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兵庫県 大野山 巨岩と棚田の里山

ソニーがフロッピーディスクの販売終了を発表しました。

確か、アップルのiMacが、最初のフロッピーディスクドライブ無搭載パソコン、だったように思います。
あの時からですかね、フロッピーの時代は終わるんだ、と思うようになったのは。

安価で容量も少ないフロッピーですが、最初はフロッピーディスクも高価でした。
そもそも、価格が高すぎてフロッピーディスクなど買えなかったように思います。

では、何に保存していたか、というと、カセットテープに保存していたんですね。
あの、今ではあまり見られなくなった、音楽用のカセットテープです。

当時のパソコン本体には、カセットテープドライブが標準搭載されていました。
当然、パソコン用のゲームソフトもカセットテープです。

データが保存されたカセットテープを音楽用のカセットレコーダーで再生すると、ピーガー音が聞こえます。
ピーピーガーといった耳障りな音なんですが、この音を別のカセットレコーダーで録音すると、なんとデータのコピーが出来たんですね。

今となっては、懐かしい昔話です。


三寒四温というより、三冬四夏といった日々が続く今日この頃。
日曜日に、北摂の大野山へ行ってきました。

阪急宝塚線の川西能勢口から能勢電に乗り換えたところ、車内は満員。
何回か能勢電に乗った事はありますが、いつもガラガラ、休日の朝から満員だったのは初めてです。

どこかで、何かのイベントでもあるのかなぁ、と思っていたら、終点の日生中央駅に着いて全てがわかりました。駅前には、大きく「つるやオープンゴルフ」の案内板。

石川遼が来てるんですね。

日生中央駅から、ゴルフ場へ行く直行バスが、次々にやってきては、人々を運んでいきますが、バス停に待つ行列は全然減りません。
私も、思わず行列に並ぼうかと思ったほどです。

すごいなぁ、と思いながら、後川行きのバスに乗り、西軽井沢で下車。

西軽井沢という、ちょっぴり恥しくなるような名前は、かって別荘地として開発しようとしていた名残でしょう。
清涼感ある沢が、今も流れ続けています。
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うらぶれた別荘地を抜け、山道に入ろうとすると、生き物がうごめいている姿を見つけました。

何?タヌキかムジナ?
なんと、アナグマでした。イタチ科のニホンアナグマ。
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タヌキやキツネに比べると、その姿は馴染みが薄いものの、里山にはよくいる動物です。
京都の嵐山でも、町中にアナグマが出没する、という話を聞いた事があります。

しかし、夜行性の動物なので、日中はなかなか見られない、と思っていました。

アナグマは、特に慌てるでもなく、ノロノロと別荘予定地だった場所に入って姿を消しました。
かっての別荘地は、アナグマの住処になったようです。

ツツジが咲く山道を、どんどん歩いて行くと沢が流れていたので、小休止。
サワガニがノソノソと動き回ったいます。
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天気のいい日に自然林の中を歩くのは、なかなか気持がいい。
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坂を登りきるとやがて舗装道路やアンテナの鉄塔が現れ、やがて大野山山頂へ。
山頂に咲いていたのはコブシかな。
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暑いくらいいい天気です。

山頂下には、アジサイが一面植えられていますが、今はまだ葉が出始めたところ。
テント場や天文台等があり、柏原からここに来る人は、車でき来ているようです。

帰りは、巨岩めぐりの遊歩道に寄り道しながら、車道をブラブラと下りました。
花立岩と書かれた巨岩。
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巨岩には古いスズメバチの巣が付いていました。
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こんな雨風をモロに受けそうな所に巣をつくるとは。

岩めぐりコースの入口には、大野山山頂岩石群の案内板があります。

溶結凝灰岩は、火山灰が溶けて固まってできた岩石との事。
この岩石には、固まって冷えた時に、規則正しく割れ目が入っていて、これを「節理(せつり)」という。
割れ目に長年雨水などがしみこみ、割れていく作用を「風化」という。

「節理」とは岩体に発生した規則的な亀裂の事かぁ、と勉強になります。

巨岩めぐりコースで、一際目立つ巨岩、太鼓岩。
初期のiMacといった感じで、巨大な岩のテーブルに鎮座しています。
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割れた前面部は、山のふもとに転がっていったんでしょうね。

車道をさらに下ると、キレイなシジミチョウが。
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やがて柏原の棚田へ出ました。
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水はまだ張られていません。

バス停にバスが止まっていましたが、近くに猪名川町指定の天然記念物「ヒダリマキガヤ群生地」があるというので見に行きました。

ヒダリマキガヤは、種子表面の縦スジが左まきになっている、珍しいカヤの木。
木の形も幹が斜めに伸びています。
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柏原には、3ヶ所18本のヒダリマキガヤがあるらしい。

山道を進むと、山の麓辺りには獣害防止柵が見られます。
よほどシカやイノシシが多いのでしょう。なんか徹底して柵を張り巡らせたって感じ。

獣害防止柵を2か所通り越えると、棚田がある小さな集落に出ました。
柏原口の集落です。
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こちらでは、棚田に水が引かれはじめていました。
by kou_shino | 2010-04-27 18:09 | 兵庫県(73頁) | Comments(2)

三重県 高旗山 御斉峠~伊賀越え散策

最近、ガイドブックや登山地図などのエリアマップの他、国土地理院の地形図も持ち歩いています。
知らない土地に行く場合、情報量の多いエリアマップも必要ですが、地形図の方が現在位置がわかりやすい気がします。

国土地理院の地形図は、書店でも販売されていますが、インターネットからプリントする事も可能。
地形図をプリントするフリーソフトは、何種類かあるようですが、使い勝手は一長一短あるみたい。

今は、国土地理院地図閲覧サービス「ウォッちず」の地形図をプリントできる“Trekking Map Editor”というフリーソフトを使っています。


滋賀県甲賀市と三重県伊賀市の県境にある御斉峠(おとぎとうげ)は、徳川家康が本能寺の変の知らせを聞き、堺から岡崎に逃げ帰る途中、多羅尾光俊や服部半蔵の警護で峠越えをした事で有名。
高旗山は御斉峠のすぐ横にあり、地元の人たちには山菜狩りで有名な場所らしい。

信楽駅前からバスに乗り山の中の集落の茶屋出バス停で下車。
地形図で確認しながら、旧道を選び御斉峠を目指します。

集落を抜け、県道から旧道に入りトボトボと歩きます。
タラノメでしょうか、いくつか見られましたが、まだ少し早い感じ。
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ムラサキケマンがチラホラと咲いていました。
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葉に付いた水滴が面白い。
なぜこんな付き方をするのでしょう。
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これは、根から吸収した水分が余ってしまった時、葉の水孔から余分な水分を放出するから、だそうです。

しばらく進むと、道が荒れてきました。
ふだん、あまり使われない道のようです。

なんとか苦労して広い林道へ。

旧道を進むコースも道が荒れているらしく、迂回コースもあります。
最初旧道を進もうか、とも思いましたが、旧道を進むと、代官所処刑場跡を通る事になります。

処刑場跡を通るのは、ちょっと気が進まなかったので、迂回コースへ。

林道横に生えていたツクシ。
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ツクシは、1か月前に終わったと思っていましたが、この辺りでは、まだ見られます。

整備された県道に入り、ブラブラ歩いて行くと、やがて御斉峠。
峠周辺のサクラは満開でした。

ゴルフ場への道を進むと、横に高旗山登山口の標識があります。

整備された山道を登りきると、高旗山山頂へ。
伊賀市内を一望できる山頂で休んでいると、地元の方が登ってこられました。

その方は、山菜狩りの下見に来たそうで、何度もここに来るけれども、人に会うのは初めてとのこと。
あまり人気の無い山らしい。

しかし、山菜が多いので、山菜狩りに来る人は多いようです。
高旗山登山口の近くにも、タラノキが枝を伸ばしていましたが、新芽はほとんど摘まれていました。

スミレの花もたくさん咲いています。
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地元の方から、お土産にと、大きなタラノメを頂きました。
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御斉峠から、家康が峠越えをした時、村人が曲がり角に立って出むかえたといわれる、「四十八まわり」を下山。
旧道らしいですが、ほとんど山道。

途中に生えていた、キノコ。
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傘の直径が17~8cmと大きなキノコです。

山道を抜けると、西山の集落に出ました。

田んぼの畦に、ヘビイチゴの花。
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こちらは、カラスノエンドウ。
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テントウムシの幼虫がアブラムシを食べています。

車道をまたいで、国の天然記念物に指定されている、果号寺のシブナシガヤを見学。
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シブナシガヤは普通のカヤと同種ですが、種子の胚乳についている渋皮が全く無いか、あっても取れやすい特徴を持つ希少な植物だそうです。
シブナシガヤが珍しい植物だ、ということは、江戸時代にはすでに知られていたようで、江戸中期に編纂された「三国地誌」にその記述があり、小野蘭山の「本草綱目啓蒙」にも記載されている、との事。

国の天然記念物に指定されているシブナシガヤは、他に2本あり、そのうちに1本が1km程離れた高倉神社にある。つまり3本中2本が伊賀にあります。
せっかくなので、高倉神社にも寄りましたが、シブナシガヤは竹藪の中にあるらしく、よくわかりませんでした。

高倉神社の近くでひっそりと咲いていたヤマルリソウ。
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あとは、伊賀上野駅まで歩いて帰りました。
by kou_shino | 2010-04-20 19:03 | 三重県(12頁) | Comments(0)

大阪府 茨木市 山脈自然歩道

土曜日に茨木市の山脈(やまなみ)自然歩道を歩いてきました。

茨木市駅からバスに乗り、忍長寺で乗り換えて銭原へ。
ポカポカと暖かい日差しの中、自然歩道をブラブラ歩き。

山脈(やまなみ)というわりには、舗装道路が長く続く自然歩道です。
野草が少ない道なので、朽ち木に付いた、干からびたキノコや粘菌の子実体らしきモノを見ながら進みます。

朽ち木の皮に付いていた昆虫。
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ツヤヒサゴゴミムシダマシかな。

木の幹にとまっていた蛾は、セスジナミシャク。
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シャクガの仲間は、種類が多く、翅の模様もさまざま。
セスジナミシャクの模様もかなり異様です。

木の幹と比べると、目立つような気がしますが、見ようによっては、クモの巣に見えなくもない。

桜の苑近くまで来ると、サクラの木が増えてきました。
市内の桜は、もう散り始めていましたが、ここら辺りは満開が多い。

ツボミの桜がお気に入りなのか、何度もウグイスがやってきて鳴いていました。
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車道を渡ると、ようやく自然歩道らしい道に。
シカと思われるケモノが逃げていく音を聞きながら、自然歩道を進むと、道沿いに大きなキノコが寝そべっていました。
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これは、シャグマアミガサタケでしょうか。

このキノコは、食用で美味、と書かれていますが、毒性が極めて高い、とも書かれています。
ヨーロッパでは食べられているようですが、毒抜きをしないと、死に至る事もあるそうな。

多留見峠あたりから再び舗装道路に。
道路沿いの溝に、ミツバチが数匹群れていたので見てみると。
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溝の底に小さな穴が開いていて、そこからミツバチが出たり入ったりしています。
こんなところに巣をつくったんでしょうか。
雨が降ると、水浸しになりますよ。

斜面の上に咲いていたのは、ニワトコの花。
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ニワトコ(骨接木)の仲間は世界中に分布し、古くから薬用や魔除けに使われていたもよう。

ちなみに、ヨーロッパではニワトコ(セイヨウニワトコ)に関する伝説も多くあるようで、キリストがはりつけになったのが、ニワトコの十字架だった、と言われています。
ファンタジー小説のハリー・ポッターにも、死の秘宝の一つとして「ニワトコの杖」が登場しますよね。

ドングリがたくさん落ちている場所をよく見て見ると。
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硬い皮を脱ぎ棄てた、ドングリの芽を見る事ができます。
コナラでしょうか、もうしっかりと根を張っています。

どんどん下っていくと、沢沿いの道に。
沢沿いになると、シダ類も増えてきます。
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こちらは、アオキの雄花。
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ミヤマキケマンやスミレの横で咲いていた小さな花。
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花の大きさが2~3mmほど、しゃがまないと確認できません。
ハナイバナかミズタビラコかキュウリグサか、悩みましたが、中心部分が黄色いのでキュウリグサだと思います。

反対側に咲いていたのは、カキドオシでしょうか。
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最初、カワセミソウかと思いましたが違ってました。
しかし、以前見たカキドオシと比べると、花の模様がかなり違う。
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どうも、カキドオシの花の模様は、生息している地域によりかなり違うようですね。
by kou_shino | 2010-04-12 19:11 | 大阪府(87頁) | Comments(0)

ファーブルフォト オカダンゴムシ

今月のファーブルフォトは、子供のころオモチャ代わりに遊んだダンゴムシです。

ファーブルフォトを買ったとき、最初の被写体候補にあがったダンゴムシ。
しかし、恐ろしい姿を見てしまうんじゃないか、と想像してしまい、今まで見る事ができませんでした。

いざ見て見ると、今まで昆虫のアップ画像を見てきたせいか、そんな恐ろしい姿ではありません。
多少強くつまんでも潰れない、いやな汁や匂いを出さない、咬まない、刺さない、丸まるとコロコロと転がって面白い。
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子供のころは、マルムシと言っていたように思いますが、人里にいるダンゴムシの正式な名前はオカダンゴムシ。
節足動物甲殻網の生き物で、エビやカニの仲間。エラ呼吸もできるらしい。
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上が頭で、下が尾です。
こうして見ると、尾節は何となくエビの尾扇のような形をしています。

昔から日本にいるような感じですが、オカダンゴムシは明治以降にヨーロッパから渡ってきた帰化生物といわれています。
日本固有ダンゴムシも山や海辺にいるらしいので、一度探してみようかと思います。

頭部の横にある黒いツブツブがダンゴムシの複目。
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エビやカニの眼玉も複眼だったって知ってました?

オスは黒っぽい体をしていますが、メスには黄色い斑紋が並んでいます。
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触手を動かしている様は、ナウシカに出てくる王蟲(オーム)のようですね。

足には小さな爪があり、垂直な場所でも登れます。
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ダンゴムシの行動で、有名なものに交替性転向反応があります。

ダンゴムシが歩いているときに、何度か障害物にあたった場合、最初右に曲がれば次は左、その次は右、と交互に向きを変える行動の事です。
最初左だったら次は右、その次は左、といった感じです。

ダンゴムシが移動する場合、食べ物を求めて移動する、繁殖場所を広げるために移動する、敵に追われて移動する、というような理由が考えられます。
このような時、右、右、右、と同じ方向に曲がると、同じ場所に戻る確率が高くなるので、より遠くへ移動するために、交互に移動するのではないでしょうか。

丸まったダンゴムシを、まっ平らな所に転がすと、体を伸ばそうとする時必ず裏返ります。
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(オスのダンゴムシ)
体を反らしたり、触覚で起き上がろうとするのですが、なかなか元の状態に戻れません。
自然の中では、起伏があるのですぐに戻れるようですが。
裏側も、エビに似ています。

腹の部分。
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(メスのダンゴムシ)
腹もエビの腹のようです。

腹を見ても、オスメスの区別がつきますね。

裏側から顔を見ると。
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ちょっとダース・ベイダーみたい。

口の部分を拡大すると…
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角度を変えて…
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かわいいダンゴムシが、モンスターに見えてきました。

こちらは、ダンゴムシの子供。
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親と比べると、色も大きさは違いますが、姿は変わらず。
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しかし、子供はちょっとカワイイ?

ダンゴムシの事をネットで調べていると、気になる事が書かれていました。
ボルバキアという、節足動物の細胞に感染し、宿主の性を操作する恐ろしい細菌がいるらしいのです。

ダンゴムシのオスがボルバキアに感染すると、メスに性転換するという。

ボルバキアは宿主の卵に感染する事ができるので、宿主(メス)が卵を産むことによって、子孫を残す事ができます。
オスの存在は、ボルバキアには意味が無いので、繁殖能力のあるメスに変えてしまう、というわけです。

オスがいなくてどうして卵が孵るのか、と思いましたが、ダンゴムシがボルバキアに感染すると、単為生殖する事ができるようになるらしい。
つまり、オスがいなくても、メスだけで繁殖する事ができ、生まれたダンゴムシはすべてボルバキアに感染したメスとなるらしい。

ボルバキアに感染したテントウムシやハエ等の昆虫の中には、オスは死に、メスだけが生き残るという事もあるという。

これって、どういうこと?
オスが死に絶え、ボルバキアに感染したメスのクローンが増え続けるって事でしょうか。

こんな細菌が地球上にいるとは!
しかしまだ、脊椎動物に感染した例はないらしい。
by kou_shino | 2010-04-09 01:50 | ファーブルフォト(107頁) | Comments(2)

滋賀県 岩根山(十二坊)林道散策

かって天台宗の行場として十二の宿坊があったことから、「十二坊」という名前もある岩根山を歩いてきました。
草津線甲西駅から、野洲川にかかる交際大橋を渡り、十二坊への正福寺林道入口へ。

林道沿いの桜並木は、まだ咲き始めたばかり、満開にはもう少しかかりそうです。
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ゲートを越えて、ウグイスの鳴き声を聞きながら、ブラブラと歩く。
舗装された林道ですが、ゲートがあるので車の行き来はありません。

道沿いに、イタドリの新芽が伸び始めていました。
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子供のころ、野山で遊んだ時、喉の渇きをうるおす為に、イタドリを食べた記憶があります。
茎を折ると、ポンといい音が鳴り、節にたまった水分を飲んでいたような。
しかし、成長しすぎたイタドリは、筋が固くなり食べられません。

ちなみに、6~8月頃のイタドリの節に、コウモリガの幼虫のイタドリムシがいる場合があるらしいのですが、この虫を食べると美味しいらしい。
白土三平著「野外手帳」を見ると確かに、イタドリムシの見つけ方と料理方法が書いてある。

白土三平氏は野外手帳で、「だまされたと思って試した時に、その美味に驚くことだろう。舌鼓を打つという言葉があるが、正にその通り」で、「洋酒やコーヒーのつまみにしたら最高」とあり「一食ぬいてもよいほどの充実感がある」と絶賛しておられます。

所々で、チラホラとツツジも咲き始めていました。
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ミツバツツジかと思いましたが、オシベが10本あるので、コバノミツバツツジでしょうか。

林道横の岩壁に、チョロチョロと水が流れている所が何箇所かあり、コケ類もたくさん繁殖しています。
これは蘚類、チョウチンゴケの仲間かな?
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こちらは地衣類、アカミゴケの仲間。
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桜の木に付いていたイラガの繭。
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幼虫は、毒が出る棘を持ち、触ると数日痛みが続く。そして繭は結構堅い。
なかなかの高い防御力を身に付けた蛾です。

こんな硬い繭で、羽化した蛾はどうして出てくるのだろう、と思いましたが、上部に丸く弱い部分が作られてあり、中から力を加えると、簡単に丸い蓋となって開くのだそうです。
羽化後の蓋が開いたイラガの繭は、「雀の小便担桶(すずめのしょうべんたご)」と呼ばれており、俳句では夏の季語となっています。

高い防御力を持った繭ですが、それだけでは安心できません。
自然の世界は緊張に満ち溢れているもので、イラガの防御を打ち破る天敵が存在します。

その天敵の中に、イラガイツツバセイボウという緑色に輝く美しい寄生バチがいること知りました。
タマムシの如く輝くその姿は一見の価値あり。
今年はぜひイラガイツツバセイボウが見たいものです。

暖かい陽気の中、坂道をダラダラ登っていくと、NHKの電波塔が現れ、草も生えていない山頂に二等三角点がありました。
山頂で、しばし一服。

少し後戻りして、大谷林道と書かれた道に入ると、レンギョウの花が満開。
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こちらはクロモジの花でしょうか。
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林道を歩いていると、ガサガサと音がする、何だろう、まさかシカ?
何かの動く影を見ましたが、何なのかわからずじまい。

シカだったらもっと大きな音がすると思うので、ウサギかなぁ。

やがて舗装道路と合流。
道端には、ゼンマイも生えていて、山菜摘みにきている人もおられます。

日蔭の朽ちようとしている落ち葉を見ると、何やら妙な模様が。
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何でしょう、菌類?
何となく粘菌が作るパターンに似ているような?

溝に小さなシマヘビが日向ぼっこをしていました。
e0035757_0503119.jpg

大人のシマヘビは、頭から尻尾にかけての縦縞ですが、幼体は赤っぽい横縞をしています。
これは、成長過程で、縦縞と横縞両方みられます。

頭の模様が刺青のようで、面白いのでアップで撮ろうと近づいたら、するすると逃げてしまいました。

林道を進むと、やがて十二坊温泉の前に出ます。
車道を横断し、磨崖仏不動明王への花園林道へ。

花園林道は、拡張工事の最中が、砂利が敷かれた味気ない道。
ふもと近くでは、重機がガンガン動いていて土石流を防ぐ工事の真っ最中。

ここまで来て通行できるのか、と心配しましたが、重機が止まってくれたので通ることができました。
by kou_shino | 2010-04-05 00:57 | 滋賀県(79頁) | Comments(0)


主に関西の自然を散策しながら、出会った生き物や風景の写真と、ファーブルフォトで撮った顕微鏡写真のアルバムです。


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森のふしぎな生きもの 変形菌ずかん


粘菌―驚くべき生命力の謎


冬虫夏草ハンドブック


コケのふしぎ なぜコンクリートの隙間や塀に生えるの?原始的な陸上植物といわれるワケは? (サイエンス・アイ新書)


地衣類のふしぎ コケでないコケとはどういうこと?道ばたで見かけるあの“植物”の正体とは? (サイエンス・アイ新書)


オトシブミハンドブック


カビ図鑑―野外で探す微生物の不思議


田んぼの生き物図鑑


クマムシ?!―小さな怪物


野鳥の羽ハンドブック


僕らが死体を拾うわけ―僕と僕らの博物誌


粘菌 その驚くべき知性 (PHPサイエンス・ワールド新書)


巨大津波は生態系をどう変えたか―生きものたちの東日本大震災 (ブルーバックス)


栗林慧全仕事―独創的カメラでとらえた驚異の自然


ミジンコ 静かなる宇宙(MIJINKO,A Silent Microcosm)


クジラ・イルカ大百科


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