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愛知県 千鳥ヶ浜 5と5の倍数で成長する生き物

先週、豊岡で夏日を記録したといっていましたが、今週は雪が降ったらしく、寒暖の差が激しい季節。
こういう時期は体調も崩れるようで、花粉症なのか風邪なのか、よく分からない症状が続きました。

高速道路一律1,000円に対抗して、青春18きっぷで遠出をしているのですが、電車の乗っている時間が長いので、やたらと疲れます。
しかし、4月10日までに使わなければもったいないので、行くしかありません。

というわけで、今回は愛知県知多半島の千鳥ヶ浜まで遠征に出かけました。
「千鳥ヶ浜」とは、落語「花筏」に出てくる相撲取りのような名前ですね。

名鉄知多線・内海駅から約15分ほど歩けば、日本の渚百選にも選ばれてた千鳥ヶ浜に出ます。
千鳥ヶ浜の砂浜の砂は、世界一砂の粒が小さいらしい。

世の中には、世界中の砂浜の、砂粒の大きさまで計っている人達がいるのかと感心します。

さっそく貝だまりにそってぶらぶら歩き。
おびただしい貝類の他、アメフラシやクラゲ、カニのハサミ、フジツボ等々の海の生き物などが打ち上げられています。

砂の中には、カラスの死骸もたくさん埋まっていますね。
6羽ほど埋まっていました。

千鳥ヶ浜の端まで行き、港のような所には、カモメやウ(カワウ?)がいました。
飛び立つカワウ。
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折り返して、今度は潮が引き始めた海岸線にそってブラブラ歩き。
貝は非常にたくさん落ちているので、今回は貝以外の生物を観察。

潮が引いた海岸線には、貝だまりではあまり見られなかったハスノハカシパンの殻がたくさん落ちていました。
和歌山で見つけたハスノハカシパンに比べると、小さい個体が多いようです。

和歌山では5~6cmの殻が多かったですが、千鳥ヶ浜では2~3cmの殻を多く拾いました。

浜で見つけた生き物やその痕跡。
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左上がよく漂着しているアカクラゲ。
強い毒を持っているようです。

右上はイトマキヒトデ。
子供のころ、海水浴場でよく見つけました。懐かしい。

左下の砂のマキフンはタマシキゴカイの糞。
これもあちこちで見られます。

右下は、砂の上を這うヒザラガイ。
岩にくっ付いて動かない、というイメージがありますが、動いています。

潮が引いてモゾモゾと動くヒトデたち。
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モミジガイという名前のヒトデです。

近くでダイサギが食べのもを探していました。
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浜辺の堤防近くには、イソギンチャクやアメフラシ達が非常にたくさんいます。
河口を越えて隣の海岸へ行くと、こちらでは、8cmほどの大きなカシパン類の殻がたくさん落ちていました。

大きなカシパン類の殻は砂も詰まっていて重たく、ウニや小さなカシパン類の殻を壊してしまうので、3枚だけ拾いました。

海岸を進んで、潮だまりへ。
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潮だまりには、ワケの分からない、何ともいいようのない、奇妙な姿をした生き物達であふれかえっています。
大阪湾の周辺とは、ケタが違うほどいろんな生き物が数多く生息しているようです。

もう岩といわず砂地といわず、イソギンチャクの多いこと!
よほど、環境が良いのでしょう。

イソギンチャクを気にしていると、磯を歩けないので、見ないようにして磯の生き物を観察。
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左上が、これもたくさんいたアメフラシ。
黄色い麺のような、卵もあちこちで見られました。

右上はナマコかな。
ナマコは軟体動物のような感じですが、ウニやヒトデと同じ棘皮動物。

左下は、磯溜まりに漂う何かの卵?
大きさは10cmほど、何でしょう。

右下がウニ。
生きたウニの姿はこれしか見つけられませんでした。

メスの入った貝殻を引きずるヤドカリがここにもいました。
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毛深いヤドカリですね。

イソギンチャクも異常にたくさんいましたが、今回いちばん目を引いたのはミドリイソギンチャクです。
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姿が海面に映ったので、妙な感じになりました。

ミドリイソギンチャクは体壁に緑色のイボがあり、触手は白やピンク、黄緑など、個体によって違うようです。
上の写真はピンク色の触手を持つミドリイソギンチャクです。

白やピンクに混じって、黄緑色の美しい触手を広げているミドリイソギンチャクも多く見られました。
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まさに、これこそミドリイソギンチャクですね。

こちらは胴体が砂に埋もれて、触手だけが揺らめいています。
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しばらく磯遊びをしていると、徐々に潮が満ちてきたので、ここらが潮時か。

ウの死骸も、海にすむ多くの生き物の栄養源になることでしょう。
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今回拾って来た漂着物。
バフンウニの殻。
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どこかが破損しており、なかなか完成体の殻はありません。

そしてハスノハカシパンの殻。
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大きいのは8cmほどで、いちばん小さいのは2cmほど。
千鳥ヶ浜では2~3cmサイズが多く、隣の浜では7~8cmと大きいサイズが多く落ちていたのは、単なる偶然でしょうか。

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当初、ハスノハカシパンなのかヨツアナカシパンなのか、判断がつかなかったのですが、本屋で何種類かの図鑑を調べた結果、ハスノハカシパンで問題無い、という結論に達しました。
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このハスノハカシパンの殻を見ていると、5枚の花弁のような模様の中心に小さな5角の星型が見られます。
個体によっては、全体にヒトデのような星型の影が出ているモノもあります。
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ウニの殻もよく見ると、5本の筋が見られます。
これは、棘皮動物(ウニ、ヒトデ、ナマコなど)が5を基本とした5の倍数の放射相称を持つ生物なんだとか。

放射相称とは、生物の体を見た時、対称軸が2本以上見ることができるもの。
(たとえば、桜の花とかヒトデとか)

ほとんどの生物は左右相称で、いわゆる左右対称の体を持っています。
しかし、棘皮動物の成体は5角形を基本とした5放射相称という体制をもっているようです。
by kou_shino | 2009-03-29 17:29 | 愛知県(6頁) | Comments(2)

兵庫県 豊岡 コウノトリの郷

兵庫県豊岡では、放鳥されたコウノトリが人工巣塔で子育てをしている、というニュースを見たので、豊岡のコウノトリの郷公園へ行ってきました。

JR豊岡駅からコウノトリの郷公園まで、バスで約14分。
田んぼが広がる里山を利用したコウノトリの郷公園へ入ると、すぐに公開ゲージ内でコウノトリ達の姿を見る事ができます。

クチバシを隠すようにして佇むコウノトリ。
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眼の周りには赤い縁があって、ホルスの目みたい…

公開ゲージでは、12羽のコウノトリは羽を切って飛べなくしているようです。
羽はまたはえるようで、ここのコウノトリ達もいずれ放鳥されるとの事。

仲の良いカップルでしょうか。
オスがくちばしでメスの毛繕いしています。(たぶん)
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メスはじっとして、されるがまま。

コウノトリの求愛行動はクラッタリングといって、首を大きく反らして、クチバシでカタカタ音をたてて鳴らします。
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コウノトリは幼鳥時は鳴きますが、成長すると鳴かなくなるそうです。

エサは3時頃与えるらしいので、それまで百合地の人工巣塔へ子育て中のコウノトリを見に行く事に。
百合地巣塔では、ヒナ2羽と卵4個が確認されているようです。

地図を見ると、百合地という地区はコウノトリの郷公園の近くにあるようですが、人工巣塔がどこのあるのかさっぱりわかりません。
しかし、行けばわかるだろう、と毎度のごとく、行き当たりばったりに、ぶらぶら歩いて百合地へ。

百合地の山沿いには、コサギやアオサギのコロニーありました。
こちらも子育て中なのかな。

車道を歩きながら、ふと空を見上げると、一羽の鳥が飛んでいる影が見えました。
トビかな、アオサギかな、と思って双眼鏡で覗いてみると…

なんとコウノトリです!コウノトリが飛んでる。
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ここでは、コウノトリが自然の中で暮らしているんだ、と初めて実感。

少し迷いましたが、ようやく人工巣塔を発見。
双眼鏡で覗くと、コウノトリの頭らしい白いモノが見える。

おそらく卵を抱いているのでしょうが、これではちょっとしか見えないのでしばらく待つ事に。
おにぎりを食べていると、突然コウノトリが立ち上がったので、ちょっと慌てました。

長い時間しゃがみ込んでいたせいか、羽と足を伸ばしています。
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クチバシで卵を揃えるような仕草をしてから、再びしゃがみ込んで見えなくなりました。

しばらくは、この状態が続くだろう、と思って少し場所を離れたら、いつの間にか2羽に増えてる!
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1羽はそのまま卵を温め、もう1羽は飛び立って、近くの田んぼへ。
何を食べているのでしょうね。
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田植えの前ですが、水が張ってある田んぼがいくつか見られます。
いわゆる冬期灌水・不耕起農法という田んぼでしょうか。

トキを放鳥した佐渡も、トキ達の為に冬期灌水・不耕起農法の田んぼが増えているようです。
コウノトリやトキが暮らしていくには、農薬を使用しない、自然に近い田んぼが必要なのですね。

田んぼに降りたコウノトリも、だんだんと遠くへ行ってしまったので、ぼちぼちコウノトリの郷公園ヘ戻る事に。
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コウノトリの郷公園に戻ると、なんとコウノトリの数が倍ほどに増えている。
放鳥したコウノトリ達も、エサやリ時間をちゃんと知っていて集まって来るようです。

他にもアオサギがたくさんいますし、トビもやって来ました。
特にアオサギが多い。
アオサギは、コウノトリに比べるとかなり小さいのですが、色が似ているので、うっかりするとコウノトリと間違えてしまいます。

係の人が出てくるまで、待ちきれないコウノトリが芝をつついて何かを食べています。
なんでしょう、虫かな?
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池に魚が放たれると、コウノトリ達が集まって来て、魚を食べ始めました。
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小さいのがアオサギ。コウノトリに混じって、ちゃっかり魚を食べています。
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そして、飛び込むようにして魚を追うコウノトリ。
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このコウノトリは、よく見ると脚環がついていません。
ここのコウノトリ達は、個体識別のため全て脚環がついているはずなのですが…

周りの人の話では、この脚環の無いコウノトリは「エヒメちゃん」といって、愛媛県からやって来た野生のコウノトリのメスなんだとか。
愛媛県には野生のコウノトリがいるの?と、調べると…

エヒメちゃんは大陸から愛媛県に渡来してきた野生のコウノトリなんだとか。
愛媛県から豊岡のコウノトリの郷へ来たので、エヒメちゃんと呼ばれているようです。

大陸からは、迷鳥として年1~2羽やって来るようですが、エヒメちゃんのように留鳥として日本で暮らしているコウノトリは珍しいようです。

このエヒメちゃんは現在放鳥されたコウノトリのオスとペアになっているもよう。
ぜひヒナを育てて欲しいですが、オスが子育て放棄しているようで、「今年は難しいだろう」との事。

魚を捕まえたエヒメちゃん。
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魚を丸飲みして喉を膨らませているエヒメちゃん。
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個体識別のため、脚輪や羽に色を付けられたコウノトリ達の中、野生のエヒメちゃんの姿は、貴重です。


家で、撮り終えた写真を見ていると、コウノトリの後姿に妙なものが…

左側の脚環を付けていないエヒメちゃんですが、
右側の羽をひろげている個体は脚環の他、背中にアンテナ付きの発信機を装着しています。
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どのように取り付けられているのでしょうか、ちょっと痛々しい。
by kou_shino | 2009-03-21 23:33 | 兵庫県(73頁) | Comments(2)

和歌山県片男波 磯の生き物とハスノハカシパンの殻

今回は、関西最大?の干潟といわれる、和歌山県片男波へ行ってきました。

前々からビーチコーミング(海岸で漂着物を探すこと)に興味を持っていたので、どこか海岸に行こうと思っていた所、猛禽類のミサゴも見られるかも知れない、ということで行き先を、和歌浦片男波に。

JR紀伊三井寺駅で降りたのは初めて。
紀三井寺は桜の名所としても有名ですが、桜が咲くにはまだ一週間ほど早いもようです。

ぶらぶら歩いて和歌川の旭橋へ。
旭橋の横に、たくさんのユリカモメがいました。
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大きなカモメはセグロカモメです。

和歌川の河口は、まだ潮が満ちていています。
まず、今回一番見たかった鳥「ミサゴ」を探すと、遠くの棒杭に鳥がとまっているのが見えました。
しかし遠すぎてよく分かりません。

少しでも近付こうと片男波公園へ。
頭と胸が白っぽいので、どうやらお目当てのミサゴのようです。しかし遠い。
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魚を捕って食べていました。

片男波の外海の海岸で、何か落ちていないか見て回ると…
なにやら、妙なものがいくつか転がっていましたよ。
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上左は、イカの甲羅。
イカの胴体に入っているフネと呼ばれるもので、大昔に貝殻を持っていた名残です。
すごく軽い。

上右のブツブツとしたモノは、ムラサキウニの殻のようです。
ウニの仲間は、体内にある外骨格が時々浜に打ち上げられていています。

下は…、最初何の殻かサッパリ分かりませんでしたが、調べてみると、ヒラタブンブクの殻に似ています。
いちばん右の小さいのは、違うのかな?

いゃー、妙なものが落ちてますね、海岸には。
ヒラタブンブクもウニの仲間ですが、ネットで調べてみると、なんか毛玉みたいな生物です。

漂着物に注意を注ぎながら、磯の生き物を観察。
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上がイソギンチャク。
下は、潮が引きはじめた時に見つけた、ケヤリムシかな。

イソギンチャクも何種類かいるようです。
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ケヤリムシは、近づくとすぐに引っこんでしまいます。
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磯の生き物を見ていると、岩の陰にチョロチョロと動くモノがいる。
顔を上げると、すぐ近くで、ハマシギ達が海岸の岩をついばんでいました。
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夢中で磯を見ていたので、近くにいるとは気がつきませんでした。
こちらが気付かなければ、ハマシギも結構近くまでくるようです。
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写真を撮り始めると、急に飛んでいきました。

ハマシギと一緒にいる小鳥は、タヒバリのようです。
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あぁ、磯を見たり鳥を見たりと忙しい。

干潟側にまわると、海水がどんどん沖に引いて行くのが見えました。
すごい勢いです。
巻貝達も、急いで海中に戻ろうとしているようで、砂浜に貝の足跡が何本かありました。

海の中で、ヤドカリが貝を運んでいるように見えたのですが、後で撮った画像を見ると、運んでいた貝にもヤドカリが入っています。
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これは、ヤドカリのツガイですかね。

岩の隙間にいた甲羅の幅が5cmほどのカニ。
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ハマシギにつつかれるのか、脚が何本かもげてました。

潮が引いた後の砂浜には、小さな砂団子がいっぱい転がっています。
しばらくジッとしていると、穴から小さなカニが出てきました。
コメツキガニですね。
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砂とよく似た色をしているので、見分けるのが難しい。
非常に敏感で、こちらが動くとすぐに穴に隠れてしまいます。

潮が引いた後で、面白い漂着物を見つけました。
ハスノハカシパンの殻です。
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最初この平べったい殻が、何の殻かわかりませんでした。
初めて見るモノだったので、珍しいモノではないか、と思いましたが、周りを見ると、あるわあるわ一杯ある。

家に帰ってからネットや図鑑で調べて、初めてこれがハスノハカシパンであることがわかりました。
カシパン類もウニの仲間です。
変わった名前ですねぇ。やはり菓子パンからきているのかな。

ヒラタブンブクやハスノハカシパンの他にも、タコノマクラとかスカシカシパンといった殻もあるようなので、また機会があれば探しに行きたいですね。

比較的きれいなモノを選んで持ち帰ることに。
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最後に鏡山の上から見た河口の様子。
上が満潮時で、下が干潮時。
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まだ3月と早いのか、磯遊びをしている人はいませんでした。
by kou_shino | 2009-03-16 18:25 | 和歌山県(9頁) | Comments(0)

ファーブルフォト 踊る!ツクシの胞子

先日、ニコンのホームページを見たら、ファーブルフォトEXなるものが新発売されていました。

ファーブルフォトEXは、デジタル一眼レフも使えるファーブルフォトの上位機種なんだとか。
上位機種ですが、ファーブルフォトの初期価格とあまり差がないような気がします。

ファーブルフォトが出た時点で、いずれデジタル一眼も使えるタイプが出ると思っていましたよ。
いいなぁ、デジイチが使えて…。

欲しいけど、今回は買う余裕がないので、あきらめるしかありません。
定額給付金じゃ買えないし…残念です。


気を取り直して、今月のファーブルフォトは土筆(ツクシ)です。

昔は、春になるとツクシ採りに行き、土筆料理を食べてました。
最近では、花粉対策に土筆料理が良い、というような話が広まっているようですねぇ。


ツクシはシダ植物の仲間で、トクサ科スギナの胞子茎(胞子体・胞子穂)の事。
胞子を散布するために生えるものだから、キノコようなもの?でしょうか。

ツクシの茎の断面。
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レンコンのような穴が開いています。

胞子が詰まっている部分(胞子嚢穂)の胞子嚢床は六角形になっているものが多い。
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胞子を守るために作られた、自然のハニカム構造?

やがて胞子嚢床がバラけてくると、その下から緑色の胞子を詰め込んだ胞子嚢が現れます。
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胞子嚢床が開くと胞子嚢が表に出てきます。

胞子が出てしまった後のカスカス状態。
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こうなると、食べてもおいしくなさそうです。

まだ開ききっていない胞子嚢穂の断面(縦に切断)
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胞子がギッシリ詰まっていますね。

拡大して見ると…
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まるで緑色の明太子!

胞子嚢穂を横に切るとこんな感じ。
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切断時に胞子嚢が破けて、胞子があふれた所を見ていると…
ん!何か動いています。

虫かなと思っていたら、胞子が動いているようです。
最初はひと粒単位で動いていましたが、何かのひょうしに、全体がモワモワと溢れ出てきました。

溢れ出てきたようす。
上が動いているのを見つけた時で、下がしばらくだった状態。
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緑のツブツブだけだったのに、何か白い糸のようなものが出てきています。

拡大して見ると…、この糸はどこから出てきたんだろう。
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肉眼で見ても、ツブツブだった胞子の塊が、白っぽい綿ぼこりのようになっていました。


この白い糸は弾糸といい、ツクシのようなトクサ属の他、苔類と真正粘菌類が持つ胞子の散布器官。
ツクシの場合は、胞子の一ヶ所から4本生えています。

弾糸は、湿度が高い時は胞子に巻きついていますが、乾燥すると伸びて、胞子が踊っているように見えます。
胞子嚢から出てきた胞子同士の間隔を広げ、風などで、より遠くへ飛ばす為ではないでしょうか。

バックが白いと弾糸が見づらいので、ブルーに変更。
左側の弾糸はまだ胞子の周りに巻きついていますが、右側は、弾糸を伸ばしています。
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別のブルーバックで見ると。
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胞子が頭で、4本の弾糸が手足のように見えます。
やっぱり踊っていますね。

画質を気にせず、一つ一つの胞子を拡大してみますと…
ほーら、踊ってましょう、ツクシの胞子たちが。
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ファーブルフォトEXを使ってデジタル一眼で撮ると、もっとキレイな画質で撮れるんでしょうかねぇ?
by kou_shino | 2009-03-11 18:37 | ファーブルフォト(107頁) | Comments(12)

比叡山 鹿と野鳥

比叡山へは、京都側から滋賀県側へと歩いたことがありましたが、今回は滋賀県側登りました。

JR比叡山坂本から日吉大社の横、本坂登山口へ。

比叡山延暦寺の門前町として栄えた坂本は、穴太衆石積みの町として有名。
穴太衆(あのうしゅう)とは、安土桃山時代に活躍した、寺院や城郭の石積み職人達のことで、排水の工夫を施された堅牢で美しい石垣が今も残っています。

川沿いの石垣には、蘚苔類やシダ類の種類も多い。
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石垣にヒヨドリがやってきて、コケをついばんでいます。
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通常コケ(蘚苔類)は、ほとんど動物に食べられるということがありません。
コケの標本も虫がつくことはほとんど無いそうです。

しかし、胞子の詰まった蒴だけは例外のようで、このヒヨドリのように、鳥に食べられるようです。
これも胞子散布のひとつなのかな?

こちらは桜の花芽をついばむアカウソ。
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登山口の近くに生えている遮那王大杉。
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遮那王というのは、源義経の幼名?

登山口から石段を登って行くと、やがてしっかりした山道へ。
山道の横に顔を出していた白い芽。なんでしょう。
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白いのは、葉緑素が無い、ということかな。

延暦寺の手前で、ドサドサと野生動物いるらしい音がしました。
猿かな。
比叡山には、よく猿が出没するらしい。

少し間を置いて、「ピーッ」という鳴き声。
どうやらシカだったようです。

延暦寺の境内を通り過ぎて、京都トレイルコースを進み、スキー場跡を過ぎると、展望の良い場所に出ました。
比良山系には、少し雪が残っています。
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反対側の森に入り、斜面の上を見ていると、何かがこちらを覗いている。
望遠レンズで覗いてみると、野生のシカが姿を現しました。
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親子でしょうか、山でシカに出会うと、毎回逃げられるのですが、ここのシカはすぐには逃げません。
しばらくこちらを眺めていました。
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周囲を見ると、シカに皮を食べられた木がたくさんあります。
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頻繁に出没するので、人の姿も見慣れているのかも知れません。

シカが現れた森。
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群れて飛び回っていた黄色い小鳥。
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マヒワでしょうか。

あとは、ロープウェイ駅の横からキララ坂コースをたどり修学院へ下山。
途中に生えていた、クヌギの巨木。
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修学院から叡山電鉄で出町柳へ出て、河原町までは鴨川沿いにブラブラ歩き。
川岸には、ヒドリガモやコガモの姿が見られます。

三条付近まで近付いた時、ふと川べりを見ると、カワセミがいました。
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高野川合流より上流(賀茂川)にカワセミがいるという事は聞いていましたが、こんな賑やかな所にもいるんですねぇ。
by kou_shino | 2009-03-09 18:48 | 滋賀県(79頁) | Comments(0)

滋賀県 雪野山 マンサクの花咲く里山の春

土曜日に保久良梅林からの帰りあたりから、鼻がムズムズし初めてきました。
とうとう花粉症の症状が本格的に出始めたもようです。

2月から花粉予報が始まっているようですが、私の場合は3月にくるようです。
日曜も天気が良かったので、ティッシュを多めに持ち、滋賀県の雪野山へ春を求めて行ってきました。

西の竜王山と呼ばれていた「鏡山」に対して、東の竜王山とも呼ばれていたのが「雪野山」(309m)。
4~7世紀ごろの古墳が200基以上発見されており、歴史的にも興味深い山らしい。

入口の龍王寺には、3か所ほど登山口があり、どこから入るかちょっと悩みました。
とりあえず、自然観察路があるだろう、と思うコースへ。
山の中に入ると、すぐに岩で作られた古墳跡があります。

雪野山は小さな山ですが、枝道が多く、標識が少ないのでちょっとややこしい。
「マンサクの道」と書かれたコースに出会ったので進んでいくと・・・

咲いてる咲いてる、マンサクの花が満開です。
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マンサクという名前は、「春になるとまっ先に咲く花」→「まず咲く花」→「まんさくの花」となった、という説がありますが、里山の田畑を見ると、萬年豊作から来ているという説もあるように感じます。
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小さな花が高い場所で咲いているので、望遠レンズを持ってきて正解でした。
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細く縮れた面白い花びら。
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倒木が多い山道を登り、尾根筋を進むと雪野山山頂へ。
山頂に生えていた松にカマキリの卵が産みつけられていました。
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もうじき孵るんでしょうね。

浄土寺・天神社を目指して尾根筋をさらに進んで行くと、峠付近でショウジョウバカマを見つけました。
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咲いていたのは、この1株だけでした。

あずま屋を下るとすぐに浄土寺・天神社へ。

参道を下りながらふと頭上を見ると、スギの花がびっしり。
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見るだけで、クシャミが出そう。

参道横のチョロチョロと水が流れている所に、ゴソゴソ動いているモノがいます。
見ると、冬眠から覚めたばかりのサワガニ。
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後ずさりしながら、後ろ脚で足場を探っています。
まだ寝ぼけているようで、動きがとても鈍い。

鳥居をくぐると里に出たので、ツクシを探しながら龍王寺へ。

田んぼのあぜに咲いていたシロバナタンポポ。
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ツクシが見当たらないなぁ~、まだ早いのかなぁ~、と思いながら歩いていたら、フキノトウが出ていました。
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ふと、フキノトウの周囲を見渡すと…

あるわあるわ、ツクシだらけです。
e0035757_18213061.jpg

まだ早いどころか、穂が開いているのが多く、ちょっと遅かった、という感じ。
e0035757_18214969.jpg

日が陰ると、まだまだ風が冷たく感じますが、生き物の目覚めを感じさせる里山の春でした。
by kou_shino | 2009-03-03 18:44 | 滋賀県(79頁) | Comments(0)


主に関西の自然を散策しながら、出会った生き物や風景の写真と、ファーブルフォトで撮った顕微鏡写真のアルバムです。


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