滋賀県 飯道山 アケボノソウの蜜腺とゼニゴケの胞子体
雨雨と連日雨ですが、日曜だけはポツンと晴れてくれたので、甲賀忍者の修業の場だった、といわれる滋賀県飯道山を歩いてきました。
草津線貴生川駅から飯道山への道標に沿って歩いて行くと、特に迷いもせずに登山口へ。
途中の川にはミゾソバの花が咲いており、多くの蝶が飛び交っていました。
登山口から山道をダラダラ登って行くと川の横に休憩所がある岩壷不動尊。
そこから沢沿いの道を進むと、リンドウ科センブリ属のアケボノソウの花が多く見られます。
花びらの、紫色の点々と黄緑色の丸い模様が2つ並んでいる様子を、夜明けの星空に見立ててアケボノソウと名付けられたとか。
面白い模様だなぁ、としばらく見ていたら、花にやって来る昆虫達の動きが何か変。
花の蜜を求めているのならば、花の中心に集まる必要があるのに、彼らは花びらの丸い模様に顔をうずめている。
どうやら、花びらの黄緑色の丸い模様から蜜が出ているもよう。
アケボノソウの蜜腺(腺体)は花の中心ではなくて、花びらの中にあるようです。
面白い構造ですね。
受粉のための蜜腺なのか、アリを誘う為の蜜腺なのか。
花が咲いている時だけなので、やはり受粉なんでしょうね。
山道にポツンと咲いていたのはアキギリ?
図鑑では花が密集して咲いているのに、こいつは2つだけ。しかも小さい。
沢沿いなので、コケ類も多い。
マクロレンズがあればもっとコケを撮りたかったけれど、まだ修理から戻ってきません。
こちらはケゼニゴケ。
丸いのは雄器床。
雨が続いていたので、キノコ類も探したかったけれど、あまりキノコの姿は見られませんでした。
松茸山のせいか風に乗って松茸の匂いがするような…
目に付いたキノコは、オレンジ色が鮮やかなヒイロチャワンタケと、
ドングリそっくりなエリマキツチグリかな。
雌器床と雄器托が乱立したゼニゴケ発見。
ヒトデ型が雌器床で、平たい皿のような形が雄器床。
ゼニゴケは雌雄別株なので、雌器床と雄器床が同じ所に生えているのを見るのは少ない。
よく見ると雌器托に黄色い胞子体が付いているのがいくつかありました。
盛口満氏の「コケの謎」という本では、「ゼニゴケの胞子体は非常に稀なもの」と書かれています。
ゼニゴケの「雄、雌が10センチ以内にないと受精ができない。普通は、雄、雌が絡み合う程度に接近していないと受精ができない」ということらしい。
ゼニゴケは雄株と雌株が受精して胞子で繁殖する方法と、無性芽から繁殖する方法があり、無性芽で増えた場合はクローン繁殖なので雄株からは雄株しか生まれません。
雄株だけの群れや雌株だけの群れが増えると、胞子体を見ることはできなくなります。
ツルリンドウやガンクビソウを見ながら急坂を登ると、杖の権現休憩所。
ガンクビソウ。
もう一息坂を登れば飯道山山頂へ。
山頂は人が多くて、とても賑やか。
山頂から飯道神社へ寄り、杖の権現分岐を経て林道を下山。
林道で何度かアサギマダラの姿を見かけました。
林道に生えていたキノコの群れ。
センブリの花も、かたまって咲いていました。
センブリはアケボノソウと同じ属なので、なんとなく花も似ています。
花をよく見ると…
こちらも花びらの根元に黄緑色の丸い蜜腺が2つづつある。
下山後、庚申山を経て信楽高原鉄道沿いに歩き、貴生川駅戻りました。
草津線貴生川駅から飯道山への道標に沿って歩いて行くと、特に迷いもせずに登山口へ。
途中の川にはミゾソバの花が咲いており、多くの蝶が飛び交っていました。
登山口から山道をダラダラ登って行くと川の横に休憩所がある岩壷不動尊。
そこから沢沿いの道を進むと、リンドウ科センブリ属のアケボノソウの花が多く見られます。
花びらの、紫色の点々と黄緑色の丸い模様が2つ並んでいる様子を、夜明けの星空に見立ててアケボノソウと名付けられたとか。
面白い模様だなぁ、としばらく見ていたら、花にやって来る昆虫達の動きが何か変。
花の蜜を求めているのならば、花の中心に集まる必要があるのに、彼らは花びらの丸い模様に顔をうずめている。
どうやら、花びらの黄緑色の丸い模様から蜜が出ているもよう。
アケボノソウの蜜腺(腺体)は花の中心ではなくて、花びらの中にあるようです。
面白い構造ですね。
受粉のための蜜腺なのか、アリを誘う為の蜜腺なのか。
花が咲いている時だけなので、やはり受粉なんでしょうね。
山道にポツンと咲いていたのはアキギリ?
図鑑では花が密集して咲いているのに、こいつは2つだけ。しかも小さい。
沢沿いなので、コケ類も多い。
マクロレンズがあればもっとコケを撮りたかったけれど、まだ修理から戻ってきません。
こちらはケゼニゴケ。
丸いのは雄器床。
雨が続いていたので、キノコ類も探したかったけれど、あまりキノコの姿は見られませんでした。
松茸山のせいか風に乗って松茸の匂いがするような…
目に付いたキノコは、オレンジ色が鮮やかなヒイロチャワンタケと、
ドングリそっくりなエリマキツチグリかな。
雌器床と雄器托が乱立したゼニゴケ発見。
ヒトデ型が雌器床で、平たい皿のような形が雄器床。
ゼニゴケは雌雄別株なので、雌器床と雄器床が同じ所に生えているのを見るのは少ない。
よく見ると雌器托に黄色い胞子体が付いているのがいくつかありました。
盛口満氏の「コケの謎」という本では、「ゼニゴケの胞子体は非常に稀なもの」と書かれています。
ゼニゴケの「雄、雌が10センチ以内にないと受精ができない。普通は、雄、雌が絡み合う程度に接近していないと受精ができない」ということらしい。
ゼニゴケは雄株と雌株が受精して胞子で繁殖する方法と、無性芽から繁殖する方法があり、無性芽で増えた場合はクローン繁殖なので雄株からは雄株しか生まれません。
雄株だけの群れや雌株だけの群れが増えると、胞子体を見ることはできなくなります。
ツルリンドウやガンクビソウを見ながら急坂を登ると、杖の権現休憩所。
ガンクビソウ。
もう一息坂を登れば飯道山山頂へ。
山頂は人が多くて、とても賑やか。
山頂から飯道神社へ寄り、杖の権現分岐を経て林道を下山。
林道で何度かアサギマダラの姿を見かけました。
林道に生えていたキノコの群れ。
センブリの花も、かたまって咲いていました。
センブリはアケボノソウと同じ属なので、なんとなく花も似ています。
花をよく見ると…
こちらも花びらの根元に黄緑色の丸い蜜腺が2つづつある。
下山後、庚申山を経て信楽高原鉄道沿いに歩き、貴生川駅戻りました。
by kou_shino
| 2009-10-06 22:22
| 滋賀県(70頁)
|
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主に関西の自然を散策しながら、出会った生き物や風景の写真と、ファーブルフォトで撮った顕微鏡写真のアルバムです。
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