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ファーブルフォト シロコブゾウムシの不思議な口

今週は、冬将軍の到来とかで滅法寒く、朝起きても蒲団から出られず。
どうも、去年の冬に冷え性体質になってからは、寒さにからきし弱くなってしまったもよう。
ブログを更新しようとするも、キーボードが冷たくて指先がチクチクと痛い。
難儀な話です。

最近、ファーブルフォトもあまり使っていないので、今月のファーブルフォトは、6月に撮ったシロコブゾウムシです。

ゾウムシ科の仲間は意外に種類が多く、全動物の中で最も種類が多いグループともいわれ、世界で6万種、いや実際は20万種くらいいるんじゃないか、とも推定されているようです。
しかもかなり個性的な面構えをしているモノが多く、まったくもって油断できない昆虫達です。

通常、口吻が長く延び、あたかも像の鼻のように見えるからゾウムシといわれますが、口吻が長くないゾウムシもいます。

シロコブゾウムシも口吻があまり長くありません。
白っぽい体に、背中にコブのような突起があるからシロコブゾウムシ。
ファーブルフォト シロコブゾウムシの不思議な口_e0035757_17542382.jpg


ファーブルフォトでシロコブゾウムシを覗いてみます。
ファーブルフォト シロコブゾウムシの不思議な口_e0035757_17551263.jpg

おとなしそうな、草食動物系の顔をしています。
ファーブルフォト シロコブゾウムシの不思議な口_e0035757_17552630.jpg

実際に葉っぱ等を食べる、草食昆虫。
さらに拡大してみると。
ファーブルフォト シロコブゾウムシの不思議な口_e0035757_17561835.jpg

体表が、白っぽい鱗片で覆われているのがわかります。

鎧を被ったような体で、腹側も頑丈そう。
ファーブルフォト シロコブゾウムシの不思議な口_e0035757_1757438.jpg

しかし、脚の関節部分が妙に気になる。
ファーブルフォト シロコブゾウムシの不思議な口_e0035757_17564092.jpg

なんか、人形の関節というか、軸で曲がる間節みたいに見えます。
ファーブルフォト シロコブゾウムシの不思議な口_e0035757_17585711.jpg

シロコブゾウムシの足。
ファーブルフォト シロコブゾウムシの不思議な口_e0035757_1804815.jpg


もう一度顔を見てみましょう。
最初から、ずーっと気になっていた、シロコブゾウムシの口吻
ファーブルフォト シロコブゾウムシの不思議な口_e0035757_182791.jpg

とても不思議な形をしていますね。
左右から分厚い唇が出ているようです、いったいどうなっているのでしょうか。
ファーブルフォト シロコブゾウムシの不思議な口_e0035757_1822581.jpg

横から見ると、上から見た感じとかなり違う形。
ファーブルフォト シロコブゾウムシの不思議な口_e0035757_1823581.jpg

正面から見ると…
ファーブルフォト シロコブゾウムシの不思議な口_e0035757_1831186.jpg

うーん。さっぱりわからない。
まるで違う生き物に見えてきました。

このシロコブゾウムシ、しばらく葉っぱと一緒においていたら、なんと。
ファーブルフォト シロコブゾウムシの不思議な口_e0035757_183291.jpg

葉っぱを丁寧に畳んで、卵を産みましたよ、メスだったんですね。
by kou_shino | 2009-12-20 18:06 | ファーブルフォト(105頁) | Comments(6)
Commented by はーしぇる at 2009-12-22 22:38 x
お久しぶりです。
このシロコブゾウムシ・・・犬顔ですね。
漫画で見たことがあるような。
こんな小さい昆虫なのにねぇ・・・この表情ですからね。

ところで、子供の時分よく干し柿作りを手伝わされました。
大人の食べ物としては「なます」に入れるなんてのもありました。
もちろん、子供はそんなことせず「おやつ」です。
Commented by kou_shino at 2009-12-23 18:22
はーしぇる さま
シロコブゾウムシの横に開いた口が、ちょっと異様ですが、犬顔としたらテリア系かな。

干し柿作りをした経験は無いです。
干し柿は、寒い地方でしか作れないそうですね。
Commented by 顕微鏡下のふしぎ at 2009-12-27 23:10 x
シロコブゾウムシ、口だけでなく足の構造もふしぎです。
昆虫はいろんな形態のものがありますね。多様性が豊かな生き物です。

葉っぱにくるまれた卵の写真、これはゾウムシの「ゆりかご」になるのでしょうか。(たしか、ゾウムシもオトシブミの仲間だと思っていましたが)
興味深い写真です。
Commented by kou_shino at 2009-12-28 00:40
顕微鏡下のふしぎ さま
ゾウムシとオトシブミは同じゾウムシ上科。
どちらも興味深い姿形をしています。
ゾウムシは、ドングリなどの実に穴を開けて、卵を産む種類が多いようですが(そのために口が長い)、シロコブゾウムシは葉に産むようですね。
産みつけた葉っぱは、しっかりとたたまれていたので、「ゆりかご」になると思います。
Commented by シシ at 2010-04-25 21:36 x
双眼実体顕微鏡で撮られたのでしょうか?
すごくきれいに写っていますね。
これらの写真は何倍の倍率で撮られたものですか?
参考にしたいのでおしえていただけませんか?
Commented by kou_shino at 2010-04-25 22:58
シシ さま
実体顕微鏡はニコンのファーブルフォトなので、20倍。
コンデジの望遠側では70倍(ニコンビジョンの仕様から)
あと、トリムしてます。
倍率、きちんと出せたらいいのですが、あまり気にせず撮ってます。
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主に関西の自然を散策しながら、出会った生き物や風景の写真と、ファーブルフォトで撮った顕微鏡写真のアルバムです。


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