<   2009年 12月 ( 6 )   > この月の画像一覧

滋賀県 湖北 山本山のオオワシ

カメラを持って出かけたものの、これといった写真が撮れずに帰り、ブログにも掲載出来ずにお蔵入りになる、という事が年に1~2度あります。
今回も、お蔵入りにしたくなるような状況でした。
なぜなら、掲載する写真が1点しかないのです。

一度、野生のオオワシを見てみたい、と思い、滋賀県湖北町の山本山へ行ってきました。

オオワシは、冬になるとロシアから日本に越冬しに来ますが、やって来るのは北海道が主で、まあ来ても東北地方が限界です。
しかし、珍しい事に、滋賀県の琵琶湖へ毎年やって来るオオワシがいます。

山本山に来ているオオワシは、2代目で、かなり高齢のメスという話。

このオオワシ、いつも湖北の山本山にいるのではなく、時々つづら尾崎へ出かける時があります。

オオワシが山本山に居るのか、それともつづら尾崎へ行ったのか、という情報は、湖北野鳥センターのホームページ(そのほかの鳥の情報)を見れば、だいたい分かります。

山本山に、オオワシは確かにいました。
しかし、動きません。しかも松の葉に隠れてしまいます。
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大きく黄色いクチバシが印象的で、日本の鳥離れの風貌をしています。
そして、動きません。

運のいい時は、飛び立ったり、魚や水鳥を捕獲したり、かなり近くで見られる時もあるようです。
が、今回私が見ている間は、まったく動いてくれませんでした。

何カットか撮りましたが、似たり寄ったりのカットしか撮れず。
しかも、手持ちの望遠レンズでは、歯が立たない程距離が遠い。

今回の分は行かなかった事にして、ボツにしようか悩みましたが、ひょっとすると、野生のオオワシを見る最初で最後になるかも知れないので、掲載することにしました。

高齢の彼女にもしもの事が起こった場合、別のオオワシが交代で琵琶湖まで越冬しに来るという保障はどこにもありません。
琵琶湖に2羽来ているという話も聞くのですが、正確な情報が無いので信憑性は不明です。

まぁ、見ることができただけでも良かった、と思うことにしましょう。

では、よいお年を…
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by kou_shino | 2009-12-30 17:20 | 滋賀県(78頁) | Comments(0)

兵庫県 播州赤穂 唐船山に舞うミサゴ

約2ヵ月間、京都タワー裏の工事現場(マルブツ百貨店跡地、京都ヨ〇バ〇カメラ工事現場)での遺跡発掘作業を終え、これで年内の仕事も終わりかと思っていたら、長岡京の古墳現場に1日だけ駆り出され、ようやく仕事納め。今年は、遺跡発掘のバイトをしたせいか、非常に長く感じられた年でありました。

日本では、骨などが分解しやすい酸性土壌の為、動物の骨が出てくることは稀です。
しかし、聞いた話によると、人骨が出てくることもあるようです。

マルブツ跡地で、骨は出てきませんでしたが、植物の種は出てきました。
最初梅干しの種か、と思っていたら、アンズの種ではないか、との事。
植物の痕跡は時々見つかるような感じです。


ようやく青春18きっぷを使っての遠出。
兵庫県は播州赤穂を歩いてきました。

うんざりするほど長い間電車に揺られ、姫路駅から先の車窓からは朝靄で真っ白な景色を見つつ、播州赤穂駅に到着。
駅前のハーモニーロードとかいう道をブラブラ歩いて行くと、やがて名水100選にも選ばれている千種川(ちくさがわ)へ。

朝靄けぶる千種川。
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川面に点々とあるのは、水鳥たちです。

赤穂大橋を渡り、水鳥たちを覗いてみると…
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ホシハジロにオナガガモ、ヒドリガモ、などが休んでいます。
よく見ると、真っ白なアヒルみたいなヤツが一羽いますね。

なんでアヒルが紛れ込んでいるのか、それともホシハジロのアルビノでしょうか。

上空にトビが現れた時に、一斉に飛び立とうとするも。
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しかしすぐに着水。

こちらは、ハジロカイツブリとキンクロハジロ。
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仲良く、水中に潜っていました。
キンクロハジロの寝癖が気になる。

上空を見ると、カモの群れが飛んでいたり、カモメらしい鳥が飛んでいたり、これは。
ミサゴです。フィッシュハンターのミサゴも飛んでいます。
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ミサゴは3羽飛んでいました。

千種川から唐船海岸へ移動。

里山に対して、里海というモノがあります。
モノというのは変ですが、赤穂海岸がどうもその里海らしいのです。

赤穂海岸という所が、どこかよくわからないのですが、千種川河口干潟のアマモを活かした里海造りをしてる、という事らしいので、たぶん千種川横の唐船海岸も含まれているのでしょうね。
しかし、海岸を歩いているだけでは、どこが里海なのかさっぱり分かりません。

海岸にはマテ貝の貝殻がいっぱい落ちていました。
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水鳥たちが食べているのかな。

しばらく、ブラブラと海岸散歩。
マテ貝の貝殻ばかりで、あまり面白そうなモノは見つかりませんでした。
眼玉のような石と何か(魚?)の骨くらい。

海岸で見た鳥たち。
シロチドリと、
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ダイゼンかな。
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千種川と唐船海岸の間にある小さな山、唐船山へ。
兵庫県で一番低い山、標高は19m。
瀬戸内海が一望できます。

赤穂海浜公園の辺りは、トビが縄張りを作っているようですが、ミサゴも飛んでいました。
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唐船山から唐船海岸を覗くと、ヒドリガモやオカヨシガモが群れています。
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帰りも千種川沿いから駅へ。
千種川の河川敷には、ヒドリガモ達がよく上陸するらしく、糞がいっぱい落ちています。

河川敷にいたのはイソシギか。
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尾をピョコピョコ上下に振りながら歩いてる。

セグロカモメに見送られて、播州赤穂を後にしました。
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by kou_shino | 2009-12-28 00:17 | 兵庫県(72頁) | Comments(0)

ファーブルフォト シロコブゾウムシの不思議な口

今週は、冬将軍の到来とかで滅法寒く、朝起きても蒲団から出られず。
どうも、去年の冬に冷え性体質になってからは、寒さにからきし弱くなってしまったもよう。
ブログを更新しようとするも、キーボードが冷たくて指先がチクチクと痛い。
難儀な話です。

最近、ファーブルフォトもあまり使っていないので、今月のファーブルフォトは、6月に撮ったシロコブゾウムシです。

ゾウムシ科の仲間は意外に種類が多く、全動物の中で最も種類が多いグループともいわれ、世界で6万種、いや実際は20万種くらいいるんじゃないか、とも推定されているようです。
しかもかなり個性的な面構えをしているモノが多く、まったくもって油断できない昆虫達です。

通常、口吻が長く延び、あたかも像の鼻のように見えるからゾウムシといわれますが、口吻が長くないゾウムシもいます。

シロコブゾウムシも口吻があまり長くありません。
白っぽい体に、背中にコブのような突起があるからシロコブゾウムシ。
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ファーブルフォトでシロコブゾウムシを覗いてみます。
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おとなしそうな、草食動物系の顔をしています。
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実際に葉っぱ等を食べる、草食昆虫。
さらに拡大してみると。
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体表が、白っぽい鱗片で覆われているのがわかります。

鎧を被ったような体で、腹側も頑丈そう。
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しかし、脚の関節部分が妙に気になる。
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なんか、人形の関節というか、軸で曲がる間節みたいに見えます。
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シロコブゾウムシの足。
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もう一度顔を見てみましょう。
最初から、ずーっと気になっていた、シロコブゾウムシの口吻
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とても不思議な形をしていますね。
左右から分厚い唇が出ているようです、いったいどうなっているのでしょうか。
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横から見ると、上から見た感じとかなり違う形。
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正面から見ると…
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うーん。さっぱりわからない。
まるで違う生き物に見えてきました。

このシロコブゾウムシ、しばらく葉っぱと一緒においていたら、なんと。
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葉っぱを丁寧に畳んで、卵を産みましたよ、メスだったんですね。
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by kou_shino | 2009-12-20 18:06 | ファーブルフォト(107頁) | Comments(6)

東海自然歩道 柳生街道 つるし柿と目玉おやじ

東は月ヶ瀬、西は奈良市内へと続く、柳生街道。
今回は、剣豪の里柳生から、奈良公園まで歩いてきました。

近鉄奈良からバスに乗り柳生で下車。
東海自然歩道の道標を見ながら、ぶらぶら歩きを始めます。

柳生家老屋敷を過ぎたあたりで、現れた柳生のニャンコ。
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最近、山歩きが多く、猫の姿を見なかったので久しぶりのニャンコ。

民家の横の細い道を進んで行くと、フユイチゴの葉っぱに虫がのたくった様な模様が。
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これは、字書き虫とか絵描き虫といわれている、潜葉性昆虫の幼虫が作った食べ跡。
潜葉性昆虫とは、あの薄い葉っぱの中で成長する昆虫達の総称。

食べ跡が、最初は細く、だんだんと成長して太くなっていく様子が見られます。

薄い葉っぱの中に昆虫がいるというのも、信じがたい気がするのですが、意外にたくさんの種類がいます。
蛾(ハモグリガ)、ハエ(ハモグリバエ)、ハチ(ハムグリハバチ)、甲虫(チビタマムシ・ノミゾウムシ等)など。

葉っぱ中で、成長する訳ですから、体は紙のように薄くならなくてはなりません。
薄い葉の中の、さらに上層部と下層部で棲み分けする種類もあるというから、驚きです。

集落を過ぎて、柳生街道と書かれた山道へ入り、しばらく進むと、大きな岩に彫られた疱瘡(ほうそう)地蔵へ。
周囲の石垣には、蘚苔類や地衣類がびっしり。
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山道を抜けると畑が現れ阪原の集落へ。
田んぼの横を歩いていると、柳生宗矩が後に側室に迎えるお藤と出会ったお藤の井戸があります。

さらに進むと、南明寺。
南明寺の横に、農家の無人販売所があるので覗いてみると、縄に干し柿が10個程付けたつるし柿が並んでいました。

近くの民家に干してあったつるし柿。
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販売所にあったのは、これと同じつるし柿です。

値段は、ひと縄100円。干し柿1個10円程度。
これは安い。
普通店で買うと、干し柿1個100円くらいしますよねぇ。

財布の中を見ると、小銭は50円玉が2枚しか入っていない。
いくら安いとはいえ、1000円分も買えないので、とりあえず、ひと縄購入。

近くに自販機でも無いかいな、と見まわすも、ありそうもない。
仕方がないので、干し柿を食べながらトボトボ歩いていると、自販機発見。

缶コーヒーを買ったお釣りを握りしめ、再び先ほどの無人販売所まで戻って、3つ購入。
干し柿40個を400円で買い、なんか得した気分。

別の無人販売所には、ヤーコン芋が3~4個袋に入って100円ていうのもありましたが、これは荷物になるので断念。
農家の無人販売所は、とても安いんだけれども、歩き始めの時は、なかなか買えないんですよね。

歩いていると、実を付けたままの柿の木があちらこちらにあります。
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これらは、つるし柿にしないのでしょうか。
たくさん干し柿が作れそうなのに。
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ちなみに干し柿にする柿は渋柿で、甘柿を干し柿にしても、渋柿ほど甘くならないようです。

夜支布(やぎう)山口神社を経て、ズンズン進むとやがて忍辱山(にんにくせん)。
運慶の大日如来像で有名な忍辱山円成寺をちら見して、先を急ぐ。

円成寺の池に浮いていたハスの実。
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自然歩道を進んでいくとやがて舗装道路に出ました。
ここから春日山遊歩道の分岐まで、舗装道路が続きます。

舗装道路を歩いていると、どうしても横の崖地に目が行きます。
そこには、またしてもツチグリが。

以前、ツチグリが「晴天の旅行者」と呼ばれる、と書いたことがありましたが、旅行者とはまたオーバーな、と内心思っていました。
その時は、まだツチグリが転がっている所を見たことが無かったからです。

しかし、ここのツチグリは転がっています。
斜面で開いたツチグリが、転がり落ちて、舗装道路を歩いているような様子を初めて見ました。
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確かに旅立とうとしている様子が感じられます。

ツチグリがあったら、クチベニタケもあるのでは、と思いながら見ていると。
あるある、クチベニタケがいっぱい並んでいます。
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このクチベニタケ、前回見た後で調べたら、柄がタコの足のように生えている、との事。
この次見つけたら、このタコの足がぜひ見たい、と思っていたので、クチベニタケを1個つまみ出して見ることに。

つまむと、赤いクチベニから胞子をプーッと吹き出しました。
そのままエイヤッと引っ張り出すと…

出てきました。タコ足のような柄が。
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しかし、私にはタコ足というよりも、鬼太郎の目玉おやじが、失神して倒れているようにしか見えません。

森を通り抜けると、田んぼや茶畑が広がる集落に出ました。
周りが広がったせいか、やたらと寒い。

集落を抜けると、峠の茶屋へ。
残念ながら、店は閉まっていました。

春日山遊歩道の分岐から、荒木又右衛門が試し切りした、という伝説が残る首切り地蔵を経て、江戸時代に敷かれたという石畳がある滝阪の道へ。
ここまで、途中かなり道草を食っているので、思ったより時間がかかってしまい、だんだんと周りが暗くなってきました。

こんな所で日が暮れてしまっては大変と、うっそうとした、春日山原生林をひたすら歩く。
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町中に出てきた頃にちょうど日没。

奈良公園まで歩いてきたら、もう周りは真っ暗。
遠くの方から、ピィと鹿の鳴き声が聞こえてきました。
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「ぴいと啼く 尻声悲し 夜の鹿」(芭蕉)
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by kou_shino | 2009-12-17 17:25 | 東海自然歩道(2頁) | Comments(0)

京都府 行者山 朽木の森の菌類と水晶

この前の日曜に、亀岡市の行者山を歩いてきました。
千代川駅から西へ進み、松尾神社を経て山裾の大きなタンク横から山の中へ。

林道横の崖地には、ツチグリが。
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ツチグリは何故か急斜面が好きなようです。

少し歩くと、前日の雨でかなり湿った朽木がたくさん転がっています。
しばらく、朽木の世界へ探索。

いろんなキノコが生えていましたが、変わったヤツを紹介。
苔の生えた朽木に、小さな青い木?
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なんでしょう。形はキブリイボタケに似ているような気がしますが、色が違う。

傘があるキノコの裏側は、放射状のヒダになっている場合が多いですが、これはハチの巣のように穴が開いているので、ハチノスタケ。
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見たまんまの名前。
丸いのは、ヒダではなくて管孔と呼ばれています。

周囲を眺めると、木の上にも大きなキノコがついています。
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放射状のヒダ伸びているのがよく見えます。

再び朽木の中へ。
何かついている…

小さすぎて、最初、何がついているのかよくわかりませんでした。
しばらく眺めていてようやく粘菌(変形菌)の子実体と気付きました。
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ケホコリの仲間でしょうか。
一部の子嚢体は破れ、細毛体が弾けて胞子を飛ばしています。

こちらの80cm程の朽木には、びっしりとマメホコリの子実体が。
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これらの子実体が一つの変形菌からできているとしたら、かなり大きな変形体だったはず。
しかし、子実体は時々見かけますが、変形体の姿はあまり見ません。

朽木を見ていた時、法螺貝の音が聞こえるなぁ、と思っていたら、山伏のような人が下山してきた。
行者山には、今でも行者がいるんだ。

大きな岩を眺めながら、坂を登って行くと、浄蓮寺跡。
行者燈と彫られた石灯篭に、文化十二…と刻まれています。

後で調べたら、文化12年は、江戸時代11代将軍家斉の頃か。思ったより新しい。
遺跡発掘のバイトをやり始めてから、石造遺物の年代が妙に気になります。

石灯籠には、アカスジシロコケガのサナギの残骸がついていました。
去年羽化したものでしょうか。

奥に石仏が鎮座する石室を通り過ぎ、しばらく登ると石の鳥居。
ここから道が2つに分かれています。

まっすぐ進むと、祠がある大きな岩場が見えたので右手の道を進みました。

回り込むように進んで登りになりましたが、途中から道が良くわからない。
わからないまま登って行くと、尾根道にでました。

尾根を左に行くと、行者山の山頂。

どうも道を間違えたらしい。
祠のある岩場がから登るルートがあったようです。

行者山から独鈷抛山(とこなげさん)千手寺へ。

山道を歩いていたら、松の木の上でカサカサと音がする。
鳥でもいるのかな、と眺めていたら、突然ホンドリスが幹をつたって降りてきた。

一瞬ですが、初めて野生のリスの顔を正面から見ましたよ。
とっさにカメラを向けましたが、逃げて行くリスの影だけしか撮れず。
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リスとの出会いは、いつも突然。

矢印に沿ってどんどん下山していくうちに、道が違うような気がしてきました。
大きな岩と小さなお稲荷さんの祠がある所を過ぎたあたりで間違いなく違うと確信。

どうも、リスを見失った辺りで、間違ったらしい。
しかし、方角的には問題無いだろうと、そのまま前進。

またしても朽木があるので、覗きこむと、赤紫の小さなキノコ、ムラサキゴムタケかな?
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さらに歩いていると、大きな石英塊が転がっている。

竹林の道をさらに下ると、あちらこちらで石英塊が割られて、砕石が散らばっている。
なんだろう、水晶でもあるのかな。

砕けた石を見ると、六角形の水晶のような形をした石があります。
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後でわかった事ですが、行者山は鉱物好きの間では結構有名な場所らしい。
石英などの鉱脈が多く、桜石という珍しい鉱物が採れるようです。

竹林を抜けると舗装された林道へ。
右へ登ると、空海の伝説が伝わる独鈷抛山千手寺。
ここで本来のコースに合流。

千手寺境内のイチョウは、落葉していて枝のみ。
いい枝ぶりではないので、写真も撮らず。

千手寺からハイキングコースに入ると、またしても寺跡。
こちらは。瑞巌寺廃寺跡。

廃寺跡手前に、地衣類が付いた石仏道標。
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石物道標には「右とこなげ、左ずいかんじ」と彫られています。
近くには、小さな五輪塔がいくつか並んでいる。

廃寺跡を覗くと、立派な石積みの壁があり、瓦がたくさん散乱していました。

廃寺跡から竹林を降っていると、またしても朽木。
これはロクショウグサレキンかな。
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足元もよく見ると、落葉の隙間からヒョロヒョロしたキノコが伸びています。
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イノシシ止めの柵を抜けると、瑞巌寺へ。
廃寺跡から麓に移したんでしょう。

瑞巌寺の近くに生えていた、和傘のようなキノコ。
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それにしても、亀岡の行者山が鉱物で有名な所とは今まで知りませんでした。
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by kou_shino | 2009-12-11 19:03 | 京都府(96頁) | Comments(0)

兵庫県 大舟山 紅葉と桜とシースルーな繭

今回は兵庫県の大舟山(大船山)。
「神々が降りたった」と伝えられる山で、山頂付近はピラミッド型をしています。

JR三田駅からバスに乗り十倉へ。
木器あたりから朝靄がすごく発生していて真っ白、どうなる事やら、と思っていたら十倉に着いた時、靄はだいぶん少なくなっていました。

十倉のバス停から見た朝靄。
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日が昇るにつれ、靄はどんどん消えてしまう。

大舟山への道標に従い、集落を抜けると幅の広い山道に。
道端で、えらく縦長のキノコ発見。
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図鑑で調べた所、ササクレヒトヨタケだと思います。

ササクレヒトヨタケは、名の通り、一日で黒インク状に液化し、溶けて流れます。
バター炒めにすると非常に美味しい、らしいけど、あまり食べたいとは思えません。

山道を進むと、三つのため池が現れます。
三つ目の池を横切り、山の中に入ろうとして、ふと振り返ると…
この池、まっことキレイな鏡池になっているではありませんか!
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山道に入ると、落葉の山道をズンズンと進みます。
白い木の幹に、植物的な生き物が這った痕跡?
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それとも、現在進行形で這っている状態か。

波豆川方面へ降る分岐の峠から、さらに山頂方向へ進むと、再び分岐へ。
大舟山は、この周辺の山では珍しく、非常にわかりやすい道標があります。

分岐から山頂を目指し、やや急な坂を登ると、大きな岩が現れ、石の祠がある山頂へ。
大舟山の山頂から見る北摂の山々。
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右手の特徴ある山が、この前登った羽束山。

山頂の案内板に、
「万葉歌人柿本人麿は西国より海路、都に帰る途中、 “あまれるひなの長路に漕ぎくれば 明石の門より大和島見ゆ”と歌い、明石海峡からこの山を遠望し「大和へ帰ったぞ」とよろこんだ。
上古には、この大舟山は内海航行の一つの目標であり、遥か昔の湖沼時代には、このあたりは湖で大舟山は島になっていて、船をつないだ松があったところから名付けられた。」
と書かれています。

なんとなく、「大和島」が大舟山のような書かれ方ですが、はたしてそうなんでしょうか。
このような伝承は、眉唾ものが多い、と昔から相場が決まっています。
(後でネットで調べたところ、大和島は、「淡路島」「生駒山」「大和の大陸」など諸説あり)

そして極め付きが、「遥か昔の湖沼時代」。
この湖沼時代とはいつのことでしょうか。

柿本人麿は平安時代の人、と時代が特定できますが、湖沼時代などといわれると、ハァ、これってどのくらい昔?と妙に引っかかる。

地形が変化したくらいだから、そうとう昔の事でしょう。
1万年くらい前?縄文時代か、それとも石器時代か。
このような時代の名残が、山の名前に残っているとは非常に疑わしい。

これは、ある事実を隠ぺいするために創作されたものと推理することができます。
その事実とは…

私は、大舟山の名前を見たとき、山の名前に「舟」が入っているのか妙に気になっていました。
そして、「神が降りてくる山」「ピラミッド型の山頂」これらのキーワードを並べると、1つの真実が浮かび上がってきますね。

昔の人は、科学水準がはるかに高い者達を、神に見えたとしても不思議ではなく、ピラミッドとくれば、UFOがやって来るのはこれ定番中の定番。

そうです、この舟は湖に浮かぶ舟ではなく、宇宙からやって来た空飛ぶ舟だったのだぁぁ…と、ここまで妄想を膨らませていたら寒くなってきたので下山。

帰りは大舟寺跡を経て、地蔵菩薩が彫られた五輪卒塔婆型の町石(丁石)がある町石道へ。

分岐から少し下れば、大舟寺跡。
シカやイノシシ等獣の足跡が付いた水たまりがある湿地帯になっています。

説明板によると、山の上にあった大舟寺は、霧深くて湿気が多く、維持困難のため1499年に廃寺となり、麓に移された、との事。
谷筋の町石道を降ると、室町時代に作られたといわれる、蘚苔類や地衣類が付いた町石がポツリポツリと立っているのが見られます。

1つの町石に、蛾と思われる蛹がついているのを見つけました。
この蛹、妙な毛で覆われていますね。
何だろう?
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横から見ると、蛹は町石についているのではなく、毛に覆われた中に浮いているみたい。
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この毛は、ひょっとして繭?
だとしたら、何ともシースルーな繭です。

ネットで調べてみると、アカスジシロコケガの繭らしい。

アカスジシロコケガは、名前の通り、白地に赤い筋が入った蛾で、幼虫は、なんと地衣類を食べます。
そしてこの幼虫、毛虫なんですが、驚いた事に、自分の毛を抜いてこのような繭を編んで作るらしい!

いるんですねぇ、こんな変わったヤツらが。
地衣類を食べるから、地衣類に覆われた町石についていたんだ。

町石道を進むと大きなモミの木が生えていました。
モミの木の根元に落ちていた、モミボックリの鱗片。
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マツボックリは鱗片を付けたまま丸ごと落ちますが、モミボックリは鱗片がバラバラになって落ち、芯だけが残るようです。

さらに進むと、かわいらしいタンキリマメを発見。
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赤いサヤから目玉のような豆が飛び出ています。

やがて田畑が現れて、波豆川のバス停へ。
近くに、山から移された大舟寺があるので、見に行くことに。

大舟寺には茅葺の本堂があり、なかなか風情があります。
山門横に、県の天然記念物に指定されている「大舟寺の大カヤ」が。
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根周り7.60m 樹高20m 樹齢300年以上。
説明板によると、大舟寺が1677年に創立された頃にはもうすでに存在していたもようです。

ン!なんか計算が合いませんね。
確か大舟寺跡の説明板には、山の上の大舟寺が廃寺になり、今の場所に移されたのが1499年だったはず。

後の茅葺2階建ては鐘楼だそうです。
干し柿が吊るしてありました。

境内に入り、茅葺鐘楼の裏へ回ると何か咲いている。
これは桜ですかね、しかし今頃咲く?
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寒桜なのか狂い咲きなのかわかりませんが、紅葉と桜を同時に見られるとは。

帰りバス亭横から大舟寺方向を見ると、裏山に日が当たって真っ赤になっていました。
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by kou_shino | 2009-12-05 12:06 | 兵庫県(72頁) | Comments(0)


主に関西の自然を散策しながら、出会った生き物や風景の写真と、ファーブルフォトで撮った顕微鏡写真のアルバムです。


by kou_shino

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