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京都府 男山 石清水八幡宮

1月17日に八幡市男山の石清水八幡宮へ行ってきました。

「男山」は、山の名前なのか、地名の名前なのか、イマイチよくわかりませんが、山頂には鳩ヶ峰(142.5m)という名前があるらしい。
地形的には、生駒山山系の最北部で、木津川、桂川、宇治川の合流点の横にあり、川をはさんだ北側に天王山があります。

最寄の京阪八幡市駅は、嵐山から木津まで続くウォーキングコース(自転車道)と、琵琶湖(唐橋)から大阪湾までの淀川完歩コースの中継点でもあるので、何度か訪れたことがありますが、石清水八幡宮に行くのは初めて。

男山にある石清水八幡宮は、平安時代前期に宇佐神宮から勧請された、都の裏鬼門を守護する神社で、源氏の氏神。源頼朝も5回参詣しているもよう。

山頂に八幡宮が造られから、山自体が神域となり、一部の天然林が極相林に近い林相になっているという。
神域となっている山ですが、山頂までのケーブルカーがあり、境内から参道を疾走するマウンテンバイクダウンヒルの大会も行われたらしい。

低い山なので、ケーブルカーに乗るまでも無いだろうと、一ノ鳥居をくぐり頓宮殿へ。
方生池の枯れたハス。
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この池には、準絶滅危惧種のアサザが、近くの河川から移植されているようです。

屯田宮を抜けると、右手に八幡宮の摂社、高良神社。
御神木のタブノキがあります。
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樹齢700年、根回り7.5m、樹高約24m、樹冠周囲約30m、京都の自然200選に選定されています。

二ノ鳥居近くの駐車場に、頼朝公ゆかりの松がありますが、初代は昭和22年落雷で焼失、今は2代目でえらく斜めに傾いている。

二ノ鳥居を抜けると、表参道の登り道がしばらく続きます。
参道の山斜面側には、岩盤や石垣があり、石垣には、コケやシダ植物が多い。

これは、チャセンシダかな?
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こちらは、ツル性のシダ、カニクサです。
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三ノ鳥居で、ようやく坂道が終わりました。

馬場先と呼ばれる、石敷の参道の真ん中に露出した自然石。
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参道の左手が広場のようになっていて、エジソンの記念碑があります。
エジソンが白熱電球を作る際、フィラメントに八幡の竹を採用した話は有名ですね。

エジソン記念碑の近くに生えている、御文庫のクスノキ。
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樹齢700年 幹周り6.97m、樹高26m、樹冠周囲40m。
京都府天然記念物に指定。

昔、楠木正成が八幡宮にクスノキを奉納したらしく、境内には樹齢700年ほどのクスノキが何本かあります。

参道の奉納酒樽横にあるクスノキ。
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京都の自然二百選の選定とありました。

石清水八幡宮、南総門前のカヤ。
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樹齢700年以上、根周7m、樹高約20m、樹冠30m

本殿境内に入ると左手の土塀の外に大きなクスノキが見えます。
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こちらも楠木正成が奉納したと伝えられる樹齢約700年のクスノキ。
京都府天然記念物に指定。

本殿をぐるりと囲う土塀は、織田信長が奉納したとされる信長塀。
本殿の後ろを回り、鬼門封じの角を曲がると、オガタマノキがありました。
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説明板に、「一円硬貨の表面に描かれています」と書かれていました。

本殿を出て、裏参道へ。

先ほど境内土塀外のクスノキとは反対の土塀外にもクスノキがあります。
こちらも楠木正成の奉納されたもののようですが、周りの木々が多く、クスノキの全容がわかりにくい。

極相林に近いといわれる林を下ると、二ノ鳥居横に出ました。
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by kou_shino | 2016-01-24 23:39 | 京都府(93頁) | Comments(0)

大阪府 近つ飛鳥風土の丘から弘川寺へ

10月4日の日曜日に、大阪南部の近つ飛鳥ふるさとの丘から弘川寺まで歩いてきました。
しかし約1ヶ月程、この時の内容をブログに載せる事が出来ませんでした。

理由は、この2日後に交通事故に遭い、救急車で病院に運ばれる事態となったからです。
骨折はしませんでしたが、あちこちに痛みが残り、出かけるのはしばらく控える事にしました。

もう少ししたら、またカメラを持って出かけることが出来ると思います。

さて、気持ちを切り替えて。

近つ飛鳥風土の丘は、古墳時代の古墳が102基もある古墳群を中心とした史跡公園で、40基の古墳が見学できるもよう。
飛鳥という地名は、大阪の河内飛鳥と奈良の飛鳥の二つあり、難波宮から近い河内飛鳥を「近つ飛鳥」、遠い奈良の飛鳥を「遠つ飛鳥」と呼ぶらしい。

丘を登ると、古墳の石室近くにヒヨドリバナが咲いていました。
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後に写っている大きな石は石室の蓋石です。

展望台を過ぎると、小さな出口があり、高貴寺へと続く尾根道へ入ります。
尾根道にいたカタツムリ。
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殻の入り口部分に穴が開いていますが、これはたぶん呼吸するための気門です。
大型で、貝殻がまだら模様、調べてみましたが、種類は不明。
コベソマイマイかな?

山道にはドングリがたくさん落ちていて、まとまって落ちている事があります。
まるで、誰かが集めたみたいに。

何ヶ所か集まっているので、雨で流されてまとまったのかな?と思いましたが、ゴルフ場が見える尾根に大量のドングリが。
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クヌギやシバグリ等何種類かのドングリたくさんあります。
人が集めたとしか思えませんね。

尾根道沿いにいたヤドリバエの仲間。
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通常、昆虫の翅は4枚ですが、ハエの仲間は、後翅が退化して2枚しかありません。
しかし、このヤドリバエの仲間は、白い翅があり、4枚翅があるように見えます。
この白い翅のようなモノは胸弁といい、後翅の基部が変化したモノらしい。

このヤドリバエの仲間、他のブログでも何件か紹介されているのに、和名はまだついていないもよう。

尾根道をしばらく歩いている分岐があり、右に進むと平石城跡があります。
この地の豪族平岩茂直が、楠木正成の赤坂挙兵に応じて築いた城との事。

再び山道に戻り、山道を進むと磐船神社へ。
鳥居の前にも獣よけの電気柵が張られていました。

境内の横に生えていた大きな木。
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たぶんコナラの仲間では。

神社からさらに進み、線香の匂いがしてきたら、役行者の開基といわれる高貴寺へ。
寺の前に、木の柵で囲われた所があり、中にヒツジやヤギがいました。
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お寺が飼っているのかな。

お寺の前から舗装道路となり、集落を抜けて「河内ふるさとのみち」を歩きます。

田んぼの横を歩くと、アカトンボが多く飛んでいます。
田んぼの柵の止まるアカトンボ。
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アキアカネでしょうか。

10月21日の新聞に、最近農薬の影響でアキアカネが激減している、という記事がありました。
大阪を中心に7府県がレッドリストに載せているらしい。

田んぼ沿いの道横に生えていた、エビズルか?
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少し歩くと、笹に巻きついているカニクサを見つけました。
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カニクサはシダ類の仲間で、シダ類では珍しくツル植物です。
シダの中では変わった個性を持っていますが、カニクサ自体は珍しいシダ植物ではありません。
よく見かけます、というか、我が家の庭にも雑草として普通に生えています。

いきなり飛んできたのは、カマドウマの仲間、ハヤシウマか。
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道沿いにクジャクシダの姿も多い。
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関西でも見かけるクジャクシダは、秋田県が一番多く自生しているらしい。
クジャクシダの中には、赤い新芽が出ることもあるという。
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近くの朽ち木には、粘菌の仲間エダナシツノホコリ。
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小さなニョロニョロ達です。

貝殻に毛が生えたカタツムリ、オオケマイマイもいました。
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再び集落横を通り、磐船神社(分社)へ。
ここの狛犬は金属製で、猟犬のボクサーっぽいスタイルでした。

神社から細い道を下ると、車道に出ます。

車道をトボトボ歩いて、ようやく終点の弘川寺に到着。
西行法師終焉の地です。

「願はくは花の下にて春死なん そのきさらぎの望月のころ」

西行が詠んだ歌の通り、桜が咲く頃に弘川寺で入滅したらしい。

再び入り口に戻ると、弘川寺の石碑がなんかおかしい。
史跡の「跡」と弘川寺の「弘」に何か詰まっています。
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何だろう、よく見てみると、
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なんと、アマガエルでした。
色まで石に溶け込んでいますよ。
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by kou_shino | 2015-11-03 20:35 | 大阪府(80頁) | Comments(0)

兵庫県 多田銀鉱山に黄金伝説はある?

動植物は生物で、鉱物は非生物。
同じ地球に存在する、動植物と鉱物の関わりは、どのようなものがあるのでしょうか。

現在、地球上にある鉱物は、約4400種類で、太陽系の他の惑星よりもかなり多い。
なぜ、多いのか。

鉱物の半数以上は、地球に生物がいたために誕生したらしい。
星に生命があると、鉱物の種類が格段に増えるのだそうだ。

鉱物の結晶は、かなり時間をかけて成長しているし、風化や浸食によって、姿を変える。
二酸化炭素を呼吸しているような粘土鉱物(ハイドロタルサイト)もあるという。

鉱物の知識はまったくありませんが、動植物だけでなく、鉱物も観察していく必要があるなあ、と思う今日この頃。

5月2日の土曜日に、兵庫県の多田銀銅山ハイキングコースへ行ってきました。
多田銀銅山は今回で3回目です。

家を出るのが遅かったので、能勢電鉄日生線日生中央駅からバスで白金2丁目で下車した時はもうお昼前。
道標を見ながら悠久の館を目指します。

タンポポの花に似たブタナが咲いていました。
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螺旋階段を降りて、多田銀銅山への車道に出たところにいたアオオニグモ。
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腹部の模様が、奴凧の顔のように見えます。

この日は天気もよく、周囲の山肌にフジの花がたくさん咲いています。
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手に届くところにまで、フジの花が。
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悠久の館の前まで来て、なんとなく中に入ると、案内してくれる人が付いて、色々と多田銀銅山の歴史や当時使っていた道具等の説明をしていただきました。
最初、すぐに出ようかと思っていましたが、話の内容が興味深く面白かったので、聞いてよかったと思います。

以前、太閤さんの埋蔵金を探すため、坑道に入った探索ロボットも展示してありました。
悠久の館を出て、金山彦神社や青木間歩などを見て廻り、近畿自然歩道へ。

鉱脈が地表にむき出しになった大露頭の近くに咲いていた白い花。
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オオアマナの花かな。

里山風景がたっぷり残った、村上新田の横をブラリブラリと進みます。
ゼンマイが栄養葉と胞子葉を伸ばしていました。
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真ん中の細く伸びた茶色いのが胞子葉。
ゼンマイというと、螺旋形の芽のイメージが強いですが、栄養葉の形は、シダ類の中では個性的です。

分岐に池が2つ並んでいます。
池の横にいたのはカクムネベニボタルでしょうか。
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櫛状の触覚があるのでオスですね。

池の横の細い道を進むと、ズリ山が現れます。
ズリ山は、鉱山で採掘時に発生した不要な岩石を廃棄したジャリの山。

周囲には、シダ植物のヘビノネゴザが群生しています。
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ヘビノネゴザは鉱山地に生える変わったシダ植物で、高濃度の重金属を蓄積する性質があるらしい。
昔は、金属鉱脈を探す際に指標植物として利用されていました。
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葉は、冬になると全て枯れてしまい、春に新芽がでます。
新しく出たシダの葉の下に、去年の枯れた葉が、根のように広がっていました。

ズリ山を抜けて、薄暗い道に入った時、ガサガサっと音がしました、なにやら生きものがいるようです。

暗いので最初わかりませんでしたが、小さな動物がいます。
最初リスかな、と思いましたが、どうもイタチっぽい。
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うまく写真に撮れませんでしたが、体が小さく首の下が白っぽい、尻尾も長いという印象がなかったので、ニホンイタチでは。
里でよく見かけるイタチは、外来種のチョウセンイタチが多く、今まで見てきたイタチはほとんどチョウセンイタチでした。

足元に咲いていたホウチャクソウ。
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薄暗い道を抜け、大きな池の横を進むと里に出ます。
大井のバス停方面へ進むと、道路の横にハルジオンがたくさん生えていました。

ハルジオンに来ていたダイミョウキマダラハナバチ。
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ヒゲナガハナバチの巣に卵を産みつける寄生バチで、単為生殖をする為、メスしかいません。

道なりに歩いていくと、川沿いに出て、マス釣り場から川を渡れば、大井のバス停。
道を横断すると、ちょうどバスがやってきました。

ズリ山の周辺などで、石を幾つか拾ってきました。
キレイな青緑の石、孔雀石(マラカイト)でしょうか。
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孔雀石は銅鉱の二次鉱物で、成分は銅の錆びの緑青(ろくしょう)と同じらしい。

こちらの青い部分は、藍銅鉱(アズライト)かな。
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藍銅鉱は、孔雀石と共存する事が多い。
色は鮮やかな群青色で、青色の顔料となります。

何気に拾った石を見て、目を疑いました、
なに、この黄金に輝く結晶は!
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ひょっとして、これ金かぁ。
ゴールデン・ウィークにゴールドな拾い物!?

う~んわからん。でもたぶん違うんでしょうね。
こんなに簡単に金が見つかるわけがない。

別の鉱物は、孔雀石かと思いましたが、こちらも金色が覗いています。
洗ってみたら、かなり大きな部分が金色に。
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これは金色に輝く黄銅鉱(キャルコパイライト)では。
周りに孔雀石が張り付いているし。

しかし、「黄銅鉱は、銅と鉄、硫黄からなり、微量の金、銀、錫、亜鉛などを含む…」なので、まったく金と縁の無い話ではないようです。
酸化すると、孔雀石や藍銅鉱に変化するらしい。

また、黄銅鉱や黄鉄鉱などの金色の鉱物のことを「愚者の金"fool's gold"」と呼ばれます。
「色だけで 金だと騒ぐ 愚か者」てか!
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by kou_shino | 2015-05-09 18:43 | 兵庫県(71頁) | Comments(0)

京都 西芳寺川 松尾谷林道散策

3月も半ばに入り、ようやく暖かくなってきました。
15日の日曜日に、西芳寺川が流れる松尾林道を散策してきました。

阪急上桂駅からブラブラ歩いて、松尾谷方面へ歩いていくと、西芳寺への交差点に、道路にはみ出して生えている、巨大な古木が。
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推定樹齢500年のムクノキです。
説明板の文字がはっきりしないので、分かりにくいですが、西芳寺となにか関わりがあるもよう。

ムクノキの角を曲がってしばらく進むと、苔寺・すずむし寺のバス停へ。
バス停の自動販売機にニャンコ達がたむろしています。
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タクシーの下にも、ちょこんと。
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バス停からさらに川沿いに進むと、川の向こう側に西芳寺が。
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西芳寺、またの名は苔寺。
120種類以上のコケが境内を覆う世界遺産の一つです。

京都の有名な観光名所ですが、拝観するには、往復はがきによる事前予約が必要。
いきなりきても、中に入れてくれません。
コケの育成を維持するために人数制限をしている、という話を聞いた事があります。

西芳寺に生えている多くのコケは、西芳寺川が流れる松尾谷に生えているコケと同じはず、と以前コケ見る散策で、2回ほど訪れました。

西芳寺川横の林道は、以前、松尾山林道だったと思っていたのですが、今回見たら松尾谷林道になっていました。
どちらが正しいのでしょうか。

コケの多い林道沿いを進んでいくと、超望遠レンズで何かを狙っている人が、数人いました。
カワセミでもいるのかな?

林道沿いは、コケも多いですが、シダ類もいろいろ生えています。
オオバノイノモトソウでしょうか。
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こちらは、キジノオシダの仲間。
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タカサゴキジノオかな?

リョウメンシダも生えていました。
リョウメンシダは、どこででもよく見かける、やや大きめのシダです。
名前の由来は、葉の裏と表がよく似ているからという。 

英名は、upside-down fern。
葉が裏返しになっている、という意味らしい。

葉を見た感じ、裏表が分かりにくいというよりも、葉が裏返しになっているという方が納得します。

今回見つけたリョウメンシダは、キレイな葉が無かったので、他の場所で撮ったリョウメンシダを見てみます。
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一見逆のようですが、左が表で、右が裏側です。
通常、葉軸は裏側になりますが、リョウメンシダでは表面に葉軸が見えます。

裏表が逆なように見えて、ソーラス(胞子嚢群)は、ちゃんと裏側につくようですね。
秋~冬になったら、その辺のところも確認する必要アリです。

チャセンシダのようなシダもありました。
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高野山で見たチャセンシダとは、ちょっと違うような感じもします。

もちろんコケ類も多い。
気持ちよさそうな感じに生えているのは、おそらくタマゴケ。
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枝に糸が絡まったように生えるキヨスミイトゴケ。
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湿った渓谷に生えるイメージですが、住宅地に生える事もあるらしい。

独特の匂いがする、生葉上苔類のカビゴケも。
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林道横の岩壁にも、いろんなコケやシダが張り付いています。
所どこにある、白っぽい所は、菌類が藻類と共生して形成する地衣類。
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一見、地衣類とコケ類が棲み分けているように見えますが、コケ類が上部より垂れてきて地衣類の上に被さってきています。
右下からはシダ類のマメヅタが、地衣類の領域に茎を伸ばしています。

静かな、時間をかけた、生息域への攻防が行われているのかも知れません。

林道横の草に付いていた白い塊。
一見、アワフキムシの泡に似ていますが、乾燥しているので違います。
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よく見ると、白い綿のようなモノの中に、穴が開いた小さな塊も並んでいるように見えます。
どうも、小さな昆虫の卵か繭のようですね。孵ったあとかな。

林道を歩いていると、西芳寺川古墳群の看板がありました。
この辺りは、弥生時代から古墳時代の集落跡があり、古墳も多いもよう。

いくつもの小山には横穴があり、覗くと大きな石が組んでありますね。
古墳の石室です。
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以前来た時、西芳寺川古墳群の案内板は、こんな大きくなかったような。
そういえば、前より林道を訪れる人が増えたような気がします。

前回までは、数少ないハイカーくらいしか合いませんでしたが、今回は走りに来ている人、自転車で来る人、釣りをする人。
おや、川岸でバーベキューをする人も…、いいのかなぁ。

夏にはホタルがでるらしい美しい谷ですが、今後ゴミが増えてなければいいのですが。
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by kou_shino | 2015-03-30 00:13 | 京都府(93頁) | Comments(0)

京都府 宇治散策 名木百選めぐり

1月の半ば辺りから、風邪気味となり、熱はありませんでしたが、3週間程クラクラしていました。

おまけに、寒い日が続いて、とても出かける気になれません。
病院でもらった抗生物質を飲んで、ようやく体力も回復。

2月21日の土曜日が、気温も上がり天気もよかったので、京都の宇治へ散策に行きました。

京阪宇治駅から、宇治川沿いの道を進むと、宇治市名木百選の立て札がある木が。
又振のくぬぎ
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樹高22m 幹周り3.2m 推定樹齢150年(昭和58年認定)

少し歩けば、宇治川に架かる朝霧橋があり、道を挟んで宇治神社の鳥居があります。
階段を上がり、境内横の空き地に入ると、ここにも宇治名木百選の立て札が。

宇治神社のしいのき
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高さ22m 幹周り2.7m 推定樹齢250年(昭和58年認定)

宇治神社は、菟道稚郎子命 (うじのわきのいらつこのみこと)が祀られた式内社で、宇治の産土神。
対岸に平等院が建立された後は、その鎮守社にもされたらしい。

宇治神社を出て、山側へ進むと世界文化遺産の宇治上神社へ。
境内に、宇治名木百選がありました。

宇治上神社のけやき
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高さ27m 幹周り4.8m 推定樹齢300年(昭和56年認定)

宇治上神社の本殿は、平安時代に建てられたものらしく、現存最古の神社建築との事。
宇治神社とは二社一体の存在とありますが、こちらのみ世界遺産「古都京都の文化財」に入っています。

さらに進み、大吉山への坂道を登ります。

登り口にあった、名木百選。
大吉山入り口のしいのき
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高さ22.0m 幹周2.22m 推定樹齢200年(平成10年認定)

歩き始めた時は、宇治市名木百選のことはまったく知りませんでしたが、このコースでは、名木百選によく出会いますね。今回は名木百選めぐりになりそうです。

つづら折れの坂道を登りきると、展望台へ。
大吉山を経て、山から下りると、興聖寺に出ます。
興聖寺の境内にも名木百選。

興聖寺のひめこまつ。
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高さ4m 幹周0.85m 推定樹齢300年(昭和56年認定)

興聖寺参道にも、名木百選。
興聖寺のいろはかえで(群生)
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高さ15m 幹周1.2m 推定樹齢200年(昭和58年認定)
現時点の状態では分かりにくいですが、興聖寺の紅葉は有名らしい。

再び宇治川沿いに出て、ぶらぶら歩き、天ヶ瀬吊橋を渡って対岸へ。
駅方面に進むと、紅葉谷への入り口がありました。

宇治川支流の白川が流れる紅葉谷へ入ると、ここにも名木百選。
もみじ谷のいろはかえで(群生)
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樹高17m 幹周1.55m 推定樹齢200年(昭和57年認定)

紅葉谷の渓谷に生えているシダの種類も多い。
渓流に側に大きな葉を伸ばすクリハラン。
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樹幹に着生するヤノネシダ。
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どちらも単葉のシダ類です。

シダ類は単葉よりも複葉の方がだんぜんに多い。
ネットで調べると、種子植物は単葉から複葉へ進化したらしいが、シダ類では複葉の方が原始的と考えられているらしい。

ヤノネシダは京都府では数が少なくなっているもよう。
準絶滅危惧種に選定されています。

フユイチゴの葉をよく見ると、小さなコケが生えていました。
カビゴケのようです。
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カビゴケも京都府では絶滅寸前種。

紅葉谷を抜けると、白川の里へ。
鎌倉時代に藤原頼道が娘の供養等として建立された九重石塔の横にも名木百選。

娑婆山のさざんか
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樹高7.4 幹周1.13m 推定樹齢150年(平成10年認定)
さざんかの向こうにあるのが九重石塔です。

近くにあった、名木百選。
娑婆山のしいのき
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樹高20.0m 幹周2.69m 推定樹齢250年(平成10年認定)

白川の里周辺は、平安時代後期、藤原頼道の娘(後冷泉皇后)によって白川金色院が創設されました。
現在、その痕跡が点在するのみですが、当時金箔が施された金色院は、中尊寺金色堂のモデルになった、といわれています。

名木百選、金色院跡のやぶつばき
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樹高6m 幹周1.4m 推定樹齢200年(昭和57年認定)

細い道を進むと、金色院の鎮守社、白山神社がありました。
白山神社の横にも名木百選

白山神社のもみ(群生)
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高さ37m 幹周2.3m 推定樹齢250年(昭和57年認定)

金色院の痕跡として残る総門をくぐって車道を進み、再び宇治川沿いの道へ出て帰路へ。

名木百選の樹齢は、かなりざっくりした数字でした。
(幹周は、立て札ではなく、ネットで見られる名木百選の数値に変更しています)

今回、宇治の名木百選が多かったので、帰ってから、調べてみると、コース上にはもっと多くの名木百選の木がありました。かなり見落としていたもようです。
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by kou_shino | 2015-02-28 20:51 | 京都府(93頁) | Comments(0)

和歌山 高野山町石道その3 矢立から根本大塔

11月30日に、高野山町石道の矢立から根本大塔まで歩いてきました。
高野山町石道を3回に分けて歩いた、最終日です。

高野山の壇上伽藍・根本大塔が起点で、表玄関の慈尊院まで、1町(約109m)ごとに180基建てられた、表参道の高野山町石道。
五輪卒塔婆形の町石には、「空」「風」「火」「水」「地」を意味する梵字が刻まれています。

弘法大師が開山した当時は、木製の卒塔婆だったらしいが、鎌倉時代、に石造の町石卒塔婆が作られた。
現在でも、約150基の町石が当時のまま残っているとか。

南海高野線紀伊細川駅に降りて駅舎に入ると、朝から猫たちがたくさんいました。
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2週間前にいた、赤褐色の子猫もいました。

駅を出ると、山には靄がまだ少し残っています。
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細川の集落は、南天の栽培が盛んらしく、赤み実があちらこちらにあります。
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谷沿いの集落なので、道沿いにいろんなシダが見られます。
コケの中に、小さなシダがありました。
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チャセンシダです。
葉の裏には、胞子が並んでいます。
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集落を抜け、矢立まで戻り、ここから町石道へ再スタート。
歩き始めると、道にニャンコが現れた。
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人なれしているのか、近づいても逃げませんね。

紅葉は、あまり見られませんが、ワラビが紅葉していました。
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ワラビは、春に出る芽が山菜として食べられますが、毒草の仲間。
灰汁抜きをせずに食べると中毒します。

シダ類は、似たような姿をしているのが多いですが、よく見れば特長があるシダもあります。
単羽状複葉で、基部の1対の羽片が長く伸びて羽状し、十字形に見えるという、ジュウモンジシダ。
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3枚の葉があるように見えますが、これで一枚の葉です。

頂羽片(羽状複葉の先端部)のみ長く伸びる、ホシダ。
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長い頂羽片は槍の穂に見えるので、ホシダといわれています。
ジュウモンジシダやホシダは比較的よく見られるシダ。

以前、シダ類は、普通に見られるシダ(胞子体)と、前葉体(配偶体)という2種類の姿があると書きましたが、普通に見られるシダにも2つの姿があります。
それは、胞子葉と栄養葉です。

栄養葉は、胞子をつけない葉で、胞子葉は葉の裏側にソーラスと呼ばれる胞子のう群をつけます。
シダ類には、栄養葉と胞子葉の姿が、あまり変わらない種類や、まったく違う姿をした種類があります。

こちらのクマワラビは、葉の先端部のみソーラスが付き、秋になると、胞子が付いていた先端部のみが枯れます。
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キジノオシダは栄養葉と胞子葉の姿が明らかに違います。
地面を這うように伸びる栄養葉に比べ、胞子葉は立ち上がるように生えます。
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葉が進化して花になった、といわれています。
シダの胞子葉を見ていると、花になりたがっているかのようにも見えますね。

おっと!
シダばかり見ていては、なかなか前に進めません。
これから町石を追いかけて、歩く事に専念します。

しばらく歩くと、車道に出会います。
高野山へ向かう車が多く、なかなか横断できません。

車道を横断し、40番目の町石を過ぎて坂を登ると展望台。
ここで、しばし休憩。

展望台を降りて、再び町石道へ。
歩いていくと、巨大な杉が次々と現れます。
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幹周りが知りたいなぁ。
次から、幹を測る為の糸でも持ち歩く事にします。

古びた木橋を渡ると、沢沿いの道へ。
町石道沿いに生えていた、巨大なコケ。
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これは、コウヤマンネングサというコケです。

コウヤ(高野山)の名を持つ植物はコウヤマキ、コウヤボウキ、コウヤワラビなど、多くあります。
植物にとって、高野山は何か意味のある場所のようですね。

デジャブを思わせるような、似たような風景に架かる、似たような古い木橋を、何回か渡り、急坂を登ると、町石はいつの間にか9番に。
さらに進むと、車道に出ました。

車道の向こうには、朱塗りの大門がどっしりと構えています。

大門まで来ると、良くも悪くも観光地。
嵐山、吉野、奈良等とあまり変わらない感じ。

大門をくぐり、6番の町石を確認してから、車道へ。
町石のラスト5本は、車道沿いにあります。

そして、最後の記念すべき1町の町石は…、
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ファミリーマート高野山店の通りを隔てた斜向いの柵の中にありました。

ああ、せめて根本大塔の前にあってほしかったよ。

せっかく来たので、高野山、壇上伽藍・根本大塔の周辺を見学。
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根本大塔の横にある、藍染堂の前にも1町石がありますが、これは奥の院への参道に続く36基の町石の始まりです。
世界遺産高野山には、まだまだ続きがあるもよう。
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by kou_shino | 2014-12-07 23:29 | 和歌山県(9頁) | Comments(0)

和歌山 高野山町石道その2 古峠から矢立まで

約3週間ほど、ネットが出来なくなるトラブルが起きましたが、なんとか再開できるようになりました。

11月16日に、高野山町石道の2回目、古峠から矢立を歩いてきました。
正確には、上古沢駅から古峠へ登り、古峠から矢立までの町石道を歩いて、矢立から紀伊細川駅へ下る、というルートです。

上古沢駅に切符の自動改札はありますが、ICカードは対応していないので、駅員さんに処理してもらう必要があります。
トイレはありますが、飲み物の自販機などはありません。たぶん、駅周辺にも無いと思います。

駅は、山の斜面にあり、いったん細い急坂を下らなければなりません。
坂を下りたところに生えていた、ふかふかしたコケ。
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スナゴケかな。

この時、駅の周辺で買えそうなモノは、高野山へと続くであろう車道沿いの、柿くらいでしょうか。
民家を抜けて、細い坂道を上り始めると、柿畑に黒ニャンコが現れました。
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さらに柿畑の坂を上っていくと、マユミが実をいっぱい付いています。
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マユミの木は、材質が緻密で弾力があり、昔から弓の材料として利用されていたらしい。

ここにもあった、ゼニゴケの生殖器床。
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低いのが雄で、右の背の高いのが雌の生殖器床。

山道に入り、途中道を間違えたりしながら登っていくと、再び柿畑が現れます。
柿畑の横に咲いていた、アキノタムラソウ。
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最後の柿畑を過ぎると、いよいよ杉林の登山道を登ります。
登山道に落ちていた、アオバトの羽。
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茶色っぽい景色が広がる坂道をひたすら登ると、古峠に到達。
124番目の町石を確認してから、町石道の続きを歩きます。

少し歩くと、展望台と二つ鳥居が現れるので、ここで休息。
山の中の展望台なのにAEDが設置してあり、さすが世界遺産だぁ、と思わせます。

町石道の右側に並ぶ二つ鳥居。
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丹生明神と高野明神の鳥居で、弘法大師の建立と伝えられているらしい。
現在の石造鳥居は、江戸時代に改修されたもの。

二つ鳥居から、再び町石の数を数えながら坂を下っていくと、右手に広場が見えてくる。
なにやら、にぎやかな声まで。

何だろうと、思いながら進むと、なんとゴルフ場でした。
イラストマップを見直すと、町石道に沿ってゴルフ場が伸びています。

うーん、世界遺産なのに、ゴルフ場。
しかも、町石道の一部が、ゴルフ場の通路と兼ねている!

途中にあった、記念すべき百番目の町石。
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下り道が多く、田んぼや民家が見え隠れするので、里に下りたかのような錯覚をします。
周りは広葉樹が多いようですが、紅葉はほとんど見られません。

笠木峠を過ぎると、今回の目標の矢立までもうすぐです。

道端に生えた、シダ植物のシシガシラ。
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黒っぽい胞子葉を伸ばしています。

ツルリンドウもたくさん実をつけていました。
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よく見ると、穴の開いた実から小さな種がポロポロとこぼれている。

左手に車道が見え始めたら、ようやく矢立に到着。
本日はここまで。

車道を横断し、高野山大門への道を確認してから、紀伊細川駅へ。
南天の栽培が多い民家沿いの道を進み、紀伊細川駅に到着すると、なんだかネコがやたらと多い。
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乗降客が少ないので、人間よりネコの方が多い駅です。
自動改札の上にも、黒ニャンコが2匹くつろぎ中。
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スマホで調べてみると、紀伊細川駅はネコが多い駅で、一部の人に有名らしい。
多いときには、20匹くらいいるようです。

特にかわいかったのは、この赤褐色の子猫。
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手を差し伸べると、甘えて擦り寄ってきます。
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こんなに人懐っこい子ネコは久しぶりですね。
電車の待ち時間も気になりません。
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by kou_shino | 2014-11-30 21:30 | 和歌山県(9頁) | Comments(0)

京都西山 山崎・離宮八幡宮から天王山・酒解神社へ

9月28日の日曜日に、京都の大山崎町へ行ってきました。

阪急の駅名は「大山崎」ですが、JRの駅名は「山崎」。
同じ地域なのに、何故か呼び名が「大山崎」「山崎」と違う。

今は、大阪府側が山崎、京都側が大山崎と呼ばれているようですが、昔は、山崎の地といわれていました。

阪急大山崎駅から、ぶらりと歩いてJR山崎駅方面に向かうと、離宮八幡宮があります。
離宮八幡宮は、平安時代から室町時代にかけて、荏胡麻(えごま)油の専売特許を持って栄えていました。

司馬遼太郎の「国盗り物語」を読むと、油商人だった斉藤道三と、油座離宮八幡宮との関わりが描かれえています。
離宮八幡宮の栄華は、斉藤道三の娘婿となる、織田信長の楽市楽座政策と、菜種油の広がりで徐々に衰退しました。

離宮八幡宮境内奥の石垣に根を広げていた木。 
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枝振りからみると、エノキでしょうか。

離宮八幡宮を出て、少し歩くとJR山崎駅前にでます。

駅前には、国宝の茶室「待庵」がある妙喜庵が。
「待庵」は、千利休作と信じうる唯一の現存茶室らしい。

駅から路線沿いに歩き、踏切を渡ると、天王山の登山口へ。
登山口には、俳句の祖・山崎宗鑑の句碑がありました。

きつい坂道を登り、アサヒビール大山崎山荘美術館へ。
途中に生えていた、ブドウのような実。
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エビズルかな、と思いましたが、どうやらアオツヅラフジの実のようです。

夏目漱石も訪れた事があったという、山崎山荘を過ぎ、山道にはいります。
だらだらと登っていくと、山道にヌマダイコンが咲いていた。
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ヌマダイコンは、キク科の植物で、種はひっつき虫になるらしい。

展望台に飛び回っていた、ヒカゲチョウ。
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天王山の中腹あたりに、山崎の合戦の石碑があります。

この山崎は、本能寺で信長を討ち取った明智光秀と、中国大返しで戻ってきた羽柴秀吉が激突する地でもあります。
勝ったほうが天下を制する、「天下分け目の天王山」は、ここから来た言葉。

実際は、山の中ではなく、天王山麓の小泉川を挟んで陣をとったらしい。
大河ドラマ「軍師官兵衛」でも描かれていましたね。

山崎山荘から天王山山頂までの間に、6枚の巨大な説明入りの陶板絵図があり、本能寺の変から秀吉の天下統一までを解説しています。
山頂まで歩く間、陶板絵図を見ながら当時の状況を想像しながら登るのも、また一興。

天王山にも、ナラ枯れがありますが、カエンダケは駆除されているらしく、見当たりません。
朽木に、付いていたのは、粘菌のキフシススホコリでしょうか。
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山道を進むと、やがて酒解神社に到着。
入り口近くの朽木に生えていたキノコ。
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何故か、拝殿にはブルーシートがかけられていました。
拝殿の裏にあった、御神木と思われるモミノキ。
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近くの植物に、ツマグロオオヨコバイがたくさんいました。
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天王山山頂には、山崎の合戦後に秀吉が城主となった山崎城(天王山城)跡があります。

帰りは宝積寺へ下山。
宝積寺の近くで見つけた、ヤブマメ。
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そして、変わった葉を持つ、ホウライシダも。
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葉は、不規則な2~3回羽状複葉とありますが、まるで小さなイチョウの葉ですね。
ホウライシダは、自生もしているようですが、江戸時代より観賞用に栽培されていて、それが野生化したものも多い。

ホウライシダの近くにいた、キセルガイの仲間。
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住宅地に出ると、塀からトケイソウの花が覗いていました。
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by kou_shino | 2014-10-07 01:12 | 京都西山(20頁) | Comments(0)

京都 甘南備山でシダの前葉体を見る

9月21日は、4年ぶりに甘南備山へ。
9月に入ったとたん、週末の天気が良くなり、しかもそんなに暑くないので、出かけるのにちょうど良い。

近鉄新田辺駅から、JR新田辺駅を過ぎて歩いて、棚倉孫(たなくらひこ)神社へ。
甘南備山へは、3回目ですが、棚倉孫神社へ寄るのは初めて。

神社の前で咲いていたヒガンバナに、飛んできたアゲハチョウ。
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棚倉孫神社の由緒は古く、推古天皇が勧請した、というから飛鳥時代までさかのぼります。
拝殿前のロウソクのような石塔にいた、ハラビロカマキリ。
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境内に入ると、「京田辺の未来に継ぐ古木・希木」と書かれた木がありました。
樹齢300年以上のケヤキと
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樹齢250年のクロガネモチです。
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ケヤキは、上の枝がかなり切られていて、樹冠の広がりはありません。

棚倉孫神社から、一休さんで有名な酬恩庵一休寺を経て甘南備山へ。
途中にあった栗の木。
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イガから栗がこぼれそう。

ヒガンバナが咲く田んぼを抜け、山沿いへ。
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ツリフネソウが群生する場所を通ります。
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木の幹に生えていた小さなキノコとヨコズナサシガメの幼虫。
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ヤツデの花には、ハナムグリが。
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吉やんの滝がある、雨乞いの小径から谷沿いのコースを登ります。
登るといっても、標高が低いので、すぐに山頂の甘南備神社に到着。

甘南備山は、古くから神が降臨する山と信じられ、信仰の対象となっていたようです。
また、平安京造営の際、北の船岡山と南の甘南備山を結ぶ線を、都の中心軸として、朱雀大路を設定したといわれています。

展望台の近くに生えていたニシキギ。
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枝にコルク質に翼がある変わりモノ、秋になると紅葉が美しいので錦木(ニシキギ)。
世界三大紅葉樹の一つ。

帰りの山道で、ふと道端を見るとシダが生えていました。
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シダなんて、どこにでも生えているので、特に注意してみることもあまりしませんが、前々から気になっていることがあります。

シダ類は葉っぱの裏に胞子嚢を形成し、胞子を放出します。
その胞子が発芽すると、何が出てくるかご存知ですか?

胞子から発芽するモノは、あの普段見慣れたシダになるだろう、と思いきや、なんと、あのシダにはなりません。

シダの胞子から発芽するのは、「前葉体」というコケのような小さな葉っぱです。
「前葉体」は、シダの幼葉ではなく、普段見慣れているあのシダとは異なる、あのシダのもう一つの別の姿です。

胞子から発芽してできた「前葉体」は、やがて造卵器と造精器ができ、それぞれ卵と精子をつくります。
雨が降ると、精子は泳いで卵と受精し、芽が出てきます。

その芽が成長すると、ようやく普段見慣れている、あのシダになります。
普段見慣れているシダは胞子体とよばれ、「前葉体」は配偶体とよばれています。

つまり、シダは、配偶体(前葉体)と胞子体(シダの姿)の、二つの姿を繰り返しながら命を紡いでいるのです。不思議ですねぇ。
ちなみに、コケは配偶体のみで世代交代しています。

いろいろ調べてみると、コケ植物から、シダ植物を経て、種子植物に至る、植物進化の過程が理解できる、かも知れません。

この「前葉体」、何故かシダの図鑑を見てもほとんど載っていません。
また、姿が小さいので、気がつきにくいともいわれます。

うーむ、こうなると一度「前葉体」を見てみたい。

姿は、ゼニゴケに似ていて、ハート形。
この2つの情報だけで、数年前から、シダが生えているのを見た時、時々探すようにしていました。

今回、甘南備山の下り道で、シダが生えているところを何気に覗いてみると…。
ん、なにやら、前葉体らしいモノがありますね。
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ハート型だし、たぶんコレが前葉体でしょう。

近くにも似たようなモノが見られます。
左側の前葉体からは、胞子体のシダの芽が出ていますね。
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始めて見るシダの前葉体です。
しかも、小さい。

成長すると、このようなシダになります。
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コバノヒノキシダかな?
シダはよく似たのが多いので、よくわかりません。
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by kou_shino | 2014-09-26 01:42 | 京都府(93頁) | Comments(0)

京都西山 4月・西山古道 ニッコウネコノメソウとカテンソウ

今回は3月に続き、4月29日に西山古道を歩いてきました。

シャガが咲く善峰寺から、古道に入ると、山道には咲き始めたナンテンショウの仲間やムラサキケマンなどが目に付きます。
ミヤマキケマンも。
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白糸の滝付近を見渡すと、3月に見ることが出来なかったニッコウネコノメソウが咲いていました。
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オシベ・メシベがピンと伸びて、花弁は、ありそうでありません。
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ネコノメソウの仲間には花弁が無く、花びらに見えるものは萼裂片です。
アリが来ているので、蜜はあるのかな?

周辺には、3月に咲いていたツルネコノメソウとヤマネコノメソウが種をつけていました。
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去年の5月に見つけた、種をつけたネコノメソウは、ニッコウネコノメソウだったようです。

滝の近くに、ミヤコアオイも。
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さらに進んで、エイレンソウが咲いていたところを見渡しましたが、今年はエイレンソウがありません。

別の場所には、小さな花が。
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硬そうなツボミから、弾けるような感じで花が咲くカテンソウの雄花です。
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オシベは一本ずつ弾けて伸び、その反動で花粉を飛ばすもよう。
雌花は、葉の付け根(葉腋)にあるらしく、わかりにくい。

クリンソウの群生地にくると、まだツボミ状態。
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花が咲くのは、もう少し先。

古道を進み、柳谷観音楊谷寺へ。
周囲の田畑にはレンゲやカンサイタンポポが咲いて、春らしい雰囲気満載。

ここから立石橋方面へ。

花が終わり、種を付けだしたカエデの仲間。
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ウリカエデでしょうか。

尾根道にいた小さなコメツキムシ。
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キバネホソコメツキみたい。

しばらく進むと沢沿いの道へ。
このあたりにも、ミヤコアオイが多い。
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他にもカンアオイの仲間がないか、探していると、近くに生えているフユイチゴの葉が妙に汚れています。
ホコリをかぶったような感じ。
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よく見てみると、葉の表面にコケが。
絶滅危惧されているカビゴケです。

独特の匂いがするはずですが、よくわかりませんでした。
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by kou_shino | 2013-05-04 17:45 | 京都西山(20頁) | Comments(2)


主に関西の自然を散策しながら、出会った生き物や風景の写真と、ファーブルフォトで撮った顕微鏡写真のアルバムです。


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コケのふしぎ なぜコンクリートの隙間や塀に生えるの?原始的な陸上植物といわれるワケは? (サイエンス・アイ新書)


地衣類のふしぎ コケでないコケとはどういうこと?道ばたで見かけるあの“植物”の正体とは? (サイエンス・アイ新書)


オトシブミハンドブック


カビ図鑑―野外で探す微生物の不思議


田んぼの生き物図鑑


クマムシ?!―小さな怪物


野鳥の羽ハンドブック


僕らが死体を拾うわけ―僕と僕らの博物誌


粘菌 その驚くべき知性 (PHPサイエンス・ワールド新書)


巨大津波は生態系をどう変えたか―生きものたちの東日本大震災 (ブルーバックス)


栗林慧全仕事―独創的カメラでとらえた驚異の自然


ミジンコ 静かなる宇宙(MIJINKO,A Silent Microcosm)


クジラ・イルカ大百科


自然紀行 日本の天然記念物

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