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昆陽池のヌートリア

3日に去年と同じく、今年も撮り始めに昆陽池へ行きました。

ここには、うんざりするほどカモやユリカモメがたくさんいます。
昆陽池に来る人たちは、各々パンやキャベツなどの餌を袋いっぱいに入れて来て、鳥たちに与えるわけですが、鳥達の胃袋は底なしかと思うくらい、貪欲に餌を求めてきます。

そして、この池には野鳥以外に、50~60cm程の哺乳類も餌を求めてウロウロしています。

知らない人は、「ビーバーがいる」とか「カワウソだ」とか「ウォンバットだよね」などど言っていますが、その正体は帰化動物のヌートリアです。
昆陽池のヌートリア_e0035757_2144918.jpg

ヌートリアは、南米原産のげっ歯類で、第二次大戦の頃、日本軍の防寒用の毛皮として輸入されましたが、戦後需要が無くなり、飼われていたヌートリアが、野に放たれのか逃げ出したのか知りませんが、主に西日本で繁殖していいます。

私が最初に見たヌートリアは、京都の嵐山です。
渡月橋の下の中州のような所で、ヌートリアの親子が、モゾモゾ動いているのを見たことがありますが、最近は見ません。
駆除されたのか、川が増水して流されたのかもしれません。

ヌートリアは草食性なので農作物を荒らしたり、池の周囲に穴を掘りまくるので、昆陽池でも伊丹市に害獣として指定されています。

岡山県では、年間約800匹が捕獲・駆除されているそうですが、毎年800匹ということでしたら、恐るべき繁殖力です。

しかし、昆陽池に訪れる人達に餌をもらったりして、着実に数を増やしているように思えます。

去年より、増えています。

コブハクチョウやカモの餌箱をあさるヌートリア。
昆陽池のヌートリア_e0035757_2129525.jpg

訪れる人にもらったパンを、うれしそうにほうばるヌートリア。
昆陽池のヌートリア_e0035757_21334069.jpg

去年、野鳥の集まる所では、1匹しか見ませんでしたが、今年は5匹いました。
ひょっとすると、もっといるのかも知れません。
昆陽池のヌートリア_e0035757_21372847.jpg

カモに餌をやろうとすると、ユリカモメがカモを追いかけ回して、クチバシでくわえている餌まで横取りしとうとしますが、さすがのユリカモメも、ヌートリアにはあまり近づきません。

餌の取り合いになったときなどは、コブハクチョウに小突かれているようです。
また、カラスにシッポを咥えられて引っ張られている所を見ました。
昆陽池のヌートリア_e0035757_21442220.jpg

カラスにいじめられて、頭を抱えるヌートリア・・・
昆陽池のヌートリア_e0035757_21455895.jpg

これは頭を抱えているのではなく、毛づくろいの最中で、顔を拭いているところです。

前足は短いですが、物を掴んだりけっこう器用です。後足には水かきがあります。
昆陽池のヌートリア_e0035757_21484984.jpg

指が長いですねぇ。

ヌートリアは南米産の夜行性と言われていますが、野鳥がやってくるこの冬の時期、しかも昼間、食料がもらえるとなると、寒さも日中も関係ないようです。

すっかり、昆陽池の住人になったかのようなヌートリア。
今後の運命はどうなるのでしょうか。
昆陽池のヌートリア_e0035757_2159124.jpg


今日もカモ達の間を、食料を求めてたくましく泳いで行きます。
昆陽池のヌートリア_e0035757_21564274.jpg


淀川水域にも、多く目撃されているヌートリア。
淀川を遡ると、そこには琵琶湖が・・・
(現在のところ、琵琶湖には生息していないようです)

最後に、去年もやったユリカモメへの餌やり。
昆陽池のヌートリア_e0035757_225066.jpg

これ、癖になりそうです。
by kou_shino | 2007-01-04 22:28 | 兵庫県(67頁) | Comments(2)
Commented by biwakokayo4 at 2007-01-04 23:57
昆陽池・・・ここもいろんな生き物がいるんですね。
最後のユリカモメがいいです。
羽の美しさにひかれています。
Commented by kou_shino at 2007-01-05 21:12
biwakokayo4さん
このユリカモメは、魚眼レンズで適当に乱れ打ちした中の1カットで、偶然上手く撮れた分です。
撮影中は、ユリカモメの狂乱状態でしたよ。
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主に関西の自然を散策しながら、出会った生き物や風景の写真と、ファーブルフォトで撮った顕微鏡写真のアルバムです。


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