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彦根芹川散策

久しぶりにウォーキングコースを歩きに行った時、途中で子犬がウロウロしているのを見つけました。
鎖もしていないし、捨て犬かなぁ、と思って近づいて見ると、どうも犬と違う感じがします。

どうやらこいつはタヌキの子供。
このコースを歩いている人に聞くと、親にはぐれたらしい子ダヌキが近くの穴倉に住み着いているようです。
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隣にはグラウンドがあり、子供たちがよく集まったりするので、人には慣れているようす。

最初は、警戒していましたが、だんだんと厚かましくなってきました。

しゃがみこんで写真を撮っていると、ダーッと寄ってきて、じゃれついてきます。
じゃれつくのはいいけれども、手を出すとやたらと噛みついてきます。
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本気で噛んでいるわけではないと思いますが、結構痛い。
だんだん興奮してきて、爪まで立ててきます。

小さいうちは、かわいいものですが、大きくなったらどうするのでしょう。
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そのうち、自立して生きていってくれれば、と思う今日この頃です。

えー、前置きに写真まで入っちゃいましたが、ここから本題の彦根芹川散策。

天気予報では雨のち曇り、傘まで持って行ったのに、予想を覆して見事に晴れました。

中芹橋からJRの鉄橋を潜り遊歩道を歩いていると、川岸の草むらにモンシロチョウやナミアゲハなどの蝶が花から花へと飛び交っています。
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フランス人作家のルナールが、「博物誌」に蝶の事を「二つ折りの恋文が、花の番地を探してる」とい書いているのを思い出しました。

イタチもウロウロしています。顔が隠れましたが…
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こちらはササゴイかな。他にもコサギ、ダイサギ、アオサギ、カルガモなどもいます。
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川沿いに生えている桜の木肌を見ると、木の皮にそっくりな蛾を見つけました。
左は真ん中にいる。右は拡大して斜めから。
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遊歩道から車道に変わり、ぶらぶらと歩いて行くと、大堀橋に到着。
横の公園でタマムシが飛んでいるのを見かけましたが、どこかに行ってしまいました。
川沿いにもタマムシがいましたが、今回写真は撮れず。

大堀橋から見た芹川。
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大堀橋の横にある鞍掛山へ登ってみました。
山といっても、少し土が盛り上がった所で、すぐに頂上へ。

周りの木には、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ、アブラゼミなどが盛んに鳴いています。
ふと草の上を見ると、小さなセミがとまっていました。

最初、ツクツクボウシかな、と思いましたが、ツクツクボウシよりも一回り小さい。
栄養不良のツクツクボウシかな?とも思いましたが、よく見るとなんか違う。
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これって、もしかしたら、チッチゼミでは!
後で調べたら、やはり、このセミは日本本土で最少のチッチゼミであることがわかりました。
産卵管を草の幹に刺して卵を産んでいるようですね。
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図鑑の写真とは、少し違うような気がしますが、後ろ羽根の一部(黒い部分)が、上に少し飛び出しています。
どうやらこれが、チッチゼミの特徴らしい。

山から下る途中で見つけたクダマキモドキ。
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大堀橋からさらに歩いて東海道新幹線を越えて川岸に出てみました。
じっと川底を見ていると、小さな魚が見られます。
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川岸に咲いた花にクマバチが集まっていました。
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再び夏の暑さが戻った、という一日でした。
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by kou_shino | 2008-08-31 23:32 | 滋賀県(79頁) | Comments(2)

安曇川デルタ散策

お盆が過ぎてから暑さも和らぎ、朝夕などはだいぶん涼しくなってきました。
お盆前の暑がいつまで続くのだろう、と思っていたので意外です。

熱い日など、メダカを入れていたバケツの水温が40度まで上がったのでびっくりしましたが、メダカ達はけっこう大丈夫みたいです。
一緒に入れていたオオカナダモは、ボロボロにとけてしまいましたが・・・

今日は、朝から雨が降り、かなり気温も下がりましたが、琵琶湖へ散策に行きました。

JR新旭駅から歩きだすと、雨が激しく降り出し、おまけに琵琶湖側からも風が吹いてきたので、ズボンはグッショリと濡れてしまいました。
国道161号線の高架下でようやくカメラを出し、国道の土手に咲いていたタカサゴユリを撮影。
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このあたりは、タカサゴユリが群生しています。

針江大川の近くで、ツクツクボウシが雨宿りしていました。
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田んぼが広がる川沿いの道には、ザリガニの脚がたくさん転がっています。
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このあたりにたくさんいるサギ達の仕業ではないでしょうか。

川の近くから、いきなり大きな鳥が羽ばたいたので、カモかと思いましたが、キジでした。
田んぼの畔でウロウロするキジ。
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おおさか環状自然歩道では、よく見かけたキジですが、キジの写真を撮れたのは今回初めて。
こんな所にもキジはいるのですね。

キジがいた田んぼの横の水路では、ホテイアオイの花が咲いていました。
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琵琶湖湖岸に出たあたりで、ようやく雨が上がりました。
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トビが飛んでいます。

車道から、湖岸沿いに整備されている木道へ。
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湖岸沿いですが、木が茂っているので琵琶湖はよく見えません。

木道の横にミゾカクシという小さな花が咲いていました。
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田んぼの畦などにたくさん生える草ですが、花の形が変わっています。

木道沿いには、たくさんイトトンボが飛んでいます。
大きな蛾が飛んできたので驚きましたが、その蛾が近くの葉っぱにとまったとき、さらに驚きました。
まるで枯葉です。
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茶色い枯葉のような蛾はアケビコノハ。
飛ぶと丸い模様が見えるのですが、いったん何かにとまると、もうわかりません。
じっとしていたら、まったく気付かなかったと思います。

木道も歩き終わったので、田んぼ道を通って駅方向へ。

草むらに、小さなウリが生っていました。
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カラスウリのようです。
赤くなる前は、こんな色をしているのですね。

ふと、車道横の溝を覗いてみると、小さなカメが懸命に泳いでいました。
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甲羅の長さが4cmほど、生まれて間もないカメの赤ちゃんでしょうか。
掬ってみれば、お腹の部分にお臍があります。
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サギ達に見つからないように大きくなれよと、再び元の溝にかえしてから帰りました。
by kou_shino | 2008-08-23 22:36 | 滋賀県(79頁) | Comments(4)

ファーブルフォト アリグモとアオオビハエトリ

今月2回目のファーブルフォトは、ハエトリグモの仲間。

ハエトリグモの仲間にアリグモという、アリによく似たハエトリグモがいます。

ハエトリグモの仲間はほとんどが似たような姿をしていますが、このアリグモの仲間だけは、アリの姿に似て、他のハエトリグモと姿がかなり違います。

前から、一度アリグモを見たいと思っていたのですが、どこにいるのかさっぱりわかりませんでした。
それが、クワガタを見つけた日に偶然アリグモも見つけました。

多くのアリが這いまわっているアカメガシワの葉っぱに、1匹だけちょっと姿が微妙に違うアリが目に留まりました。
動きはアリのようですが、他のアリと比べると、頭の部分が長いのです。

最初、別のアリを咥えているのかと思いましたが、これがアリグモでした。
アリのような姿をしていますが、顔は全く違います。
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ハエトリグモの特徴でもある、大きな単眼。
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クモと昆虫の違いは、クモは脚が8本に対して、昆虫は脚が6本、クモは頭胸部と腹部にわかれていいるが、昆虫は頭部、胸部、腹部にわかれる、等。

しかし、アリグモは、頭部、胸部、腹部に分かれているように見えます。
また、8本脚ですが、前の2本を触覚のように持ち上げると、6本脚に見えます。
動きが速いので、大きな顎がなければ、アリと区別できなかったかも知れません。
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顔に比べると大きな顎です。他のハエトリグモと比べても大きい。
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下から見ると。
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何が為に、このようなアリの姿に擬態しているのでしょうか。
以前は、アリに近づきアリを食べるのでは、と思われていたようですが、どうもそうではないらしい。

アカメガシワの葉っぱの根元にある花外蜜腺に顔を寄せる姿もアリと同じ。
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アリがハエトリグモの頭を被っているようで、なんともユニークなクモです。
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アリグモはアリを捕食しませんが、アオオビハエトリはよくアリを捕食するらしい。
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頬っぺたにくっ付いているオレンジ色は、ダニかな?

頭胸部に青い帯があり、全体も青緑に輝いています。
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アリを捕食するクモは少ないらしい。
前の脚をあげて、アリに似せている、という話ですが、アリグモのほうがはるかに似ている。
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斜め後ろから。
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もしアオオビハエトリがアリグモと出会ったら、どうなるのでしょうね。
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by kou_shino | 2008-08-21 23:47 | ファーブルフォト(107頁) | Comments(4)

ファーブルフォト クワガタとカブトムシ

今月のファーブルフォト用のモデルなる昆虫を探していたら、懐かしい場所でカブトムシとクワガタムシに出会えました。

お盆にお墓参りをした後、竹林の遊歩道を通った時の事です。

この竹林には、クヌギの木などが所々に生えていて、子供の頃に、夏になるとカブトムシやクワガタムシをよく捕りに行った所です。
しかし、竹林の周辺が整備され、森が切り開かれてニュータウンとなるにしたがい、だんだんとクワガタの姿も見ることができなくなってきました。
あれから何十年も経ち、こんな住宅地に囲まれた、タケノコの竹林には、カブトムシもクワガタも消滅したんだ、と勝手に思い込んでいました。

遊歩道を歩いていて、クヌギの木が生えている所に来ると、こんな所にも昔はクワガタがいたんだなぁ、と思い出にふけりながら、ふと足元を見るとバラバラになった昆虫の死骸が落ちている。

ん!これは・・・

しゃがみこんで見ると、これがなんとカブトムシの死骸です。
3~4体ぶんの羽や足が転がっている。どうも鳥に襲われたようす。

カブトムシの死骸がある、ということは、まだここら辺にもカブトムシが生息しているということでないでしょうか。

もしや、と思いクヌギの木の根元の土を少し掘ってみると、おおっ!なんと!クワガタとカブトムシのメスが出てきたじゃありませんか。

なんか、子供の頃のタイムカプセルを掘り起こしたような気になりましたよ。
こんな住宅地のすぐ横なのに、たくましく生き続けていたのです。

クワガタのメス。
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メスの近くには、よくオスもいたのですが、メスしか見つけることはできませんでした。

顔の下側から。
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脚の先には、木にしがみ付く為の、鎌のような鋭い爪が2本あります。
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爪の部分を拡大して見ると、爪の間にも2股に分かれた小さな爪?があります。
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次にカブトムシのメス。
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体長は4cmほどで、やや小ぶりですが元気がいい。
カブトムシのメスはオスのようなツノがないので「ボウズ」と読んでいましたが、頭に小さなふくらみがあります。
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しかし、ファーブルフォトで撮るには、カブトムシは大きすぎます。
すぐにゴソゴソ動き出すので、なかなか撮れません。

手でつかんで撮ると、猛烈に暴れまわります。
クワガタより大きな脚でしかも結構強い力で動くので、指の皮膚がボロボロになりました。

顔の下側から。
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胸と腹の間の部分。関節の部分には細かい毛が生えています。
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ファーブルフォトで撮りながら、メスなのでこれから卵を産むんだなぁ、と思うと、これ以上モデルにするのもかわいそうに思えてきたので、2匹とも元の場所へ逃がしてやりました。
by kou_shino | 2008-08-16 23:48 | ファーブルフォト(107頁) | Comments(0)

滋賀県 畑の棚田

畑の棚田は、滋賀県で唯一、日本棚田百選に選ばれた棚田です。
「安らぎに満ちた里山」とか「心を癒す日本の原風景」といわれているようなので、お盆の暑い時期ですが、散策に行ってきました。
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畑の棚田は一つ一つ柵に囲まれていて、山側には、しっかりした金網の柵でおおわれています。
動物誘導電気柵というのでしょうか、山から来る野生動物の食害対策と思われます。

棚田の土手の所に、穴があいれいるので、何がいるのかなぁ、と見ながら歩いていると、いきなり目の前にヘビがいたのでびっくり。
ヘビもびっくりして、すぐ穴の中に隠れてしまいました。

気を取り直して、棚田の生き物を探しながら散策。

ゲンノショウコの花にやってきたアリ。
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ゲンノショウコ(現の証拠)は江戸時代から下痢止めの妙薬として利用されていた民間薬。
花は白花と紅花の両方咲いていました。

トンボも多い。
顔に黒い斑紋があるので、マユタテアカネ。
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まだ赤くなっていないマユタテアカネか、それともナツアカネか?
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歩くたびに、バッタが飛びます。
一番よく見かけた、ツマグロイナゴ。
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こちらはツマグロイナゴの幼虫かな?
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蝶がクモの巣に引っ掛かっていました。
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帳もかなり暴れたようで、羽がかなり傷んでいました。
蝶はまだ生きていたので、クモの巣から放してやりましたが、もう飛ぶことはできないようです。

草の茎にしがみついていたのは、アワフキムシの仲間。
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エンマコオロギの幼虫が出てきました。卵管があるのでメス。
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棚田の山側に、小さな実をつけた、大きな木がありました。
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新しい休憩所もあり、春や秋には写真を撮りに来る人で賑わうようです。

棚田の稲穂に花が咲いています。
奥の山は比良の山。釈迦岳かな。
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山寄りの棚田には、沢から水を引いているせいか、サワガニがいました。
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最初、赤いのが動いているので、ザリガニがいるのかと思いました。
田んぼでサワガニを見たのは初めてです。

電線には、ツバメがたくさんとまっています。
ほとんどは、巣立ったばかりの幼鳥のようです。
電線にとまったままで、親鳥に餌をねだっていました。(写真3点並べてます)
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棚田をぐるりと一回りしましたが、暑さのせいか、農家の人は2~3人しか見ませんでした。
スギの巨樹がある八幡神社に入っても無人なのか人の姿は見られません。

神社の拝殿にいくと、アブのようなハチのような小さな虫がいっぱい飛びまわっています。
そして拝殿の中から、ブーンブーンという羽音が絶え間なく聞こえてくる。
ひょっとして、拝殿の中にミツバチが巣を作っているのかも。

神社でしばらく休んだあと、「棚田オーナーほ場」とかかれた場所をぶらりと歩いて帰路へ。

炎天下の中の散策でしたが、山に囲まれた棚田は、日本人の心にある原風景であることは間違いないようです。
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by kou_shino | 2008-08-15 00:05 | 滋賀県(79頁) | Comments(0)

兵庫県 多田銀山跡

先週、ふと本屋に入ったら、警察ものミステリーのフロスト警部シリーズ最新刊「フロスト気質」上下2冊が平積みであったので思わず購入しました。
いままで「クリスマスのフロスト」「フロスト日和」「夜のフロスト」と立て続けに出ていたのですが、長編4作目がなかなか出ないので、待ちに待ったという感じです。

買ってからふと気付いたのですが、本1冊の値段が異様に高い!
フロスト警部シリーズは、文庫本としては結構分厚く、「フロスト日和」で、幅約3cmで価格も1冊1080円と、まあそれなりにいい値段はしていました。

今回は上下2冊に分割されているので、1冊あたりの厚みは2cm程にもかかわらず、なんと1冊1100円。
安いのがとりえ、と思っていた文庫本が、2冊で2200円です。しかも+税。

価格だけみると、とても文庫本とは思えません。
少しショックを受けましたよ。

よほど早く読みたい本以外は、古本屋で待つしかないのかなぁ、と思う今日この頃。

兵庫県の多田銀山跡へ行ってきました。

兵庫県といっても、大阪府能勢電の日生中央からすぐ近く。
多田銀山は、かって奈良の大仏に使用する銅を採るために開発されたと伝えられている銀銅山で豊臣秀吉の時代にもっとも開発され、昭和48年まで鉱石を掘っていた所です。
また、豊臣秀吉の埋蔵金が眠っている、ともいわれています。

日生中央からバスで銀山口。
銀山口から、田んぼの稲穂や栗の実が実っているのを眺めながら、野尻川沿いに歩きます。
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ペパーミントのような花に、ミツバチが蜜を集めに来ていました。
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道横の細い溝には、メダカのような小さい魚が泳いでる。

道端の草には、エビイロカメムシの幼虫がたくさんくっ付いていました。
左の幼虫は、カメムシらしくない丸っこい体ですが、脱皮後、胸のあたりが尖り、カメムシらしい形になります。
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こちらはカマキリの脱皮後のヌケガラ。
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細い触角まで、きれいに抜けています。

歩いていると、やがて真新しくて立派な「悠久の館」資料館へ。
「悠久の館」の横に、代官所跡があります。

代官所跡の入り口付近にたくさんいた、ニホントカゲの幼体。
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幼体は背中にスジがあり、尾が青い。

「悠久の館」からさらに進み、甘露寺に寄り道。
甘露寺は、小さな小屋のような無人の山寺。

ゴザが敷いてある部屋には誰でも入れるようで、地元の方に「昼寝していけば」、と言われました。
甘露寺を後にして、金山彦神社の横を通って青木間歩へ。

間歩(まぶ)とは鉱山の坑道の事。
青木間歩は、中に入って自由に見学が可能。
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坑道の中は、ひんやりとして涼しく誠に気持ちがいい。
まさに天然のクーラーです。
青木間歩の中に入っただけでも、来てよかった、と思いました。

坑道の中は、何箇所か木枠があり、よく見ると何やらキノコやら奇妙なモノが所々に繁殖している。
入口付近に生えていたキノコ。
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奥に生えていたキノコ。上と同じ種類なのかなぁ。
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こちらは原生粘菌のツノホコリの仲間でしょうか。
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他にも奇妙なモノが生息していましたが、大丈夫です。
普通に坑道内を歩くだけでは、うす暗いので、あまり気になりません。

坑道内のライトの横に、クモが巣を作っていました。
しかし、水滴ですっかり濡れています。
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青木間歩を後にして、秀吉時代に開発された間歩、台所間歩とひょうたん間歩を見学。
どちらも坑道内には立ち入り禁止で、外から見るだけでした。

台所間歩は、大阪城の台所をまかなう銀銅が採掘された間歩。
ひょうたん間歩は、大量の鉱脈を発見した鉱山技師に秀吉が千成瓢箪を与えたといわれる間歩。
どちらも、豊臣政権の経済を支える鉱山だったようです。

鉱山地域によく生えているシダ植物、ヘビノネゴザがあちこちに群生しています。
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別名、金山シダ(カナヤマシダ)とも呼ばれていて、重金属を含んだ土壌によく生えるので、昔から鉱脈を探す時の指標とされていました。
つまり、ヘビノネゴザが群生している所には、鉱脈がある!かも知れない、ということですね。

間歩見学を済ませた後は、近畿自然歩道に沿って進みました。
木から生えていた、珍なる物体。
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なんでしょう、キノコの仲間かな。

やがて、周りを山に囲まれた水田が現われました。
左手はクリ畑で、里山の雰囲気をたっぷりと味わえます。
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いくつか池があるので覗いてみると、魚がたくさんいました。
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ズリと呼ばれる、鉱山から運び出された岩石や土砂を抜けてダム池を過ぎれば田んぼに囲まれた集落へ。

多田銀山跡は今回初めて歩きましたが、なかなかいいところですね。
また訪れたいと思いました。
by kou_shino | 2008-08-11 16:50 | 兵庫県(73頁) | Comments(4)

鏡山(西の竜王山)

先週、滋賀県の佐川美術館で、葛飾北斎の「富士を描く 冨嶽三十六景と富嶽百景」を見てきました。
北斎の浮世絵展は、何回か見に行きましたが、富士山をテーマに集めた展覧会は初めてです。

富士山という、シンプルでシンボリックな山をテーマに、様々な見方を演出した風景が面白い。
壁に開いた小さな穴から、障子に映し出された左右上下逆転した富士などは、ピンホールカメラのようで興味深い作品でした。

土曜日に滋賀県の鏡山へ歩きに行ってきました。

鏡山には、7年ほど前に行ったことがあります。
しかし、山頂で撮った写真には「竜王山山頂」と書かれていたので、長いこと竜王山だとばかり思っていました。

竜王山という名前の山は、日本各地に多くあり、主に雨乞い信仰に関係があるようです。
鏡山にも雨乞い信仰があり、西の竜王山とも呼ばれています。

JR篠原駅からぶらぶら歩いて鏡登山口へ。
途中、田んぼの横に流れる川を覗いたら、大きな魚の影が見えます。
ナマズでした。
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田んぼの用水路に使われているような川に、30cm以上のナマズが何匹もいる。
うれしいなぁ、こんなところでナマズが見られるなんて、滋賀県は素晴らしいなぁ。

田んぼの横の畑では、農家の方が耕運機で畑を耕しています。
見ていると、耕運機の後を、サギ達が追いかけています。アマサギもいる。
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何をしているのでしょうか。
おそらく耕運機が耕した後に、地面の中から虫等が出てくるのを待っているのでしょう。

食べ物に夢中で、動いている耕運機のタイヤの土を突いているもよう。
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先週、アマサギを初めて見て喜んでいましたが、滋賀県では普通に見られるようですね。

鏡登山口から、ハイキングコースに入ります。
大谷池、あえんぼ広場を経て、こんめ岩を過ぎたあたりで見つけた蜂の巣。
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いつも見るアシナガバチよりも細い感じがするので、ホソアシナガバチだと思います。

切り株に生えていたキノコ。傘にポツポツと汗をかいていました。
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貴船神社と書かれた鳥居の近くで、一休みしているアサギマダラ。
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山道を登りきれば、竜神の杜広場。
やはり竜王山山頂と書かれています。三角点はさらに100m程歩いた所。

山頂でお昼を食べて下山。

木の洞に隠れていたウスバカミキリ。
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褐色の木に、鮮やかな色の物体。
これは、もしかして、粘菌の変形体では。
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今まで粘菌の子実体は何度か目撃していましたが、変形体は初めてです。
変形体を探し始めて5か月目で、ようやく出会うことができました。

粘菌は、カビやキノコと同じ菌類の仲間のような分け方をされており、キノコの図鑑などにも最後のほうに紹介されていたりしますが、その生態は菌類とは明らかに違うと思います。

粘菌は、菌類によく似た胞子から誕生します。
菌類は胞子から菌糸が植物のように伸びますが、粘菌は胞子から動物的な粘菌アメーバが誕生します。

粘菌アメーバには、オスとメスがあり、相性の良いオスとメスが出会えば合体し、変形体になります。
変形体は、餌を求めて動き回り、細胞分裂することなく(核は分裂する)だんだん大きくなります。

通常手のひら大、時には50cmくらいにまで大きくなる場合があるそうです。
しかし大きくなっても、単細胞(多核体)です。

やがて、変形体は一か所にかたまり、子実体に姿を変え、原形質は分裂して胞子になります。
これは、以前見つけた粘菌の子実体です。
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粘菌の子実体は、種類により大きさや形が様々。

菌類に似ているところは、胞子を持った子実体の時期だけで、他の時期は、カビやキノコとは似ても似つかない動物的な生き物ではないでしょうか。

今回見つけた粘菌の変形体は、直径4cmほどの大きさですが、縮こまっているような感じですが、
粘菌の本などで、脈を伸ばしている姿を見ると、まるで生きた血管のようです。

山を下り、前回見つけた食虫植物のモウセンゴケの群生地へ行ってみました。
7年前に偶然見つけたモウセンゴケの群生地ですが、まだあるかどうか心配していましたが…

ありました。
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でも気のせいか前に見たときよりも小さい気がします。
残念ながら花はもう終わっており、枯れた花芽を付け、葉も枯れているのが多いようです。
腺毛を丸めてしまったモウセンゴケ。
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しかし、前に見た時は、もう少し大きかったような…

下山後、砂利道の林道出口まで道案内してくれたハンミョウと別れてバス亭へ。
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by kou_shino | 2008-08-03 19:06 | 滋賀県(79頁) | Comments(0)


主に関西の自然を散策しながら、出会った生き物や風景の写真と、ファーブルフォトで撮った顕微鏡写真のアルバムです。


by kou_shino

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