兵庫県 多田銀鉱山に黄金伝説はある?

動植物は生物で、鉱物は非生物。
同じ地球に存在する、動植物と鉱物の関わりは、どのようなものがあるのでしょうか。

現在、地球上にある鉱物は、約4400種類で、太陽系の他の惑星よりもかなり多い。
なぜ、多いのか。

鉱物の半数以上は、地球に生物がいたために誕生したらしい。
星に生命があると、鉱物の種類が格段に増えるのだそうだ。

鉱物の結晶は、かなり時間をかけて成長しているし、風化や浸食によって、姿を変える。
二酸化炭素を呼吸しているような粘土鉱物(ハイドロタルサイト)もあるという。

鉱物の知識はまったくありませんが、動植物だけでなく、鉱物も観察していく必要があるなあ、と思う今日この頃。

5月2日の土曜日に、兵庫県の多田銀銅山ハイキングコースへ行ってきました。
多田銀銅山は今回で3回目です。

家を出るのが遅かったので、能勢電鉄日生線日生中央駅からバスで白金2丁目で下車した時はもうお昼前。
道標を見ながら悠久の館を目指します。

タンポポの花に似たブタナが咲いていました。
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螺旋階段を降りて、多田銀銅山への車道に出たところにいたアオオニグモ。
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腹部の模様が、奴凧の顔のように見えます。

この日は天気もよく、周囲の山肌にフジの花がたくさん咲いています。
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手に届くところにまで、フジの花が。
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悠久の館の前まで来て、なんとなく中に入ると、案内してくれる人が付いて、色々と多田銀銅山の歴史や当時使っていた道具等の説明をしていただきました。
最初、すぐに出ようかと思っていましたが、話の内容が興味深く面白かったので、聞いてよかったと思います。

以前、太閤さんの埋蔵金を探すため、坑道に入った探索ロボットも展示してありました。
悠久の館を出て、金山彦神社や青木間歩などを見て廻り、近畿自然歩道へ。

鉱脈が地表にむき出しになった大露頭の近くに咲いていた白い花。
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オオアマナの花かな。

里山風景がたっぷり残った、村上新田の横をブラリブラリと進みます。
ゼンマイが栄養葉と胞子葉を伸ばしていました。
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真ん中の細く伸びた茶色いのが胞子葉。
ゼンマイというと、螺旋形の芽のイメージが強いですが、栄養葉の形は、シダ類の中では個性的です。

分岐に池が2つ並んでいます。
池の横にいたのはカクムネベニボタルでしょうか。
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櫛状の触覚があるのでオスですね。

池の横の細い道を進むと、ズリ山が現れます。
ズリ山は、鉱山で採掘時に発生した不要な岩石を廃棄したジャリの山。

周囲には、シダ植物のヘビノネゴザが群生しています。
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ヘビノネゴザは鉱山地に生える変わったシダ植物で、高濃度の重金属を蓄積する性質があるらしい。
昔は、金属鉱脈を探す際に指標植物として利用されていました。
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葉は、冬になると全て枯れてしまい、春に新芽がでます。
新しく出たシダの葉の下に、去年の枯れた葉が、根のように広がっていました。

ズリ山を抜けて、薄暗い道に入った時、ガサガサっと音がしました、なにやら生きものがいるようです。

暗いので最初わかりませんでしたが、小さな動物がいます。
最初リスかな、と思いましたが、どうもイタチっぽい。
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うまく写真に撮れませんでしたが、体が小さく首の下が白っぽい、尻尾も長いという印象がなかったので、ニホンイタチでは。
里でよく見かけるイタチは、外来種のチョウセンイタチが多く、今まで見てきたイタチはほとんどチョウセンイタチでした。

足元に咲いていたホウチャクソウ。
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薄暗い道を抜け、大きな池の横を進むと里に出ます。
大井のバス停方面へ進むと、道路の横にハルジオンがたくさん生えていました。

ハルジオンに来ていたダイミョウキマダラハナバチ。
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ヒゲナガハナバチの巣に卵を産みつける寄生バチで、単為生殖をする為、メスしかいません。

道なりに歩いていくと、川沿いに出て、マス釣り場から川を渡れば、大井のバス停。
道を横断すると、ちょうどバスがやってきました。

ズリ山の周辺などで、石を幾つか拾ってきました。
キレイな青緑の石、孔雀石(マラカイト)でしょうか。
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孔雀石は銅鉱の二次鉱物で、成分は銅の錆びの緑青(ろくしょう)と同じらしい。

こちらの青い部分は、藍銅鉱(アズライト)かな。
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藍銅鉱は、孔雀石と共存する事が多い。
色は鮮やかな群青色で、青色の顔料となります。

何気に拾った石を見て、目を疑いました、
なに、この黄金に輝く結晶は!
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ひょっとして、これ金かぁ。
ゴールデン・ウィークにゴールドな拾い物!?

う~んわからん。でもたぶん違うんでしょうね。
こんなに簡単に金が見つかるわけがない。

別の鉱物は、孔雀石かと思いましたが、こちらも金色が覗いています。
洗ってみたら、かなり大きな部分が金色に。
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これは金色に輝く黄銅鉱(キャルコパイライト)では。
周りに孔雀石が張り付いているし。

しかし、「黄銅鉱は、銅と鉄、硫黄からなり、微量の金、銀、錫、亜鉛などを含む…」なので、まったく金と縁の無い話ではないようです。
酸化すると、孔雀石や藍銅鉱に変化するらしい。

また、黄銅鉱や黄鉄鉱などの金色の鉱物のことを「愚者の金"fool's gold"」と呼ばれます。
「色だけで 金だと騒ぐ 愚か者」てか!
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by kou_shino | 2015-05-09 18:43 | 兵庫県(72頁) | Comments(0)


主に関西の自然を散策しながら、出会った生き物や風景の写真と、ファーブルフォトで撮った顕微鏡写真のアルバムです。


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