、どこにでも生えているので、特に注意してみることもあまりしませんが、前々から気になっていることがあります。

シダ類は葉っぱの裏に胞子嚢を形成し、胞子を放出します。
その胞子が発芽すると、何が出てくるかご存知ですか?

胞子から発芽するモノは、あの普段見慣れたシダになるだろう、と思いきや、なんと、あのシダにはなりません。

シダの胞子から発芽するのは、「前葉体」というコケのような小さな葉っぱです。
「前葉体」は、シダの幼葉ではなく、普段見慣れているあのシダとは異なる、あのシダのもう一つの別の姿です。

胞子から発芽してできた「前葉体」は、やがて造卵器と造精器ができ、それぞれ卵と精子をつくります。
雨が降ると、精子は泳いで卵と受精し、芽が出てきます。

その芽が成長すると、ようやく普段見慣れている、あのシダになります。
普段見慣れているシダは胞子体とよばれ、「前葉体」は配偶体とよばれています。

つまり、シダは、配偶体(前葉体)と胞子体(シダの姿)の、二つの姿を繰り返しながら命を紡いでいるのです。不思議ですねぇ。
ちなみに、コケは配偶体のみで世代交代しています。

いろいろ調べてみると、コケ植物から、シダ植物を経て、種子植物に至る、植物進化の過程が理解できる、かも知れません。

この「前葉体」、何故かシダの図鑑を見てもほとんど載っていません。
また、姿が小さいので、気がつきにくいともいわれます。

うーむ、こうなると一度「前葉体」を見てみたい。

姿は、ゼニゴケに似ていて、ハート形。
この2つの情報だけで、数年前から、シダが生えているのを見た時、時々探すようにしていました。

今回、甘南備山の下り道で、シダが生えているところを何気に覗いてみると…。
ん、なにやら、前葉体らしいモノがありますね。
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ハート型だし、たぶんコレが前葉体でしょう。

近くにも似たようなモノが見られます。
左側の前葉体からは、胞子体のシダの芽が出ていますね。
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始めて見るシダの前葉体です。
しかも、小さい。

成長すると、このようなシダになります。
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コバノヒノキシダかな?
シダはよく似たのが多いので、よくわかりません。
by kou_shino | 2014-09-26 01:42 | 京都府(98頁) | Comments(0)

大阪府 竜王山から車作へ

久しぶりの天気がいい週末です。
9月14日の日曜日に、3年ぶりに北摂の竜王山へ行ってきました。

朝からゴソゴソしていたら、出かける時がお昼前になってしまいましたが、このコースは短いので大丈夫でしょう。
阪急茨木市駅からバスで忍頂寺下車。
少し戻って、竜王山の登山口へ。

歩き出してすぐのところに、葉緑素をもたない腐生植物のギンリョウソウモドキが。
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寄生植物と腐生植物の違いは、寄生植物が生きた植物から栄養を吸収し、腐生植物は菌類から栄養を得る。
前回もギンリョウソウモドキがありましたが、今年はなんか数が多い。
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初夏に咲くギンリョウソウと非常によく似ていますが、果実が違うようです。
ギンリョウソウは液果をつけるのに対して、ギンリョウソウモドキは、蒴果をつける。
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茶色くなって上を向いているのがギンリョウソウモドキの実。

クチベニタケも生えていた。
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こちらも、3年前より数が多い。
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日本では普通に見られるキノコですが、世界的には珍種らしい。
学名にも、Calostoma japonicum P. Henn.と、japonが入っています。

少し登ると、東海自然歩道に合流。
近くに咲いていた、ヒヨドリバナ。
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さらに進むと、歩道沿いに、ヤマジノホトトギス咲いていました。
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竜王山山頂から、車作方面へ下山。
下山道には、森のエビフライも。
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リスが松ぼっくりを食べた跡です。

下り道は、キノコが多い。
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白い幼菌が出ていたり、
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カラカサタケが伸びてます。
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なんだぁこれは。
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マンネンタケかな。

山道の終わりにあったのは、コガネタケ。
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やがて、バス停がある車作の集落へ。
田んぼの畦に、ヒガンバナが咲き始めていました。
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by kou_shino | 2014-09-21 00:37 | 大阪府(87頁) | Comments(0)

京都西山 西山古道にカエンタケ大発生

6日の土曜日に、TVを見ていると、関西に猛毒のカエンタケが増えているというニュースが何度もありました。どうも、カシノナガキクイムシによるナラ枯れの木の周りに生えるらしい。

西山古道にも、確かナラ枯れの木があったはずなので、確認しようと、9月7日の日曜日に行ってきました。
阪急バスで吉峰寺まで行き、西山古道へ。

古道沿いの湿った地面に生えていたシロソウメンタケ。
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こちらは、ニカワホウキタケでしょうか。
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これらは、姿がカエンタケに似ていますが、普通に見られるキノコです。

朽木には、粘菌のマメホコリ。
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ツノホコリの仲間、タマサンゴホコリも。
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前日の雨で、いろいろなキノコも生えています。
ツチグリの仲間、フクロツチガキ。
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これは、テングタケの仲間の幼菌かな。
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白糸の滝までくると、毎回この時期に咲いているツリフネソウの群落がありません。
土砂で流れてしまったもよう。

滝の横にひと株生えていたツリフネソウ。
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しばらく進んだところに咲いていた、ギンリョウソウモドキ。
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前回来た時も咲いていましたね。

歩いていると、ナラ枯れの木が増えてきました。
カエンタケは生えているのでしょうか。

とぼとぼ歩いていると、いきなり真っ赤な指のようなキノコを発見。
触るだけでも皮膚がただれる、といわれる猛毒のカエンタケです。
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周りを見ると、小さいのも含めていっぱい生えていました。
後ろの木がナラ枯れの木で、その周囲にカエンタケがたくさん生えています。
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ナラ枯れの木は、何年も前から見られましたが、カエンタケを見るのは初めてです。
写真を撮る時も、触らないように注意が必要。

カエンタケは、今年になってから、各地で大発生しているもよう。
夏に雨が多く降り、発生しやすい環境になったためでしょうか。

クリンソウ群落地から、小泉川上流の谷を下ります。
確かこの下り道には途中に、ナラ枯れの木が多かったはず。

谷を下っている途中で見つけた、粘菌ツノホコリ。
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途中のナラ枯れの木は、ほとんど伐採されていましたが、切り株の周りに数本カエンタケが生えていました。
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小さなカエンタケは、赤い棒のような姿ですが、成長すると様々な姿に変わるようです。

まさか、ハイキング道沿いだけで、こんなに多くのカエンタケが見られるとは。
西山全体に、どれだけのカエンタケが生えているのでしょうか。

他に見つけた赤いキノコ。
ベニタケの仲間と、
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ベニチャワンタケ。
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カエンタケは、ハイキングコースの足元にも生えている場合があるので、うっかり触らないよう注意してください。
by kou_shino | 2014-09-13 18:32 | 京都西山(25頁) | Comments(0)

奈良県 明日香村歴史公園のナンバンギセル

8月に入ってから、台風の影響もあり、週末のたびに大雨が降って、野山に出かける事が出来ませんでした。

ここ数年、毎年のように集中豪雨が増えてきていますが、原因は海水温の上昇らしい。
海水温が上昇すると、水蒸気を多く含んだ空気が上空で冷やされて、雨雲が発生しやすくなるもよう。

そしてこの雨雲、満遍なく広がればよいものを、局地に集中する傾向があり、そして降水量が異常に多い。
海水温の上昇は、年々増えているらしいので、今後の日本の夏が心配になる今日この頃。

ファーブルフォトの被写体探しも出来なくて、しばらく掲載できなくなると思います。

月末は何とか行けそうだったので、31日の日曜に、奈良県明日香村に行ってきました。
秋を思わせる涼しさが漂う、近鉄飛鳥駅から車道を歩いていると、車道沿いの桜の木にツクツクボウシが。
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オスとメスのようですね。

同じ桜の木にたくさんいた、キマダラカメムシ 
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南方系外来種のカメムシです。

田んぼの横に咲いているのは、ニラの花でしょうか。
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公園の周辺に飛んでいたホシミスジ。
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タテハチョウの仲間のホシミスジは、翅に三筋の白い帯があります。

こちらは、セセリチョウの仲間のダイミョウセセリ。
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関西系のダイミョウセセリにも、点々と白い帯が。

そして、小さな蛾の仲間、シロオビノメイガ。
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こちらも白い帯があります。

羽の色はいずれも似たような色で、白い帯は、太陽光の反射・散乱に似ているような気もしますね。

公園内にはススキが多くあり、その根元を見ると…。
咲いていますね、ナンバンギセルが。
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ナンバンギセルは、ハマウツボ科の寄生植物。
ススキやミョウガ等の根に寄生して成長します。
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花が咲くまで姿を見せず、夏から秋に、いきなり花芽が出ます。
まるで、キノコのような生態ですね。
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色は違いますが、姿形は腐生植物のギンリョウソウににています。

公園に咲いていた他の植物は、
草むらの中に咲いていったノカンゾウ。
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別名ワスレグサ。

ナツズイセンはヒガンバナの仲間。
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ヒガンバナより1ヶ月く咲くもよう。

秋の七草のキキョウも。
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花の中にバッタが潜んでいます。
このキキョウ、花弁が4つしかありません。

ツルボの花も咲いていました。
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そして、ヒガンバナも。
e0035757_21425348.jpg
今年の夏は、雨がよく降る夏でした。
by kou_shino | 2014-09-06 21:47 | 奈良県(58頁) | Comments(0)


主に関西の自然を散策しながら、出会った生き物や風景の写真と、ファーブルフォトで撮った顕微鏡写真のアルバムです。


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