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伊勢参宮本街道その2 枚岡神社から南生駒へ

6月21日日曜日に、伊勢参宮本街道の続きを歩いてきました。
いよいよ暗峠越えです。

峠越えをする前に、駅前にある枚岡神社へ寄道。
梅林の近くにあった、大きなクスノキ。
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石垣に生えているシダは、チャセンシダかな。
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御神木のビャクシンの大木は、昭和の第2室戸台風で破損し、現在は切り株しかないもよう。

境内を歩いていると、カタツムリを観察に来ていた団体さんや、カタツムリを採集しにきた親子連れが結構多い事に気づきます。
枚岡神社は、カタツムリで有名なのでしょうか?

石垣などをよく見ると、2cm程の小さなカタツムリが多い。
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カタツムリは、貝殻を構成するカルシウムを摂取するために、コンクリートもかじるそうです。

キセルガイもたくさんいました。
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貝殻が重そうです。抜け落ちない?

貝のフタを持ったカタツムリがいたので驚きました。
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後で調べてみると、カタツムリではなくてヤマタニシでした。
よく見ると、目玉はツノの先ではなく、ツノの根元にある。

ヤマタニシは初めて見ました。

約1時間程、境内をウロウロしてから、暗越奈良街道に戻ります。
暗越えは国道308線の一部ですが、これでも国道か、と思うほど狭くて急な坂です。
車での通行が困難な箇所が多いので、酷道308号線とも呼ばれているらしい。

観音寺の近くで見つけた、シロコブゾウムシ。
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名前にシロとついていますが、こいつはやけに黒い。
普段は、白い鱗片に覆われているのに、鱗片が全て落ちてしまったのでしょう。

キチョウが土手で休んでいます。
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時々通る、車やバイクに気をつけながら、ひたすら登ります。
「弘法の水」と呼ばれている、弘法大師を祀ったお堂の手前に咲いていた、ホタルブクロ。
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ホタルブクロの葉に付いていた、小さな昆虫。
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アワフキムシのようです。
泡の中にいないのは、脱皮するところでしょうか。

近くにいたバッタ。
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ヤブキリかな。

弘法の水の近くは、水が湧いているところがあり、貝殻に毛が生えたオオケマイマイもいました。
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山道が少しなだらかになった所に、咲いていたネギに似た花。
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近くで、チョコチョコ歩きまわっていたのは、アトボシアオゴミムシです。
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胸の辺りが金属光沢で光っていますね。

やがて、石畳がある暗峠に到着。
大阪府から奈良県に入ります。
峠の茶屋は、ハイカーが多く賑やかでした。

峠周辺には民家も少しあります。
黒っぽいネコが横切ったので、そっと近づくと。

あれ、黒いネコがいない、でも顔が半分黒いのがいます。
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顔の半分に仮面をかぶったようで、目つきがキリットして、なんかカッコイイ。
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こんなネコ始めて見ました。

峠を越えたら、棚田を眺めながら、下り坂。
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相変わらず、狭い国道をズンズン進んで、住宅街へ。
竜田川まで来ると、近鉄南生駒駅はすぐ近く。

てくてくマップでは、富雄駅まで続きますが、今後の展開を考えて、今回はここまで。
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by kou_shino | 2015-07-02 18:58 | 伊勢街道(6頁) | Comments(0)

箕作山散策 オオイワカガミと転がるネコ

本屋さんで、東郷隆著の「定吉七番の復活」を見かけて思わず購入しました。

「定吉七番シリーズ」は007のパロディで、「吉本新喜劇」と「秘密のケンミンSHOWショー」のエッセンスを混ぜ込んだ、大阪色の強いスパイ小説。
過去に、文庫本が何度か出版されましたが、シリーズが出揃う前に絶版し、続きが読めなくなって残念に思っていました。

「定吉七番の復活」は久しぶりに出た新作です。
期待通りの面白い内容で、読んでいると、新潟、山形、福島の三県にまたがる飯豊山の県境が不思議な形になっている事が出てきます。

飯豊山は新潟県と山形県の二県に山頂を分ける位置にありながら、福島側から幅1メートル、距離にして8キロの細長い福島県領がうねうねと登山道に沿って伸び、山頂部が福島県領になっているという。

本当か、と思い、グーグルマップを見てみると、確かに細長い県境が伸びている!
う~ん、事実は小説より奇なり、とはこのことかぁ、と思ってしまった今日この頃。

4月26日の日曜日に、箕作山を歩いてきました。

近江鉄道八日市線の太郎坊宮前駅で下車。
無人の小さな駅のトイレ横に置いてあった、箕作山・麓ハイキングガイドを手にし、駅を出て、車道を渡って鳥居をくぐり、周囲の田んぼを眺めながら、一直線の参道を進みます。

山裾から石段を登ると、信長の兵火にかかって一度荒廃した成願時。
さらに長い石段を登れば、赤神山の中腹にある、太郎坊宮(阿賀神社)へ。

阿賀神社の創始は約1400年前と伝えられていて、赤神山全体がご神体。
周囲に巨岩が多く露出しています。

龍神舎の横から山道に入り、ハイキングコースへ。

日当たりのよい山道沿いには、花が終わったショウジョウバカマが実をつけているのが目立ちます。
シダ植物のシシガシラが、栄養葉の新芽を広げていました。
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シシガシラは、日本各地で普通に見られるシダですが、意外な事に日本固有種らしい。

花が終わりかけのコバノミツバツツジも見られました。
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聖徳太子開基と伝わる瓦屋寺との分岐を過ぎて、箕作山山頂方面へ進みます。

途中にあるアカガシ。
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ブナ科コナラ属の常緑樹。
樹木札があり、市街地の山には珍しい、と書かれています。

近くに生えていたツブラジイの大木。
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樹木札には、幹周り3.4m、実はドングリの中で最小だが、生でもおいしい、との事。

やがて、箕作山の山頂へ。

近江平野に点在する山は、見晴らしが良い事もあり、戦国時代に山城が多く造られています。
箕作山にも箕作城がありましたが、信長との戦いで一夜で落城したらしい。

山頂で一息入れて、尾根沿いに進みます。
苔むした切り株に生えていたキノコ。
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山道を進んでいると、足元に赤い小さな花がチラホラ見えます。
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そういえば、ここはオオイワカガミの群生地があったのだ。
すっかり忘れていましたよ。
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赤いものから、白っぽいものまで、ちょうど見ごろです。
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光沢のある鋸葉はがハエトリグサのように見えます。

山道沿いの木々には、モジゴケが張り付いていました。
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子器はリレラ型で細長く伸び、文字を書いたように見えます。
左上に広がっているのは、ボンジゴケかな。
モジゴケ属は、日本に20種類ほど知られているもよう。

尾根沿いを進むと、小脇山の山頂へ。
小脇山にも小脇山城の石垣跡がありました。

朱色の花はヤマツツジかな。
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明治時代の旗振り場を過ぎると、仏の横顔のような巨岩が現れます。
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いつ転び落ちてもおかしくないような危うさを感じます。

露出した岩を下ると、聖徳太子が岩肌に13体の磨崖仏を爪で刻んだ、と伝えられている巨岩に囲まれた岩戸山十三仏へ。
見上げるような巨岩とたくさんの石仏が並んでいます。

本によると、近江平野の山は、中生代白亜紀後半(約1億年前)に噴出した湖東流紋岩という岩石で出来ているらしい。
湖東流紋岩の節理は石垣に適しているらしく、信長が築いた安土城の石垣も、湖東流紋岩で作られていた、との事。

湖東流紋岩で作られた、長い石段をくだり、下山。
イノシシよけの柵を出ると、田畑が広がる道に。

ハイキングガイドのルートを辿り、万葉の里ぬかづかへ。
「ぬかづか」の前のレンゲ畑。
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レンゲ畑の向こうに近江鉄道の電車が走ります。

カグワシイ臭いがするなぁ、と思っていたら、近くに牛舎がありました。
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ホルスタインの視線を感じながら、通り過ぎると、ニャーとネコの声。
振り返ると、牛舎の辺りからネコが出てきた。
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近づくと、向こうも近づいてきましたが、ある程度距離を置いて、座り込んでしまった。
しかし、もう一匹ニャンコが出てきて、こいつはどんどん近づいてくる。

あれよあれよという間に、足元まで来て甘えてきました。
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何?この人懐っこいニャンコは!
撫でてやると、ゴロンと回転しましたよ。
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横の畑では、キジが鳴いていました。
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by kou_shino | 2015-05-03 23:22 | 滋賀県(72頁) | Comments(0)

和歌山 高野山町石道その3 矢立から根本大塔

11月30日に、高野山町石道の矢立から根本大塔まで歩いてきました。
高野山町石道を3回に分けて歩いた、最終日です。

高野山の壇上伽藍・根本大塔が起点で、表玄関の慈尊院まで、1町(約109m)ごとに180基建てられた、表参道の高野山町石道。
五輪卒塔婆形の町石には、「空」「風」「火」「水」「地」を意味する梵字が刻まれています。

弘法大師が開山した当時は、木製の卒塔婆だったらしいが、鎌倉時代、に石造の町石卒塔婆が作られた。
現在でも、約150基の町石が当時のまま残っているとか。

南海高野線紀伊細川駅に降りて駅舎に入ると、朝から猫たちがたくさんいました。
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2週間前にいた、赤褐色の子猫もいました。

駅を出ると、山には靄がまだ少し残っています。
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細川の集落は、南天の栽培が盛んらしく、赤み実があちらこちらにあります。
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谷沿いの集落なので、道沿いにいろんなシダが見られます。
コケの中に、小さなシダがありました。
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チャセンシダです。
葉の裏には、胞子が並んでいます。
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集落を抜け、矢立まで戻り、ここから町石道へ再スタート。
歩き始めると、道にニャンコが現れた。
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人なれしているのか、近づいても逃げませんね。

紅葉は、あまり見られませんが、ワラビが紅葉していました。
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ワラビは、春に出る芽が山菜として食べられますが、毒草の仲間。
灰汁抜きをせずに食べると中毒します。

シダ類は、似たような姿をしているのが多いですが、よく見れば特長があるシダもあります。
単羽状複葉で、基部の1対の羽片が長く伸びて羽状し、十字形に見えるという、ジュウモンジシダ。
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3枚の葉があるように見えますが、これで一枚の葉です。

頂羽片(羽状複葉の先端部)のみ長く伸びる、ホシダ。
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長い頂羽片は槍の穂に見えるので、ホシダといわれています。
ジュウモンジシダやホシダは比較的よく見られるシダ。

以前、シダ類は、普通に見られるシダ(胞子体)と、前葉体(配偶体)という2種類の姿があると書きましたが、普通に見られるシダにも2つの姿があります。
それは、胞子葉と栄養葉です。

栄養葉は、胞子をつけない葉で、胞子葉は葉の裏側にソーラスと呼ばれる胞子のう群をつけます。
シダ類には、栄養葉と胞子葉の姿が、あまり変わらない種類や、まったく違う姿をした種類があります。

こちらのクマワラビは、葉の先端部のみソーラスが付き、秋になると、胞子が付いていた先端部のみが枯れます。
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キジノオシダは栄養葉と胞子葉の姿が明らかに違います。
地面を這うように伸びる栄養葉に比べ、胞子葉は立ち上がるように生えます。
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葉が進化して花になった、といわれています。
シダの胞子葉を見ていると、花になりたがっているかのようにも見えますね。

おっと!
シダばかり見ていては、なかなか前に進めません。
これから町石を追いかけて、歩く事に専念します。

しばらく歩くと、車道に出会います。
高野山へ向かう車が多く、なかなか横断できません。

車道を横断し、40番目の町石を過ぎて坂を登ると展望台。
ここで、しばし休憩。

展望台を降りて、再び町石道へ。
歩いていくと、巨大な杉が次々と現れます。
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幹周りが知りたいなぁ。
次から、幹を測る為の糸でも持ち歩く事にします。

古びた木橋を渡ると、沢沿いの道へ。
町石道沿いに生えていた、巨大なコケ。
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これは、コウヤマンネングサというコケです。

コウヤ(高野山)の名を持つ植物はコウヤマキ、コウヤボウキ、コウヤワラビなど、多くあります。
植物にとって、高野山は何か意味のある場所のようですね。

デジャブを思わせるような、似たような風景に架かる、似たような古い木橋を、何回か渡り、急坂を登ると、町石はいつの間にか9番に。
さらに進むと、車道に出ました。

車道の向こうには、朱塗りの大門がどっしりと構えています。

大門まで来ると、良くも悪くも観光地。
嵐山、吉野、奈良等とあまり変わらない感じ。

大門をくぐり、6番の町石を確認してから、車道へ。
町石のラスト5本は、車道沿いにあります。

そして、最後の記念すべき1町の町石は…、
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ファミリーマート高野山店の通りを隔てた斜向いの柵の中にありました。

ああ、せめて根本大塔の前にあってほしかったよ。

せっかく来たので、高野山、壇上伽藍・根本大塔の周辺を見学。
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根本大塔の横にある、藍染堂の前にも1町石がありますが、これは奥の院への参道に続く36基の町石の始まりです。
世界遺産高野山には、まだまだ続きがあるもよう。
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by kou_shino | 2014-12-07 23:29 | 和歌山県(9頁) | Comments(0)

和歌山 高野山町石道その1 九度山から古峠

10月26日日曜日に、九度山町の慈尊院から高野山へと続く、高野山町石道を歩こうと出かけました。

高野山町石道の行程は約21キロ程あり、尚且つ、家から高野山まで3時間近くかかります。
道草しながらのんびり歩くスタイルの私に、1日で歩き通す事は無理なので、何回かに分けて歩く事にします。

10時前に、南海高野線の九度山駅に到着。
もう少し山里かと思っていましたが、駅前は街中で交通量も多い。

駅に置いてあったマップを頼りに、ぶらぶら歩き始めると、真田昌幸・幸村親子が関が原の戦いの後、蟄居していた真田庵がありました。
真田庵の前にあった柿木。
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最近読んだ小説に、新田次郎の「武田勝頼」があり、勝頼の軍師として登場していた真田昌幸がここに居たのかと思うと感慨深い。
近くに、2016年放送予定の大河ドラマ「真田丸」の幟も。

紀ノ川の九度山橋を右手に眺めて車道を進むと、大きなセンダンの木がありました。
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樹齢約130年、直径1.8m、センダンの木としては珍しい巨樹らしい。
説明板によると、南方熊楠はセンダンの花が好きだったもよう。

近畿自然歩道を進むと、やがて慈尊院の前へ。

慈尊院は、高野山の表玄関で、816年に空海が創建。
高野山が女人禁制だったため、空海の母がここで暮らした事で、女人高野とも呼ばれます。

町石道は、慈尊院から始まります。
慈尊院の境内に生えていた、九度山町指定天然記念物のナギ。
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樹齢350年以上、幹周り2.03m、高さ15m。

同じく慈尊院の境内で、丹生官省符神社鳥居の近くに、こちらも町の天然記念物のボダイジュの木。
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樹齢250以上、幹周り1.76m。
俗称、高野菩提樹。

丹生官省符神社の横から、梵字が刻まれた「町石」と呼ばれる3m程の五輪卒塔婆形の石塔が180本並ぶ高野山町石道へと進みます。
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柿畑の横に群生していたミゾソバに集まるオオハナアブと、
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テングチョウ。
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本家本元、高野山のコウヤボウキも咲いていました。
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柿畑にあった展望台から見る、この日の空。
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はぁ、良い天気だ。

柿畑の横に生えていたゼニゴケ。
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「破れ傘」と呼ばれる雌器托が伸びていました。

近くに生えていた、スズメウリ。
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帰化植物のベニバナボロギクも咲いています。
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しばらくは、杉林が続く山道を、町石を数えながら進みます。
空海がカヤの種を蒔いたといわれる、榧蒔石を過ぎた辺りに生えていた、クジャクシダ。
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普段あまり見かけないクジャクシダですが、町石道で、時々見かけます。
途中、丹生都比売神社への分岐がありました。

六本杉を越えた辺りで見つけた、粘菌のマメホコリ。
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古峠まで辿り着いた所で、今回は終わり。
けっこう長く感じた、古峠から上古沢駅までの行程を終えて岐路へ。

上古沢の集落で、5個200円の大きな柿を買って帰りました。
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by kou_shino | 2014-11-03 00:28 | 和歌山県(7頁) | Comments(0)

京都西山 山崎・離宮八幡宮から天王山・酒解神社へ

9月28日の日曜日に、京都の大山崎町へ行ってきました。

阪急の駅名は「大山崎」ですが、JRの駅名は「山崎」。
同じ地域なのに、何故か呼び名が「大山崎」「山崎」と違う。

今は、大阪府側が山崎、京都側が大山崎と呼ばれているようですが、昔は、山崎の地といわれていました。

阪急大山崎駅から、ぶらりと歩いてJR山崎駅方面に向かうと、離宮八幡宮があります。
離宮八幡宮は、平安時代から室町時代にかけて、荏胡麻(えごま)油の専売特許を持って栄えていました。

司馬遼太郎の「国盗り物語」を読むと、油商人だった斉藤道三と、油座離宮八幡宮との関わりが描かれえています。
離宮八幡宮の栄華は、斉藤道三の娘婿となる、織田信長の楽市楽座政策と、菜種油の広がりで徐々に衰退しました。

離宮八幡宮境内奥の石垣に根を広げていた木。 
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枝振りからみると、エノキでしょうか。

離宮八幡宮を出て、少し歩くとJR山崎駅前にでます。

駅前には、国宝の茶室「待庵」がある妙喜庵が。
「待庵」は、千利休作と信じうる唯一の現存茶室らしい。

駅から路線沿いに歩き、踏切を渡ると、天王山の登山口へ。
登山口には、俳句の祖・山崎宗鑑の句碑がありました。

きつい坂道を登り、アサヒビール大山崎山荘美術館へ。
途中に生えていた、ブドウのような実。
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エビズルかな、と思いましたが、どうやらアオツヅラフジの実のようです。

夏目漱石も訪れた事があったという、山崎山荘を過ぎ、山道にはいります。
だらだらと登っていくと、山道にヌマダイコンが咲いていた。
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ヌマダイコンは、キク科の植物で、種はひっつき虫になるらしい。

展望台に飛び回っていた、ヒカゲチョウ。
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天王山の中腹あたりに、山崎の合戦の石碑があります。

この山崎は、本能寺で信長を討ち取った明智光秀と、中国大返しで戻ってきた羽柴秀吉が激突する地でもあります。
勝ったほうが天下を制する、「天下分け目の天王山」は、ここから来た言葉。

実際は、山の中ではなく、天王山麓の小泉川を挟んで陣をとったらしい。
大河ドラマ「軍師官兵衛」でも描かれていましたね。

山崎山荘から天王山山頂までの間に、6枚の巨大な説明入りの陶板絵図があり、本能寺の変から秀吉の天下統一までを解説しています。
山頂まで歩く間、陶板絵図を見ながら当時の状況を想像しながら登るのも、また一興。

天王山にも、ナラ枯れがありますが、カエンダケは駆除されているらしく、見当たりません。
朽木に、付いていたのは、粘菌のキフシススホコリでしょうか。
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山道を進むと、やがて酒解神社に到着。
入り口近くの朽木に生えていたキノコ。
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何故か、拝殿にはブルーシートがかけられていました。
拝殿の裏にあった、御神木と思われるモミノキ。
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近くの植物に、ツマグロオオヨコバイがたくさんいました。
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天王山山頂には、山崎の合戦後に秀吉が城主となった山崎城(天王山城)跡があります。

帰りは宝積寺へ下山。
宝積寺の近くで見つけた、ヤブマメ。
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そして、変わった葉を持つ、ホウライシダも。
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葉は、不規則な2~3回羽状複葉とありますが、まるで小さなイチョウの葉ですね。
ホウライシダは、自生もしているようですが、江戸時代より観賞用に栽培されていて、それが野生化したものも多い。

ホウライシダの近くにいた、キセルガイの仲間。
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住宅地に出ると、塀からトケイソウの花が覗いていました。
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by kou_shino | 2014-10-07 01:12 | 京都西山(19頁) | Comments(0)

奈良県 室生の里 大師の道散策

5月11日の日曜日に、初瀬街道から室生寺への参道となる、大師の道を歩いてきました。

大師は弘法大師、つまり空海の事。
女性の参詣が許され「女人高野」の別名がある室生寺は、役行者が開創し、空海が復興したと伝えれています。

三本松駅から、宇陀川沿いに歩き、室生橋を渡って、滝谷川の橋を渡る手前で田んぼ沿いの小道に進み、水路沿いの山道に入ります。
溝沿いの小道には、イトトンボの仲間が多く見られます。
翅の色が茶色いカワトンボの仲間なかま。
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こちらは、翅が透き通った、金属光沢のあるカワトンボ。
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アサヒナカワトンボでしょうか。

飛んできたのはニワハンミョウです。
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山道を登っていると、小さなキノコが生えていました。
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山道から車道に出ると、滝谷花しょうぶ園の横に出ます。
周囲の森から、ハルゼミの鳴き声が盛んにしました。

人の多い花しょうぶ園を過ぎ、集落の合間を抜けて、先を進みます。

風が吹いて、枯れ葉がヒラヒラと舞い飛ぶと、まるで枯れ葉が飛ぶのと同じように舞う蛾がいました。
姿も枯れ葉とよく似ています。
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ツマキリエダシャクでしょうか。

奈良南部から和歌山に多い、ルリセンチコガネもいました。
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再び、沢沿いの山道へ。
沢にたくさん生えていた、カンムリタケ。
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登り道から下り道へと進むと、葉が斑入りのナンテンショウの仲間が。
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先週歩いた生駒山系では、ウラシマソウばかりでしたが、こちらではウラシマソウの姿はありません。

山道を出て、車道を進むとバス停が見えて、室生寺前の店街へ。
室生寺の前を過ぎて、さらに進むと、龍穴神社横の而二不二(ににふに)の杉がありました。
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幹周8.5m、樹高30m、樹齢約1000年。

仏教用語で、
「煩悩(迷い)と菩提(悟り)は而二不二といって、二つであってしかも二つではないと説く」
とあります。

分かったようで分かりづらい言葉を持つ一本の杉は、途中から二つになっていました。

パワースポットとして有名らしい、龍穴神社の境内にも、巨大な杉が並んでいますね。
こちらは、二本の杉が途中でくっ付いた、連理の杉。
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夫婦杉ともいわれているもよう。
このような木、たまにあります。

龍穴神社からさらに歩いて、山の中の林道を進むと奥宮の鳥居があり、少し下った拝殿の向かいに、岩盤にあいた吉祥龍穴が現れます。
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龍穴には、龍王が住む、といわれています。

龍穴に近づくと、妙な音が聞こえてきました。
最初、録音された音楽が流れているのか、と思いましたが、龍穴の下に太鼓とギターを持った方がお二人、民族音楽のような即興音楽?を絶え間なく奏でているもよう。

奥宮の鳥居の近くに生えていたナンテンショウの仲間。
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これは、葉が広いナンテンショウのようですね。

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by kou_shino | 2014-05-17 17:47 | 奈良県(47頁) | Comments(0)

大阪府 国見山 小さな滝と雑木林

12月に入り、一段と寒さが増した今日この頃。
9日の日曜日に、大阪府枚方市の国見山へ行きました。

JR津田駅で下車し、登山口へ。
大阪府警察学校横を過ぎて、第2京阪道路の高架下を抜けると、古墳塚があります。

古墳塚のストーンサークル。
e0035757_18341580.jpg

ストーンサークルと聞くと撮らずにはおれませんが、本物?

さらに進んで、ゴルフ場への道からハイキングコースへ。
分岐にある滝。
e0035757_18342867.jpg

ハイキングコースを登り始めると、足元にジャノヒゲの実が。
e0035757_18344286.jpg

少し登ると、再び滝が現れます。
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周囲のモミジの葉が落ちて、寒々しい
横にあった小さな滝。
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低い山なので、少し登ると白旗池の横へ。
池にいるはずのオシドリの姿を探しましたが、姿が見えません。

いきものふれあいセンターに入り、フィールドスコープで覗くと、オシドリのペアの姿がチラリと見えました。
池のほとりで少し休み、国見山方面へ。

彼落ち葉の山道を進むと、途中に、気持ちのよい雑木林があります。
e0035757_18352855.jpg

木漏れ日がのおかげで、少し暖かく、小さな小鳥の鳴き声が聞こえてきました
エナガやシジュウカラが飛び回っています。

足元の落ち葉の上で、忙しげに飛んでいる小さな蛾がいました。
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冬に見られるフユシャクの仲間、クロスジフユエダシャクです。

11月から12月の寒い時期に見られる蛾で、主に夜行性の種類が多いですが、クロスジフユエダシャクは昼行性。そして、フユシャクのメスは、成虫になっても翅がない蛾です。

山道を進むとやがて国見山の山頂。
枚方八景に選ばれていて、展望がいい。

展望がいい山には、たいてい城があったようで、ここにも津田城跡があるもよう。 

そして、ここも、というか、やっぱり、というか…。
津田城は織田信長により焼き払われています。

山頂を後にして、下山。
テイカカズラの種が、そこここに舞い降りていました。
e0035757_18383639.jpg


住宅地が見えるところまで来ると、釣り人が並ぶ小さな池があります。
池の横の草むらに潜んでいた、にゃんこ達。
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川沿いの道を進むと、この寒い時期に、ツツジの狂い咲きが見られました。
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なんか、前回来た時と、似たような写真になってしまった感じ。

この山には、3回ほど訪れていますが、いずれも12月に来ているもよう。
次回は違う季節に行かなければ。
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by kou_shino | 2012-12-14 18:42 | 大阪府(75頁) | Comments(0)

三重県 霊山 マメホコリとオハツキイチョウのギンナン

11月10日の土曜日に、三重県伊賀市の霊山へ行きました。
この山は、2008年の11月以来、4年ぶりです。

草津線柘植駅から南に歩くとやがて東海自然歩道の標識に出会うので、道標に従い進みます。
道路を歩いていると、前方から子猫がやってきました。
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そういえば、前回、4年前に来た時も同じ場所で猫を見ました。
あの時の猫と額の模様が似ています。あの時の猫の子供か孫か。

カメラを出そうとザックを開けようとすると、何か食べ物をもらえると思ったのか、子猫はこちらに近づいてきます。しかし、写真を撮りだすと、「なんだつまらない」という感じでどこかへ行ってしまいましたよ。

車道横にぶら下がっていたサネカズラの実。
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東海自然歩道の道標に従い、山頂まで続く舗装された林道をひたすら歩きます。
途中に咲いていたマツカゼソウ。
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ほとんど花は終わりかけ。はかなげな花です。

林道横に沢が現れ、沢の音が聞こえてきました。
巨大な岩盤を流れ落ちる沢。
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林道横に、ポツンと一本黄色っぽいキノコが生えていました。
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こちらは、マムシグサの実が。
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トウモロコシ状に付いた艶やかな赤い実。

コケの生えた朽ち木には、粘菌マメホコリが付いていました。
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前回のブログを見てもマメホコリがありましたね。

寒くなってきて、粘菌の姿を見る機会が少なくなっています。
粘菌は、冬になると粘菌アメーバーが、溶けたロウのように固まって冬眠するらしい。

さらに登って、山頂付近に広がるアセビとイヌツゲの群生地まで来ると、カエデの紅葉が見られました。
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ヒナウチワカエデでしょうか。

山頂まで来ると、風が強くやや寒くなりますが展望がいいのでしばらく見入ってしまいます。
空に流れる犬の横顔のような雲。
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風が強いので、見る間に雲の形は崩れてしまいました。

山頂は、前回も書きましたが最澄が創建した寺院があった山頂遺跡があります。
天正伊賀の乱で織田信長に焼き払われてしまったらしい。

下山は霊山寺方面へ。
下山道でも見つけた、松の倒木に発生した、粘菌マメホコリ。
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マメホコリが多いようです。

少し下ると緑色の鮮やかな甲虫が。
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森の宝石、ミドリセンチコガネ。

太陽光に反射したミドリ色の金属光沢が美しい。
11月なのに、まだ冬眠もせずウロウロしているとは。
もう少し南に行くと、ルリセンチコガネの生息域になります。

どんどん下山していくと、やがて山腹の霊山寺。
そして三重県天然記念物に指定されている、霊山寺のオハツキイチョウ。
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幹周り4.2m、樹高32m、樹齢300年。
まだ、天辺の方が黄葉しているだけです。

オハツキイチョウは、葉っぱから実が生る、非常に珍しいイチョウで、そのほとんどが天然記念物に指定されています。
国の天然記念物に指定されているのが8本、都道府県・市町村の天然記念物に指定されているのが32件あるらしい。

しかも、オハツキイチョウに指定されているイチョウのすべての実が葉に付くか、というとそういう訳でもありません。
一本のオハツキイチョウの木に、葉に実がくっ付いたオハツキイチョウの実はほんの一部しか出来ません。
ほとんどは普通のギンナンの実です。

ですから、なかなかオハツキイチョウの実は見つかりません。
地面に落ちているイチョウの葉っぱやギンナンの実も、普通のものが多い。

今回も、地面を見渡しながら探していると、一つだけ見つけました!
今まで見つけたオハツキイチョウの中でも、一番オハツキイチョウらしいオハツキのギンナンが。
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反対側から。
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しかも、ここのギンナンは普段見かけるギンナンに比べて、細長く大きいです。

オハツキイチョウは何故か寺の境内に生えているケースが多い、そして古いイチョウです。
寺に多いのは、イチョウの木が防火樹として火災時に役に立つということでしょうか。

オハツキイチョウは、葉に花や実が生らないと判別できず、しかも雄株は花が咲かないとわかりません。
しかも、全体の一部しかできないので、オハツキイチョウの雄株は数株しか確認できていないらしい。

葉がラッパのようなロート状になったラッパイチョウも探してみたいですね。
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by kou_shino | 2012-11-13 18:27 | 三重県(12頁) | Comments(0)

大阪府 明神ヶ岳から黒柄岳 奇妙なキノコとアケボノソウに集まるアリ

今使っているデスクトップ(マウスキューブ)の調子が不安定になってから、新しいノートパソコンを買おうと思い始めて、約2年。
ついにノートパソコンを買いました。しかもWIN8が発売される数日前に、WIN7のノートを買っちゃいました。

メーカーは、MADE IN TOKYOを売りにしている日本HP。
スマホも触ったことがないうえ、パソコンはWIN95から使っている当方にとって、WIN8の画面は、なんか使いづらそうかな、という印象が強いです。

これからのパソコンは、iPadのようなタブレット端末の姿に変わっていくのかなぁ、と思う今日この頃。


10月27日土曜日に、大阪府高槻市の明神ヶ岳から黒柄岳を歩いてきました。

JR高槻からバスで中畑回転場バス停へ。
バス停から林道を少し進めば、登山口があります。

登山口近くに、一つだけ生っていたツルリンドウの実。
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登り始めると、いくつか分岐に出会いますが、道標やガイドブックを参考すると迷うことはありません。
朽ち木には、大小いろいろなキノコが生えています。
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こちらのキノコは、ヒダが前面を向いて、カサの表はほとんどありません。
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なんか奇妙なキノコです。

何度かアップダウンを繰り返すとやがて明神ヶ岳の山頂へ。
山頂で一服したら、黒柄岳方面へいったん下山。

下山途中で見つけた、地衣類のコナアカミゴケ。
e0035757_1812046.jpg

赤い子器が目立ちます。

山道を下り終わると、林道に出ました。
NTTの車止めゲートを越えて、長い林道歩きが始まります。

道端のアザミに集まる、クチナガガガンボ。
e0035757_18122940.jpg

ガガンボは足が長いので、アザミのような花でないと蜜を吸いにくいようです。

ゴソゴソ這い回っていたのは、赤銅色の光沢があるマヤサンオサムシかな?。
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マヤサンオサムシの名前は六甲の摩耶山からきているもよう。

冬に、土中に冬眠しているオサムシなどの昆虫を掘り出すことを「オサ掘り」というらしい。
「オサ掘り」という言葉がある以上、多くの人がオサムシを掘り出していることだと思いますが、これは冬の昆虫採集のことでしょうか?
ネットで調べてみると、ちょっと面白そうなので、一度やってみようかな。

紫色サヤから紺色の豆をつけるノササゲ。
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アケボノソウも多い。
花びらの蜜腺には、アリがたくさん。
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蜜腺それぞれにアリがいます。よほど甘い蜜を出しているのかな。

林道をひたすら歩くと、終点が黒柄岳の山頂。
NTTの中継アンテナがあり、あまり面白い山ではありません。

帰りは、林道横のガードレールを越えて山道に入ります。
下っていくと小さな峠を経て勝手坂を経て、樫田方面に向かいます。

峠に転がっていた朽ち木にびっしり生えるスギヒラタケ。
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勝手坂の湿気のある場所に生えていたのは、チャワンタケの仲間。
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モリノチャワンタケかな?
これまたなんとも、奇妙なキノコです。

山道から田畑のあぜ道に出ると、ここでもヌルデが紅葉しかかっていました。
よく見ると、ヌルデの五倍子(ヌルデシロアブラムシの虫こぶ、ヌルデミミフシ)も。
e0035757_18164871.jpg

先週、太神山で見つけたヌルデミミフシは、触りもせず写真を撮っただけでしたが、今回は、中を空けてみました。
ヌルデミミフシの中は想像したとうり、羽根の生えた黒くて小さなヌルデシロアブラムシが、ぎっしりと規則正しく並んでる。もうすぐ虫こぶの中から飛び立つもよう。

先人たちは、よくもまあ、ヌルデの虫こぶから薬や染料を作り出したものです。
しかも、五倍子はヌルデシロアブラムシが飛び立つ前に処理するんだそうですよ。

農道を進み車道に出ると、もう樫田高前のバス停はすぐ。
車道から山を見ると、所々に燃えるような紅葉した木々が見えます。
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バスの便は少なくて2時間に1本程。
本を読みながら約1時間、バス停で待つことになりました。
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by kou_shino | 2012-10-30 18:32 | 大阪府(75頁) | Comments(0)

滋賀県 太神山 斑点のあるホコリタケ?とヌルデの虫こぶ

ひと雨ごとに涼しくなり、秋の深まる今日この頃、10月20日土曜日に滋賀県の太神山へ行きました。

太神山周辺は、湖南アルプスと呼ばれ、風化した花崗岩の山肌が露出しています。
これは、飛鳥時代~奈良時代に都城や神社仏閣の建築用材として、ヒノキや杉などが大量伐採され、ハゲ山になってしまったんだとか。かっては、ヒノキ等の巨木が生える原生林だったもよう。

石山駅からバスに乗り、終点「アルプス登山口」で下車。
しばらくは、舗装された車道を進むことになります。

車道沿いには、数は少ないですが、いろんな種類のキノコが生えています。
このキノコ、はなんかお尻みたいな形になってます。
e0035757_17591726.jpg

こちらは、薄茶色の丸い斑点があるキノコ。
e0035757_17592958.jpg

姿形はホコリタケのようですが、このような模様のホコリタケは見たことがありません。
近くには幼菌も生えていました。
e0035757_17594322.jpg

幼菌もちゃんと斑点が確認できます。

帰宅後、手持ちのキノコ図鑑を調べましたが載ってませんでした。
ホコリタケの仲間だとは思うのですが。よくわからない。

道で拾ったシバグリ。
e0035757_1802135.jpg

車止めの柵を越えた辺りに咲いているのはノコンギクかな。
e0035757_1803884.jpg

上を見上げると、早くも紅葉が始まっている葉っぱがありました。
e0035757_181285.jpg

翼がある羽状複葉なので、ウルシ科のヌルデの葉だと思います。
ヌルデの葉を見ると、虫こぶが多く見られました。
e0035757_1812156.jpg

この虫こぶは、ヌルデシロアブラムシが寄生した虫こぶで、ヌルデミミフシと呼ばれています。
つまりヌルデミミフシの中には、ヌルデシロアブラムシがたくさん入っているという事なんでしょう。

ヌルデミミフシ(ヌルデの虫こぶ)にはタンニンが豊富に含まれていて、古くから「五倍子(ごばいし・ふし)」と呼ばれ、漢方薬や染料として利用されたという。

また、日本では明治時代まで続いた、歯を黒く染める化粧の風習「お歯黒」にも使用された事でも有名。
お歯黒には、虫歯や歯槽膿漏を予防し、口臭も防ぐ効果があったらしい。

ヌルデの五倍子、ぬるでごばいし…。う~ん、何処かで聞いたことがあるような。

そいういえば、江戸時代の戯作者、曲亭馬琴の小説「南総里見八犬伝」に確か「軍木五倍二(ぬるでごばいじ)」という登場人物がいましたね。
これは間違いなく、ヌルデの虫こぶ「五倍子」をもじった名前でしょう。

やがて車道を離れ、天神川上流の不動橋渡った辺りから山道へ。
流れる沢。
e0035757_1891011.jpg

橋を過ぎると、花崗岩がむきだしになった七曲りと呼ばれる坂を登ります。
花崗岩の山道に生えていた地衣類の仲間、ハナゴケ。
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サンゴみたいな姿です。

七曲がりを過ぎて、松茸山の中に続く自然歩道をひたすら歩くとやがて祠に到着。

祠の近くに、ホコリタケがたくさん生えていました。
先週、大きなホコリタケの写真を載せたばかりですが、こちらのホコリタケもデカイ。
e0035757_1815072.jpg

こちらも6cm近い大きさで、500円玉が小さく見えます。

石仏が並ぶ山門を過ぎて、さらに進めば不動寺の庫裏へ。
朽ちた切り株に生えていた、何かの芽。
e0035757_18152156.jpg

何の芽かな。

大きな杉が並ぶ境内に入ると、テングチョウが日向ぼっこしていました。
e0035757_18153938.jpg

本堂へ続く階段手前の境内で休憩していると、近くの杉の木から、コツコツ、コツコツ、と木を叩くような音がします。
人がいるのかな?と思いながら様子をうかがうと、一瞬キツツキの姿が見えました。

体に黄緑っぽい色が見えたので、たぶんアオゲラ。
でも写真には撮れなかった。残念。

階段を登ると、室町時代に創建されたといわれる本堂が巨岩に寄り添うように建っています。
そこからもう少し進んだ所に太神山の山頂がありました。

山頂に生えていた、巨岩の隙間から成長した木。
e0035757_1816449.jpg

山頂で休んだたとは、折り返してバス停へ
バス停にいたマユタテアカネ。
e0035757_18175495.jpg

予定より早く帰えれました。
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by kou_shino | 2012-10-23 18:44 | 滋賀県(70頁) | Comments(0)


主に関西の自然を散策しながら、出会った生き物や風景の写真と、ファーブルフォトで撮った顕微鏡写真のアルバムです。


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