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滋賀県 山門水源の森散策

滋賀県の湿原を探していた時、検索で見つけたのが山室湿原と山門湿原でした。
山門湿原は、えらく遠いように感じ、車が無いと無理かな、と思っていましたが、「山門水源の森」のホームページを見て見ると、電車とバスで行けそうです。

JR湖西線永原駅からワゴンバスで山門水源の森へ。
バスから降りてトコトコ歩いて行くと、管理事務所があります。
そこで靴の裏を洗い、維持寄付金200円を払い、大まかな説明を聞いてようやくコース内へ出発。

事務所の横にある付属湿地にサギソウが咲いていました。
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山道を登っていくと、花が終わったササユリがたくさん生えています。
一つ一つのササユリにシカの食害よけの網が設置されていました。

花が終わった、野生ランのトンボソウ。
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何となく花の形が残っていました。
花を見るならやはり4月~6月頃がいいかも、今の時期はサギソウくらいです。

分岐地点をすぎ、左手に進むと、山門湿原が見えてきました。
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湿原まで下りてくると、炭釜の跡があり、かっては里山として利用されていた森だというのが分かります。
ここから湿原沿いを歩きます。

山門湿原にもサギソウは咲いていますが、遠いところにポツポツと咲いているので、よく確認できません。
管理事務所の横にサギソウがある理由が、何となくわかりました。

湿原に咲く花にカラスアゲハがいました。
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事務所の方に教えていただいたツチアケビ。
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最初、湿原だけ見て帰ろうかな、と思ったんですが、あんまりよく湿原が見られなかったので、足を延ばしてブナの森コースへ。

山道を汗だくだくで登っていたら、草にカマキリのような虫がいました。
しかし、カマが無い。
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ナナフシですね、背中に翅が確認できますので、ニホントビナナフシでしょう。

次に見つけたのは蛾でしょうか、少し翅がくたびれています。
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この翅の模様から見ると、蛾ではなくて、ダイミョウセセリ(関西タイプ)です。
ダイミョウセセリは、関ヶ原を境に、関西タイプと関東タイプの二種類に分かれているようです。
白い模様が前翅だけにあるのが関東タイプで、後翅まで続いているのが関西タイプ。

しばらく進むと、ジャノメチョウの仲間がいました。
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ヤマキマダラヒカゲか、それともサトキマダラヒカゲか?
両者はよく似ており、判別が難しい。

どうした訳か、汗だくの私にまとわりつく。
汗に濡れたレンズバックにとまり、なにか吸っています。

8月下旬とはいえ、猛暑が続いているにも関わらず、キノコが多く生えていました。
イグチの仲間が多いような気がしましたが、一つだけ紹介します。
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これはベニイグチでしょうか。
カサに丸い突起が付いていて、映画「スターウォーズ」に出ていたピットドロイドみたい。

やがてブナの森へ。
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ブナの森で佇んでいると、涼しい風が吹いてきて心地よい気分になります。
ブナの森を過ぎると山頂へ。
名前の無い山頂には、しめ縄をした岩があります。

山頂から山道を下り、アカガシの森へ。
暖かい地方を好むアカガシの北限がこの辺りで、逆にブナの南限もこの辺り。
アカガシとブナの両方の森が見られる珍しい里山と、案内板に書かれています。

山の中で見つけた、粘菌の仲間を二つ。
細い柄に丸い玉が付いたような小さな子実体です。
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丸太で作られた柵に付いていました。とても小さい。
こちらは大きなマンジュウホコリの仲間。
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ホダ木のような丸太に付いていました。

下山途中で見かけた、葉に付いた面白い形の食み跡。
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食み跡がムシのようにも見えます。

2時ごろ山を降りると、管理事務所横の池にヒツジグサが咲いていました。
来た時は、サギソウしか咲いていませんでしたが、ヒツジグサが小さな白い花を咲かせています。
サギソウのバックに咲くヒツジグサ(スイレンの野生種)。
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未の刻(午後2時)に咲くからヒツジグサなんだそうです。
帰りも、ワゴンバスを電話でお願いし、駅まで送ってもらいました。
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by kou_shino | 2010-08-28 17:40 | 滋賀県(78頁) | Comments(1)

滋賀県 安曇川デルタ 酷暑の中でオオサカサナエに遭遇!?

電車の窓から比良山系を見ると、雲がかかっていたので、少しは楽に歩けるかなぁ、と思っていましたが、湖西線の新旭駅に降りると、お日ぃさんがカーッと照りつけ、頭がクラクラしてきました。

高校野球が終わるころには、少しは秋の気配が出てきてもよさそうに思うのですが、太陽からの容赦のない暑さを浴びながら、新旭駅から左手に進み、2つ目の道を右に曲がり、針江の町へ。

今回来るまで知らなかったんですが、この辺りは針江生水の郷と呼ばれ、比良山系からの雪解け水や雨水が湧水となって流れているようです。
2年前に来た時も、水のきれいなところだなぁ、と思っていました。
なんせ、民家の前の溝にサワガニが生息しているのですから。

正伝寺の横に流れる川を見ると、水中植物の花が咲いています。
これは、ひょっとしてバイカモでは。
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バイカモは、水温14度前後の清流にしか育ちません。
つまり、湧水のない川では育たない植物です。
正伝寺の池には、湧水が湧いているもようです。

国道をくぐり、田んぼが広がる車道をふらふら歩いていると、ダイサギと一緒に10羽ほどの鳥が集まっていました。
何だろう、少し近づくといっせいに飛び立ったのはケリでした。
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近くの休田の水溜りに、浮草のような植物が。
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水生シダ類のアカウキクサの仲間のようです。
今は緑っぽい色ですが、秋には紅葉して真っ赤になります。

時々、田んぼが真っ赤になっているのを見かける事がありますが、それはこのアカウキクサの仲間のせいだったのですね。
アカウキクサは、かっては、水田雑草と嫌われたことがありましたが、今は絶滅危惧種に指定されています。

しかし、アイガモ農法で外来種のアメリカオオアカウキクサが増えているらしい。
拡大すると、こんな姿。
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これは、アカウキクサなのか、外来種なのかわかりません。

鳥はアオサギが多く見られ、上空ではトビが舞っています。
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針江大川まで来ると、カワセミの姿も見られました。
カワセミが飛んでいく後姿を3回見ましたが、写真には捕れず。
そっと歩いても、トビやアオサギが思いもよらないところからバサバサと飛び立つので、カワセミに近づく事ができません。

2年前にも見たホテイアオイをボーッと眺めて、湖岸の木道へ。
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木道入口付近から見る琵琶湖。
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小さなイトトンボがたくさん飛んでいますが、撮る気になれず。
もう暑さで、被写体になる動植物を探す気になれません。

呆然と木道を歩いていると、目の前にお尻が膨らんだ中型のトンボがとまりました。
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琵琶湖湖岸のこの辺りには、メガネサナエとオオサカサナエという二種類のサナエトンボがいるらしいのですが、区別がイマイチ分かりづらい。
しかし、お尻の膨らみ部分(腹部第9節)の黄色い斑紋から、これはオオサカサナエではないでしょうか。
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オオサカサナエは、主に琵琶湖と淀川水域周辺に生息する地域限定のトンボ。
名前の通り、大阪で初めて見つかった準絶滅危惧種です。(メガネサナエも準絶滅危惧種)
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ムカシヤンマといい、ハッチョウトンボといい、今年は何故か珍しいトンボに出会います。

葉っぱにひそむ黄色い彼は、ツマグロオオヨコバイの幼虫か。
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そして、スケバハゴロモ。
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ハゴロモ類は他に、アオバハゴロモとベッコウハゴロモがいました。

木道を出てから、駅に向かう道は、周囲に田んぼが広がる道で、日蔭が全然ありません。
駅に着いた時は、全身汗でグズグズになっていましたよ。
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by kou_shino | 2010-08-22 21:19 | 滋賀県(78頁) | Comments(2)

ファーブルフォト コフキゾウムシ

今年のお盆休みも、どこにも行かずに終わりました。
台風が接近した事もありますが、異様に暑い日中にウロウロ歩くのは先週で懲りましたよ。

そんなこんなで、今週は今月2回目のファーブルフォト。
初夏に撮った、クチブトゾウムシの仲間のコフキゾウムシです。

ゾウムシの仲間は、姿が面白いし、動きも早くないので、ファーブルフォトで撮りやすい昆虫。
コフキゾウムシは、クズの葉によく集まっている、小さなゾウムシです。
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顔を手入れしているコフキゾウムシ。
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コフキ(粉ふき)というだけあって、鱗毛というか鱗片が体中に付いています。
鱗片が取れると、黒いゾウムシになるようです。

頭部を拡大すると、毛が生えるように鱗片が付いているのがわかります。
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翅の辺りを拡大すると、緑っぽいのや青っぽいのや、いろんな色の鱗片があるのがわかります。
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小さな宝石を並べているような感じでしょうか。
地は黒いのですが、これらの鱗片のせいで、コフキゾウムシは淡緑色に見えるのですね。

これは、鱗片の無い黒い姿でクズの葉にいると、外敵に襲われやすいため、鱗片でカモフラージュしているのでしょうか。

おやおや、撮影中のコフキゾウムシが、別のコフキゾウムシに出会いました。
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初夏にクズの葉を見るとよくわかるのですが、やたらコフキゾウムシの交尾が見られます。
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ファーブルフォトのような、ピントの合う範囲が狭い場合、2匹並ぶと苦労します。
ピントを合わすポイントは、やはり目でしょうか。
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ピントを合わせたい部分は、3点まで合わせる事ができるはずですが、実際やってみると2点でも難しい。
横から。
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コフキゾウムシの交尾。
よく見かける交尾している昆虫ベスト3の中では、ジャパニーズビートルの異名を持つマメコガネとトップを争うほどよく見ますね。
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by kou_shino | 2010-08-17 18:47 | ファーブルフォト(107頁) | Comments(4)

滋賀県 醒ヶ井のバイカモと山室湿原のサギソウ

暑い時は、水がある涼しいところに行こう、とネットで検索していたら、滋賀県の山室湿原が目にとまりました。
正確な場所はよくわかりませんでしたが、JR醒ヶ井駅から歩いていけるだろう、と出発。

醒ヶ井駅前で、地図を見ていたら観光案内の方でしょうか、声をかけられました。
湿原に行こうと思っています、と言うと、「あそこは遠いですよ」と言われ駅の近くでバイカモを見られる場所をを教えてもらいました。
とりあえず言われた通りに、旧中山道の宿場町だった醒ヶ井宿へ、バイカモを見に行く事に。

少し歩くと、透明度の高いきれいな川が現れました。
地蔵川です。

地蔵川は名水百選にも選ばれた「居醒の清水」などの湧水でできた川。
家の前に、湧水でできた川があるなんて、なんともうらやましい。

その地蔵川で、清流でしか生息できないキンポウゲ科のバイカモが小さな白い花を咲かせていました。
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バイカモ、漢字で書くと「梅花藻」梅に似た花が咲く藻。
水中でも咲いている花があります。
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川にはライトも沈めてあり、夜にライトアップが見られるようです。
川岸に植えられたサルスベリの花が落下して、紅白の色どりを見せてくれる場所も。
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地蔵川は、清水にしか生きられない魚、ハリヨの保護区でもあるようです。
川の中を見ていると、魚が泳いでいる姿も確認できますが、ハリヨではないみたい。

家に帰ってから、ネットで「地蔵川・ハリヨ」を検索したら、「イトヨとの交雑進み、ハリヨの純血種が絶滅の危機」という、今年5月の記事が出てきて驚きました。

川岸のスポンジにとまるミヤマカワトンボ。
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地蔵川沿いの道を終えて国道を渡り、JRの高架下をくぐって田んぼが広がる舗装道路へ。
ここから、山室湿原を目指します。

田んぼの中にで咲いている白い花は、オモダカでしょうか。
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川沿いの自転車道を歩いていると、山の方から雨雲がやってきました。
どうも通り雨に遭いそうです。

ようやく山室湿原の案内板を見つけた時には、シトシトと雨が降ってきました。
案内板の前から見る伊吹山。
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獣よけゲートを抜け、ようやく山室湿原に到着。
湿原内を覗くと、サギソウの可憐な姿が目にとまりました。
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思っていたより、たくさん咲いています。

以前、花屋さんで買ったサギソウを栽培した事がありますが、自然の中で咲くサギソウは初めて見ましたよ。
しかし雨がどんどん激しくなってきたので、いったん退却。

新幹線の高架下で1時間ほど雨宿り。
小雨になったところで、再び山室湿原へ。

まるで羽根を広げたシラサギのような姿をしたサギソウ。
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実に不思議な形をした花です。
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湿原には木道が敷かれていて、木道を歩いて行くコースがあるのですが、よく見ると木道以外の場所にも足跡があります。
サギソウの写真を撮る為でしょうか、探せば木道のすぐ近くにもサギソウは咲いているのに、非常に残念です。

シオカラトンボが多く、ハグロトンボもいましたが、ここではやはりハッチョウトンボ。
ハッチョウトンボを探しましたがなかなか見つかりません。

ようやく見つけたハッチョウトンボ。
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でも数は少なかった。
ハッチョウトンボはあまり飛び回らないので、探すのに苦労します。
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ここでもメスの姿は確認できませんでした。

カキランやトキソウも咲くらしいですが、今の時期は花は見られません。
モウセンゴケが生えていました。
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沼の中を覗くと、メダカやドジョウ、それにドンコのような魚もいます。
湿原を一周た所でようやく太陽が出て暑くなってきました。

帰りは再び川沿いの自転車道から。
地蔵川まで戻ると、朝よりもバイカモを見ながら散歩する人が多くいました。

駅に戻る前に、国の天然記念物に指定されている、オハツキイチョウを見に了徳寺へ。
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ギンナンが落ちるのはまだ少し早いですが、探しているとそれらしいギンナンが。
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茶色くなっている部分が枯れた葉っぱです。

お寺に来ていた地元のおばあさんも、熱心に探してくださいましたが、きれいなオハツキは見つかりませんでした。
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by kou_shino | 2010-08-11 18:33 | 滋賀県(78頁) | Comments(0)

和歌山県 大旗山 ルリモンハナバチとニワトコドクガ

青春18キップでJR和歌山駅へ。
わかやま電鉄貴志線に乗り換えます。

貴志線のホームに立って初めて気づいたのですが、貴志線の終点、貴志駅は売店の飼い猫「たま」が駅長に任命され有名になった駅。
車体にタマのイラストが描かれた「たま電車」や子供が喜ぶ「おもちゃ電車」等もはしっています。

目的の駅、大池遊園の降りた時、少し驚きました。
「大池遊園」という駅名から小さな遊園地のようなモノがあるのでは、と思っていたのですが、それらしい施設はなんにもありません。

駅は無人だし、トイレも無い。
駅前に自販機が1台あり、横のお店?のような小屋は釣り具屋でしょうか。
山の中の集落にポツンとある、という感じの駅です。

少しあ然としながら、「僧兵の道・城跡ハイキングコース」の標識に従って歩き始めます。

池にはボートがあり、湖畔に旅館があったので、かっては賑やかな時もあったようです。
池に咲いていたホテイアオイ。
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チョウトンボが多く、池や田んぼにヒラヒラ飛んでいました。
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バックの白い小さな花はガガブタの花です。

炎天下の中、道端の草ムラを覗きながら、ほとんど車が通らない車道を進みます。
バッタの幼虫がいました。
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アキノタムラソウでしょうか、唇型の花を見ていると、青いハチが飛んできました。
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ルリモンハナバチです。初めて見ました。
京都府では、絶滅危惧種に指定されています。
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ハナバチといえば、花から蜜や花粉を集めて巣の持ち帰り、幼虫を育てる、というイメージがありますが、ルリモンハナバチは巣も作らなければ子育てをしません。
ケブカハナバチ属の巣に卵を産み付け、育ててもらう(労働寄生)という、カッコウの托卵ににた行動をとるハナバチです。
生態はよくわからないらしい。

小さな池にいたのは、ショウジョウトンボかな。
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トウガラシのようなトンボです。

しばらく進むと、ミカン畑になった山の斜面が現れます。
ミカン山の風景を見ると、ここは和歌山だなぁ、と改めて思いますね。

長らく炎天下の下を歩いてきた後、ようやく山の中へ。
山の中は木陰があり、炎天下よりましだ、と思っていましたが、歩いているうちに尋常ではないほど汗がドボドボと流れ、だんだん気分が悪くなってきました。

鶴者峠からビオトープ孟子へ向うも、やたら暑くて、あまり周りを見る余裕がありません。
森に咲いていたウバユリの花。
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大旗山への山道を登るも、今まで経験した事が無いような気だるさが、これって熱中症?
沢の水で頭を濡らしつつ、大旗山山頂へ。

しばらく休むも、蚊が多くあまりじっとしてられません。
早々に下山する事に。

木陰には、モンキアゲハが多く、大きな白い紋をチラつかせながら飛んでいました。
翅を休めるモンキアゲハ。
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休んでいる時は、前翅に隠れて白い紋は見えません。

最悪の体調でしたが、山の中で生き倒れにならぬよう、ひたすら下山。

下山途中で休憩をしていたら、モンシロチョウのような模様の蛾がいました。
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面白い模様の蛾だなぁ、と思っていましたが、後で調べたらニワトコドクガでした。
幼虫はあのニワトコの葉などを食べるらしい。

なんとか山裾の観音寺まで歩けてホッとしました。
手持ちの水分を飲みほしていたので、観音寺で水を分けてもらおうと住職にお願いすると、クーラーの効いた部屋でお茶をごちそうになりひと心地。

住職に、この暑さの中、山歩きは無謀です、と言われてしまいました。
まったくその通りで、標高の高い山ならともかく、低山はめちゃくちゃ暑い。
暑い間の低山歩きは控えねばなりません。

大池遊園の話を聞いてみると、40年くらい前までは、やはり遊園地のようなものがあったらしい。
昔、南海電鉄が経営していたころの話で、南海がみさき公園へ遊園地を移してから、どんどんと人も減り、今のようになったようです。

観音寺から伊太祈曽(いたきそ)駅へ向かう途中も、田畑の中に民家は点在していますが、店や自販機はまったくありません。

途中の草ムラにいたベッコウハゴロモの成虫。
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ファーブルフォトで覗いたアミガサハゴロモの仲間で、翅の模様が違うくらい、幼虫もアミガサハゴロモの幼虫とよく似ています。
少し探してみましたが、幼虫の姿は見つける事ができませんでした。

「僧兵の道・城跡ハイキングコース」を進み、駅近くの伊太祈曽神社の前で、ようやく飲料水の自動販売機とご対面。
伊太祈曽駅は、乗降するお客さんも多いとみえ、無人ではなく、駅舎には「たま駅長」グッズも並んでいます。

伊太祈曽駅で待っていたら、来たのはおもちゃ電車。
内部は子供向けに作られていて、「大人が乗ってもいいの?」と乗るのが一瞬ためらうほどです。

子供らが走り回る電車内は、冷房が効きすぎるほど良く効いて、ようやく生きた心地になりました。
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by kou_shino | 2010-08-04 21:43 | 和歌山県(9頁) | Comments(0)

ファーブルフォト アミガサハゴロモの幼虫

2005年7月31日から始めた、このブログも、とうとう丸5年経過しました。
振り返ってみれば、毎週いろんな所を歩いていますね。
我ながら驚きます。

おそらくブログをやって無ければ、こんなにいろんな所を歩いていなかったでしょうね。
最初は仕事がらみで、仕方なく始めたんですが…

タイトルも2~3変わりました。
今のタイトル「自然の写真帖」は、かってNHKで放映していた「自然のアルバム」から。

アンセル・アダムスのネガが、ガラクタから見つかった、というニュースがありました。
久々に聞く、アンセル・アダムスの名前は、さらに過去へと記憶が戻ります。

私が自然写真を撮りたいと思ったのは、間違いなく学生時代に見たアンセル・アダムスの写真展がきっかけでした。
アンセル・アダムスの写真を見ていなければ、写真を趣味にしていなかったでしょう。

だから、最初はモノクロ自然風景ばかり。
エルンスト・ハースの写真を知ってから、カラー風景写真にかわりました。

花や鳥、昆虫などの動植物の写真を撮りだしたのは、デジタル一眼レフカメラに変わってから。
フィルム写真時代は、生き物は撮れないと諦めていました。

デジカメに変えて数年してからブログを開始。
ブログをしていなかったら、ファーブルフォトも購入しなかったかも。

身の回りで見る事のできる生き物なんて、どうせ限られているからすぐに飽きてしまうのかなぁ、と思っていましたが、毎回、興味深い生き物に出会う事ができて、まったく飽きる事がありません。
生物の多様性恐るべし、であります。


今月のファーブルフォトは、アミガサハゴロモの幼虫。
森を歩いていると、葉っぱに綿毛のような白いモノを見つけることがあります。
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鳥の羽毛か、植物の綿毛か、しかしよく見ると下に小さな虫がひそんでいます。
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白い毛束を放射状に広げて、自分の姿を隠しています。
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これは。カメムシ目ハゴロモ科のアミガサハゴロモの幼虫です。
ハゴロモの仲間(ベッコウハゴロモやウスバハゴロモ)の幼虫は、みな似たような姿をしています。

この白い糸のような物質は、尾から出ています。
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クジャクのように白い毛束を広げ、尾を反って体を隠します。
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ハゴロモの幼虫は、危険を察すると、恐ろしい早さでジャンプするので、一瞬で視界から消えてしまいます。
ジャンプしないように、刺激を避け、静かに見守る必要があります。
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下から見ると、顔が同じカメムシ目のセミに似ていますね。
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上から見ると、白い毛束は一ヵ所から出ているのではなく、毛束がいくつかの場所から出ているようです。
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失礼して、毛束が出ている部分を拡大して見ると。
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なんか、すごい感じ。

初めて見た時は、その姿にとても驚きましたよ。
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小さな昆虫ですが、探せば、案外近くで見られるかも。
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by kou_shino | 2010-08-01 18:24 | ファーブルフォト(107頁) | Comments(8)


主に関西の自然を散策しながら、出会った生き物や風景の写真と、ファーブルフォトで撮った顕微鏡写真のアルバムです。


by kou_shino

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