カテゴリ:京都西山(20頁)( 20 )

京都西山 西山古道 粘菌アメーバとカエンタケ

10月2日に西山古道を歩いてきました。
善峯寺でバスを降り、西山古道の入り口へ。

道沿いの彼岸花はもう終わっていました。
川から出てきたサワガニ。
e0035757_16264519.jpg
冬眠の準備かな。

古道入り口から山道へ。
朽木に生える、ホウキタケの仲間。
e0035757_16273500.jpg
粘菌の仲間も。
e0035757_16281980.jpg
ツノホコリの仲間でしょうか。

古道を歩いていると、シダ植物ウラジロの群生地。
e0035757_16285498.jpg
ウラジロは、お正月の注連飾りや鏡餅に使用されている、お馴染みのシダ植物。

スギ林が続く道で、一本のスギの幹に何やら黄色い物体が。
よく見ると、粘菌の粘菌アメーバ(変形菌の変形体)。
e0035757_16333284.jpg
長さ約10㎝程に伸びています。
下に向かって移動中か。

先端部を拡大してみると。
e0035757_16352945.jpg
原始的な命の鼓動が聞こえてきそうな変形体。
不思議な形態の彼らも地球の住人で、人間の隣人です。

1973年、北アメリカでススホコリが大量発生して電柱などに粘菌アメーバが蠢き、宇宙生物の侵略か、とデマが広がった事件があったらしい。スティーブ・マックイーン主演の「人食いアメーバの恐怖」という映画を見た人は、特にそう思うだろう。

木の幹にいた、ムモンホソアシナガバチ。
e0035757_16362762.jpg
ムモンホソアシナガバチは集団で越冬するらしい。

白糸の滝で咲いていた、ツリフネソウ。
e0035757_16370627.jpg
滝を過ぎて少し歩くと、カシノナガキクイムシによってナラ枯れした木の根元に猛毒のカエンタケが生えていました。
e0035757_16373448.jpg
カシノナガキクイムシがカエンタケの胞子を運んでいる、と思われていましたが、直接の因果関係は不明とのこと。カエンタケが、ナラ枯れの環境を好む事は確かのようです。

さらに進んで、クリンソウの群生地へ。
アケボノソウが咲いていました。
e0035757_16384446.jpg
ハナアブの仲間が花びらの密線を舐めている。

クリンソウ群生地から古道とわかれて、小泉川の上流の沿って下ります。
途中で見つけた粘菌ツノホコリ。
e0035757_16393425.jpg
こちらは斜面に生えていた、クチベニタケ。
e0035757_16401817.jpg
なにやら白いモノが出ている。胞子の塊か。

木の幹で、2匹のスズメバチが喧嘩?
e0035757_16405827.jpg
下り道にも、少しカエンタケがありました。
山道から林道へ出た所にあった朽ちた丸太に粘菌ススホコリの子実体。
e0035757_16415858.jpg
他にも菌類など多く見られました。
[PR]
by kou_shino | 2016-10-09 16:44 | 京都西山(20頁) | Comments(0)

大阪府 川久保渓谷散策

北摂・京都西山の地図を見ていたら、ポンポン山の南に川久保渓谷があるのを見つけたので、訪れてみました。
川久保渓谷は、大阪府ですが、地形図を見ると、京都西山山系エリア内に見えるので、カテゴリは京都西山とします。

JR高槻駅からバスで川久保へ。
今週も出かけるのが遅くなり、川久保に着いたときはお昼を過ぎていました。

川沿いの細い道を進むと、民家が途切れて、ポンポン山林道の記念碑があり、ポンポン山への分岐があります。
いきなり現れた日本固有種のシマヘビ。
e0035757_2131235.jpg


今年初めて見るヘビ。
帰りには、さらに大きなアオダイショウにも出会いました。

近くにいたニホントカゲ。
e0035757_2132935.jpg


ニホントカゲの幼体は、青く輝く尾を持っています。
こちらも日本固有種。

川沿いの舗装された林道を進むと、動きの早い、黒い昆虫がいます。
オサムシ科のマイマイカブリです。
e0035757_2134799.jpg


カタツムリに頭を突っ込んで、消化液を注入しカタツムリを食べる姿が、カタツムリの殻を被ったように見えるので、マイマイカブリといわれています。
そして、マイマイカブリも日本固有種。

翅がくっついて飛べないので、地域による亜種が多いようです。
その亜種には、金属光沢を持った美しいモノもいて、収集家も多いらしい。
しかし、関西で見られる、基亜種とされているホンマイマイカブリは、地味に黒い。
e0035757_21483.jpg


進んで行くと、ハナイカダの花が咲いていました。
見ていると、ハナイカダの葉の上に小さな蛾がとまりました。

キレイな模様をもったカノコマルハキバガ。
e0035757_2145320.jpg


先端が白い触角をチョコチョコ動かしていました。

すぐ近くにいた、ヤマトシリアゲ。
e0035757_2151375.jpg


春型のメスです。

ジョウカイボンの仲間、ヒメジョウカイもいました。
e0035757_2152595.jpg


渓谷沿いなので、カワトンボもたくさん飛んでいます。
胸が金色に輝くトンボと、
e0035757_2153629.jpg


全身が青く輝くトンボ。
e0035757_2154890.jpg


どちらも、アサヒナカワトンボでしょうか。
アサヒナカワトンボは、色々なタイプがいるもよう。

道沿いの草むらに、網目のような繭がありました。
中にサナギの殻があります。
e0035757_21634100.jpg


これはクスサンとういう、大型の蛾の繭です。
秋に羽化するので、中はすでにカラだと思います。
網目のような繭は、スカシダワラと呼ばれているもよう。

気になった植物は、マムシグサと、
e0035757_2164767.jpg


ミヤコアオイの花。
e0035757_2165615.jpg


全国水源の森百選の記念碑を過ぎた辺りで、バス停に戻りました。
e0035757_217643.jpg


バスの時間が少しあるので、近くの諏訪神社へ。

バス停の横に、毘沙門天と書かれた大きな鳥居がありますが、諏訪神社の鳥居ではないもよう。
どうもこの鳥居は、毘沙門天を本尊とする本山寺の鳥居らしい。

うっかり見落としそうな細い道(一度見落とした!)を登ると、小さな神社の境内に。
境内に生えていた、諏訪神社のケヤキ。
e0035757_2172441.jpg


高槻の古木百選に指定。
ネットの情報によると、樹高17m 目通り周り2m70cmとあります。

社務所の裏に咲いていた、キリの花
e0035757_217364.jpg


今回は時間が足りませんでしたが、次回は朝から来るつもりです。
[PR]
by kou_shino | 2015-05-21 02:20 | 京都西山(19頁) | Comments(0)

京都西山 山崎・離宮八幡宮から天王山・酒解神社へ

9月28日の日曜日に、京都の大山崎町へ行ってきました。

阪急の駅名は「大山崎」ですが、JRの駅名は「山崎」。
同じ地域なのに、何故か呼び名が「大山崎」「山崎」と違う。

今は、大阪府側が山崎、京都側が大山崎と呼ばれているようですが、昔は、山崎の地といわれていました。

阪急大山崎駅から、ぶらりと歩いてJR山崎駅方面に向かうと、離宮八幡宮があります。
離宮八幡宮は、平安時代から室町時代にかけて、荏胡麻(えごま)油の専売特許を持って栄えていました。

司馬遼太郎の「国盗り物語」を読むと、油商人だった斉藤道三と、油座離宮八幡宮との関わりが描かれえています。
離宮八幡宮の栄華は、斉藤道三の娘婿となる、織田信長の楽市楽座政策と、菜種油の広がりで徐々に衰退しました。

離宮八幡宮境内奥の石垣に根を広げていた木。 
e0035757_01033447.jpg
枝振りからみると、エノキでしょうか。

離宮八幡宮を出て、少し歩くとJR山崎駅前にでます。

駅前には、国宝の茶室「待庵」がある妙喜庵が。
「待庵」は、千利休作と信じうる唯一の現存茶室らしい。

駅から路線沿いに歩き、踏切を渡ると、天王山の登山口へ。
登山口には、俳句の祖・山崎宗鑑の句碑がありました。

きつい坂道を登り、アサヒビール大山崎山荘美術館へ。
途中に生えていた、ブドウのような実。
e0035757_01051470.jpg
エビズルかな、と思いましたが、どうやらアオツヅラフジの実のようです。

夏目漱石も訪れた事があったという、山崎山荘を過ぎ、山道にはいります。
だらだらと登っていくと、山道にヌマダイコンが咲いていた。
e0035757_01054835.jpg
ヌマダイコンは、キク科の植物で、種はひっつき虫になるらしい。

展望台に飛び回っていた、ヒカゲチョウ。
e0035757_01060896.jpg
天王山の中腹あたりに、山崎の合戦の石碑があります。

この山崎は、本能寺で信長を討ち取った明智光秀と、中国大返しで戻ってきた羽柴秀吉が激突する地でもあります。
勝ったほうが天下を制する、「天下分け目の天王山」は、ここから来た言葉。

実際は、山の中ではなく、天王山麓の小泉川を挟んで陣をとったらしい。
大河ドラマ「軍師官兵衛」でも描かれていましたね。

山崎山荘から天王山山頂までの間に、6枚の巨大な説明入りの陶板絵図があり、本能寺の変から秀吉の天下統一までを解説しています。
山頂まで歩く間、陶板絵図を見ながら当時の状況を想像しながら登るのも、また一興。

天王山にも、ナラ枯れがありますが、カエンダケは駆除されているらしく、見当たりません。
朽木に、付いていたのは、粘菌のキフシススホコリでしょうか。
e0035757_01070343.jpg
山道を進むと、やがて酒解神社に到着。
入り口近くの朽木に生えていたキノコ。
e0035757_01072239.jpg
何故か、拝殿にはブルーシートがかけられていました。
拝殿の裏にあった、御神木と思われるモミノキ。
e0035757_01074130.jpg
近くの植物に、ツマグロオオヨコバイがたくさんいました。
e0035757_01080202.jpg
天王山山頂には、山崎の合戦後に秀吉が城主となった山崎城(天王山城)跡があります。

帰りは宝積寺へ下山。
宝積寺の近くで見つけた、ヤブマメ。
e0035757_01083250.jpg
そして、変わった葉を持つ、ホウライシダも。
e0035757_01094800.jpg
葉は、不規則な2~3回羽状複葉とありますが、まるで小さなイチョウの葉ですね。
ホウライシダは、自生もしているようですが、江戸時代より観賞用に栽培されていて、それが野生化したものも多い。

ホウライシダの近くにいた、キセルガイの仲間。
e0035757_01101285.jpg
住宅地に出ると、塀からトケイソウの花が覗いていました。
e0035757_01103604.jpg

[PR]
by kou_shino | 2014-10-07 01:12 | 京都西山(19頁) | Comments(0)

京都西山 西山古道にカエンタケ大発生

6日の土曜日に、TVを見ていると、関西に猛毒のカエンタケが増えているというニュースが何度もありました。どうも、カシノナガキクイムシによるナラ枯れの木の周りに生えるらしい。

西山古道にも、確かナラ枯れの木があったはずなので、確認しようと、9月7日の日曜日に行ってきました。
阪急バスで吉峰寺まで行き、西山古道へ。

古道沿いの湿った地面に生えていたシロソウメンタケ。
e0035757_18064506.jpg
こちらは、ニカワホウキタケでしょうか。
e0035757_18075706.jpg
これらは、姿がカエンタケに似ていますが、普通に見られるキノコです。

朽木には、粘菌のマメホコリ。
e0035757_18091000.jpg
ツノホコリの仲間、タマサンゴホコリも。
e0035757_18094685.jpg
前日の雨で、いろいろなキノコも生えています。
ツチグリの仲間、フクロツチガキ。
e0035757_18102381.jpg
これは、テングタケの仲間の幼菌かな。
e0035757_18103709.jpg
白糸の滝までくると、毎回この時期に咲いているツリフネソウの群落がありません。
土砂で流れてしまったもよう。

滝の横にひと株生えていたツリフネソウ。
e0035757_18112920.jpg
しばらく進んだところに咲いていた、ギンリョウソウモドキ。
e0035757_18133304.jpg
前回来た時も咲いていましたね。

歩いていると、ナラ枯れの木が増えてきました。
カエンタケは生えているのでしょうか。

とぼとぼ歩いていると、いきなり真っ赤な指のようなキノコを発見。
触るだけでも皮膚がただれる、といわれる猛毒のカエンタケです。
e0035757_18140768.jpg
周りを見ると、小さいのも含めていっぱい生えていました。
後ろの木がナラ枯れの木で、その周囲にカエンタケがたくさん生えています。
e0035757_18142863.jpg
ナラ枯れの木は、何年も前から見られましたが、カエンタケを見るのは初めてです。
写真を撮る時も、触らないように注意が必要。

カエンタケは、今年になってから、各地で大発生しているもよう。
夏に雨が多く降り、発生しやすい環境になったためでしょうか。

クリンソウ群落地から、小泉川上流の谷を下ります。
確かこの下り道には途中に、ナラ枯れの木が多かったはず。

谷を下っている途中で見つけた、粘菌ツノホコリ。
e0035757_18145209.jpg
途中のナラ枯れの木は、ほとんど伐採されていましたが、切り株の周りに数本カエンタケが生えていました。
e0035757_18164592.jpg
小さなカエンタケは、赤い棒のような姿ですが、成長すると様々な姿に変わるようです。

まさか、ハイキング道沿いだけで、こんなに多くのカエンタケが見られるとは。
西山全体に、どれだけのカエンタケが生えているのでしょうか。

他に見つけた赤いキノコ。
ベニタケの仲間と、
e0035757_18175770.jpg
ベニチャワンタケ。
e0035757_18191450.jpg
カエンタケは、ハイキングコースの足元にも生えている場合があるので、うっかり触らないよう注意してください。
[PR]
by kou_shino | 2014-09-13 18:32 | 京都西山(19頁) | Comments(0)

京都北山 西山天王山駅から西山古道散策

阪急京都線の長岡天神駅と大山崎駅の間に、去年の年末開業した新しい駅、西山天王山駅から西山古道へ行くハイキングコースがあったので、出かけることに。

西山天王山駅で降りたのは初めてでしたが、近くまでは何度か来たことがあります。
まずは、駅前から小倉神社へ。

小倉神社は、西山南端の天王山の麓にあり、小倉神社境内奥から天王山への登山道があります。
小倉神社の鳥居の近くに咲いていた、ムラサキカタバミ。
e0035757_23401090.jpg
参道を進み、境内近くに来ると、たくさん飛び回っていた蛾。
e0035757_23412455.jpg
ハグルマエダシャクでしょうか。
異常に多くいました。

境内の奥にいた、オオベニヘリコケガ。
e0035757_23414745.jpg
コケガの仲間は、幼虫が地衣類を食べる蛾の仲間。
翅の模様が個性的なモノが多い。

近くに、ナナフシモドキの幼虫もいました。
e0035757_23421811.jpg
橋を渡り、境内横の天王山へ続く林道へ。
林道横にいたアカシジミ。
e0035757_23430489.jpg
西山山麓にも、ゼフィルスの仲間がいるようです。

林道から山道に入り、しばらく登り坂が続きます。
坂を登っていると、何種類かの蛾が舞い飛びました。

その中の、一匹の蛾が、まるで半分に千切れた葉っぱのようです。
e0035757_23393444.jpg
ミドリリンガでしょうか。
多くの蛾は飛んだ後、草木の葉の裏に隠れますが、擬態しているような蛾は平気で地面にとまりますね。

地図よりも長いような気がする坂道をひたすら登ります。
朽ち木についていた赤いキノコ。
e0035757_23470830.jpg
天王山との分岐へ登りきり、柳谷観音へ。
ここから緩やかな尾根道。

葉っぱに付いていたのは小さな甲虫?
よく見るとカメムシの仲間みたい。
e0035757_23474001.jpg
ネットで調べてみると、ムラサキナガカメムシに似ていますが、胸部の模様が少し違うような気がします。

下り坂に入り、やがて車道へ。
車道を進むとやがて柳谷観音、眼病に効くといわれる楊谷寺(ようこくじ)に着きます。

柳谷観音から獣よけのゲートを2つ越え、西山古道へ。
古道の入り口辺りにいた、モヒカン頭の変わった蛾は、アカイラガでしょうか。
e0035757_23492081.jpg
こちらは、ツバメエダシャクの仲間。
e0035757_23494297.jpg
ウスキツバメエダシャクかな。

西山古道に入り、大石橋へ足を進めます。
山道の朽ち木についていた、謎の黒い塊。
e0035757_23572314.jpg
何でしょう、粘菌?菌類?
小さなツブツブがあり、小さなキャビアみたいです。

やがて山道が終わり、川沿いの林道へ。
ヒメジオンにいたハナバエの仲間。
e0035757_23580853.jpg
大石橋を渡り、阪急長岡京駅へ歩いて今回はこれで終了。
このコースにも、テングチョウはたくさんいました。
[PR]
by kou_shino | 2014-06-22 00:00 | 京都西山(19頁) | Comments(0)

京都西山 善峰寺周辺散策

3月に入った最初の日曜日に、久しぶりの自然散策へ行きました。

今まで、一眼レフカメラ、交換レンズ、三脚と重い荷物を担いで歩いていましたが、これからは場所によってはコンパクトカメラだけで歩こうかな、と思っています。

コンパクトカメラは、使い慣れていないので、しばらくは説明書を見ながらの撮影となります。
今回は、コンデジの使い勝手を知るために、バスで善峰寺まで行き、寺には入らずその周辺をトコトコ散策してきました。

舗装された坂道を登っていくと、時々石が転がっているので、拾ってみると、小さな白いモノがくっついています。何だろう、コレ。
e0035757_174795.jpg

キノコ?でしょうか、何かの卵? さっぱり分かりません。
小さなヒョウタンツギのような、ニョロニョロのような、不思議な生命体。

別の石を裏返すと、小さなダンゴムシのような生き物がモゾモゾ。
e0035757_1743692.jpg

これはムラサキトビムシの仲間かな。

こちらの石を裏返すと、二紋型のナミテントウが一匹だけ。
e0035757_1762157.jpg

テントウムシは集団で越冬すると聞きますが、孤独なテントウムシもいるようです。
石の裏側にはいろんな生き物がひそんでいますね。

次々石を調べていくと、石の下に、黄色い卵を守るハサミムシの仲間を発見。
e0035757_179988.jpg

このハサミムシは、コブハサミムシという種類で、衝撃的な習性を持つ昆虫です。

ハサミムシ類のメスは、産んだ卵を幼虫が生まれるまで、こまめに面倒をみます。
アリなどのような社会性昆虫の他に、卵保護習性を持った昆虫は珍しいらしい。

しかし、コブハサミムシの習性はこれだけではありません。

コブハサミムシの母親は、孵化した幼虫たちに、なんと、自らの体を最初の食料として与えます。
コブハサミムシの幼虫たちは、母親を食べつくした後、繁殖場所から離れて単独生活へ移るらしい。

子供が親を食べて、世代交代していく生き物!他にもいたような気がするけど・・・。
この卵、もうじき生まれるようです。

岩盤に張り付いていたタマゴケ。
e0035757_1881520.jpg

みずみずしくて、ふかふかしたコケ。
3月頃に、丸いさくを付けた胞子体が見られます。

朽ち木には変形菌の仲間、マメホコリがついていました。
e0035757_189738.jpg

枝で突っつくと、胞子がこぼれます。

沢沿いに転がっていた石英混じりの石を裏返すと水晶が。
e0035757_1810078.jpg

1~4mm程の小さな結晶ですが、光が反射するときれいです。

善峰寺から少し下り、小塩(おしお)までくると、十輪寺の前にカンサイタンポポが咲いていました。
e0035757_18115486.jpg

大原野にもセイヨウタンポポの進出も見られますが、まだカンサイタンポポが多い地域です。

ちなみに、十輪寺は、有原業平が晩年この寺に住んだ事から、別名なりひら寺とも。
本堂の裏手に、有原業平が塩を焚いた塩釜跡があり、小塩という地名の由来といわれています。

小塩からさらに下ると、柴犬の繁殖場があります。
覗くと、コロコロしたかわいい子犬がいました。
e0035757_18131887.jpg

親犬も、性格がすごくおとなしく、柴犬が飼いたくなります。
じゃれる子犬たち。
e0035757_18142213.jpg

かわいい子犬に癒されたあと、近くの大歳神社を見てから家に帰りました。
[PR]
by kou_shino | 2014-03-05 18:19 | 京都西山(19頁) | Comments(0)

京都西山 4月・西山古道 ニッコウネコノメソウとカテンソウ

今回は3月に続き、4月29日に西山古道を歩いてきました。

シャガが咲く善峰寺から、古道に入ると、山道には咲き始めたナンテンショウの仲間やムラサキケマンなどが目に付きます。
ミヤマキケマンも。
e0035757_17383685.jpg

白糸の滝付近を見渡すと、3月に見ることが出来なかったニッコウネコノメソウが咲いていました。
e0035757_17385037.jpg

オシベ・メシベがピンと伸びて、花弁は、ありそうでありません。
e0035757_1739103.jpg

ネコノメソウの仲間には花弁が無く、花びらに見えるものは萼裂片です。
アリが来ているので、蜜はあるのかな?

周辺には、3月に咲いていたツルネコノメソウとヤマネコノメソウが種をつけていました。
e0035757_173926100.jpg

去年の5月に見つけた、種をつけたネコノメソウは、ニッコウネコノメソウだったようです。

滝の近くに、ミヤコアオイも。
e0035757_17394385.jpg

さらに進んで、エイレンソウが咲いていたところを見渡しましたが、今年はエイレンソウがありません。

別の場所には、小さな花が。
e0035757_1740326.jpg

硬そうなツボミから、弾けるような感じで花が咲くカテンソウの雄花です。
e0035757_1740215.jpg

オシベは一本ずつ弾けて伸び、その反動で花粉を飛ばすもよう。
雌花は、葉の付け根(葉腋)にあるらしく、わかりにくい。

クリンソウの群生地にくると、まだツボミ状態。
e0035757_1741172.jpg

花が咲くのは、もう少し先。

古道を進み、柳谷観音楊谷寺へ。
周囲の田畑にはレンゲやカンサイタンポポが咲いて、春らしい雰囲気満載。

ここから立石橋方面へ。

花が終わり、種を付けだしたカエデの仲間。
e0035757_17414430.jpg

ウリカエデでしょうか。

尾根道にいた小さなコメツキムシ。
e0035757_17415956.jpg

キバネホソコメツキみたい。

しばらく進むと沢沿いの道へ。
このあたりにも、ミヤコアオイが多い。
e0035757_17425384.jpg

他にもカンアオイの仲間がないか、探していると、近くに生えているフユイチゴの葉が妙に汚れています。
ホコリをかぶったような感じ。
e0035757_17433273.jpg

よく見てみると、葉の表面にコケが。
絶滅危惧されているカビゴケです。

独特の匂いがするはずですが、よくわかりませんでした。
[PR]
by kou_shino | 2013-05-04 17:45 | 京都西山(19頁) | Comments(2)

京都西山 小塩山のカタクリと羽化したギフチョウ

先週の週末は天気が悪く、土曜日は淡路島で地震が発生。
阪神大震災以来の揺れで、ゾッとしました。

そして日曜日、再び地震がきて交通機関がマヒしても自力で帰れるように、小塩山へ行ってきました。
小塩山は、今の時期にカタクリが咲いているとかで、バスは満員。

大原野神社から歩き始め、花の寺の入り口でシャガの花を見てから山の中へ。
e0035757_2185790.jpg

山の中で見つけた小さな白い花。
e0035757_2191832.jpg

登っていく途中に咲いていたのは、アケビの花。
e0035757_2194256.jpg


しばらく山歩きを怠ったせいか、前より登りが長く感じます。
登山道に張り出すように生える木。
e0035757_2112154.jpg

外側の木は、根っこをタコの足みたいに横の木に絡みつけています。
山道側に落ちまい、という木の強い意識を感じますね。

カタクリの自生地につくと、前に来た時より、花の数が増えているような気がします。
e0035757_21142517.jpg

これも、西山の自然を守るボランティアの方々の努力のおかげでしょう。
e0035757_21151136.jpg

カタクリの自生地は、東日本では多いようですが、西日本では少ない。
小塩山は、西日本でも珍しい自生地だとか。

可憐に咲くカタクリの花。
e0035757_21153980.jpg

絡み合うように咲く、2本の花。
e0035757_21155315.jpg

花びらは、後ろへ大きくカールします。
e0035757_2116550.jpg

カタクリの後ろ髪。

他に咲いていたのは、ミヤマカタバミや、
e0035757_21195249.jpg

エイレンソウなど。
e0035757_2120683.jpg


今回は、すごいサプライズが待っていました。
それは、羽化して間もないギフチョウです。
e0035757_21204849.jpg

飛び立つまでの、数時間だけ見られる貴重な瞬間。
見ることが出来たのは幸運としかいいようがありません。

おそらく、この日、一番写真に撮られたギフチョウかも知れません。
[PR]
by kou_shino | 2013-04-17 21:22 | 京都西山(19頁) | Comments(2)

京都西山 3月・西山古道 

2月の寒い期間、京都市の竪穴住居跡の発掘作業をしていると、朝起きた直後に腰が痛くなる症状がでました。日中は、さほど気にならないのですが、朝が辛い。

以前ぎっくり腰になったことがあるので、しばらく出歩くのを控え、しばらくブログのこともノータッチに。
3月に入り、急に暖かくなりましたが、花粉の影響でしばらく様子を見ていましたが、ようやく出かける気になってきました。

手始めに、西山古道へぶらりと散策に。
去年と同じく、善峯寺のバス停から出発。

バス停から登り始めると、横の石壁にオレンジ色の物体がびっしり。
マメヅタに覆いかぶさるように生えているのは、ビロードのようなオレンジ色の物体は、気生藻類のスミレモのようです。
e0035757_18445581.jpg

そのスミレモの上に生えているのは。カビゴケの仲間かな。

古道入り口から、腰を気遣いながら、ゆっくりと歩き始めます。
暖かな春の日差しに、テングチョウが日向ぼっこしていました。
e0035757_18451279.jpg

枯葉の中にとまると、姿が見えなくなります。

ブラブラと歩いて白糸の滝へ。
滝の近くに生えていたゼニゴケの仲間。
e0035757_18453137.jpg

繁殖器官らしいものを付けています。

滝の横に咲いていた、小さな花。
ヤマネコノメソウかな。
e0035757_18454930.jpg

こちらはツルネコノメソウ
e0035757_1846117.jpg

雄しべが正方形に並んでいて面白い。


滝を過ぎて、クリンソウの群生地に着くと、あちらこちらでクリンソウの小さな芽が顔を出しています。
e0035757_18464524.jpg

花が咲くのはまだまだ先。
さらに進んでゴルフ場横へ。

途中に生えていた、植物の枝や根を手足に見立てると、エイリアン(異星人)に見える樹木達。
e0035757_1847958.jpg


展望台で一息したあと、いつものように石立橋へ降りる坂道へ。
この坂道には、椿の木が多くあり、椿の花も咲いています。

この坂道を、これから椿坂と呼ぶことにします。
地面に落ちたツバキに蜜の香りが残るのか、アリがやってきました。
e0035757_18474314.jpg

椿坂で休んでいると、妙な匂いが漂ってきます。
なんだろう、周囲を見ると、ヒサカキの花が咲いていました。
e0035757_1848063.jpg

以前、探偵ナイトスクープで、塩ラーメンの匂いに似ていると話題になった花です。

椿坂を下っている途中で見つけた、ウスタビガとヤママユガの繭。
e0035757_1848134.jpg

どちらも、羽化した後の抜け殻。

山を降りると、溝沿いにスミレの花がびっしり。
e0035757_18483999.jpg

オオイヌノフグリには、ビロードツリアブが蜜を求めて飛び回っていました。
e0035757_18485771.jpg

里山はもうすっかり春真っ盛りです。
[PR]
by kou_shino | 2013-03-19 18:49 | 京都西山(19頁) | Comments(0)

京都西山 11月・西山の紅葉と小さな滝

11月最後の日曜日に、今年4回目の西山古道へ行きました。
同じ年に同じ場所へ何度も行くのは、気が引けて嫌なのですが、季節を変えれば違う風景が見えてきます。

3連休の初日は雨、2日目は曇りで、最終日の日曜は晴れて暖かい小春日和。
この日の善峰寺行きのバスは臨時が出るほど人が多かったんですが、そのほとんどの人たちは善峰寺へ。

西山古道へ入ると、人の影はガクンと減りますが、普段より少し多いかな、という感じです。
西山の森の中も紅葉がチラホラ見えました。
e0035757_18295535.jpg

途中、善峰寺を見ると、真っ赤な紅葉が伺えました。

粘菌がよくついている朽ち木にはマメホコリが。
e0035757_18301525.jpg

寒くなってくると、他の粘菌の姿は見られなくなりますが、マメホコリの姿は見かけます。
寒さに強い粘菌なのかな。

上を見上げると、一際赤く目立つのは、シラキでしょうか?
e0035757_18312549.jpg

柿の葉によく似た葉っぱです。

落ち葉の道を進んでいくと、地面の中からなにやら白いモノが出てきています。
この白い塊は、冬虫夏草のコナサナギタケ。
e0035757_18314110.jpg

ハナサナギタケと同様、蛾のサナギから分生子柄束と呼ばれるキノコのようなモノを伸ばします。
コナサナギタケが出ている、ということはこの下に蛾のサナギがある、ということ。

地面を掘り返すと、やはりサナギが出てきました。
e0035757_1832399.jpg

コナサナギタケやハナサナギタケは、普通に見られる冬虫夏草といわれています。

9月に来たときは、周囲にツリフネソウが咲いていた白糸の滝。
e0035757_18325216.jpg

一年草のツリフネソウは枯れて姿を消し、なんか寒々としています。

山道を歩いていると、小さな丸いキノコが生えていました。
青いヒメロクショウグサレキンと黄色いのはモエギビョウタケかな。
e0035757_18332547.jpg

どちらもズキンタケ科のチャワン型キノコ。
そしてこちらは、大きなチャワンタケの仲間。
e0035757_1834376.jpg

ゴルフ場を過ぎて、去年と同じ分岐へ坂道を下ります。
この坂は、急な坂で、途中危なっかしい所が一箇所アリ。

黄色くなったコナラ?の木。
e0035757_18354273.jpg

下り道は、所々にカシノナガキクイムシの被害を受けた木があります。
ナラ枯れで、葉が枯れてしまった木も見かけます。

下山していくと
だらしない格好でいたオオカマキリ。
e0035757_1836020.jpg

動く気配がないので、死んでいるのかと思いましたが、つっつくと少し動きます。
しかし気温が低いせいか、動きは鈍い。

少し進むとこんどはコカマキリが。
e0035757_18372198.jpg

こちらは元気に歩き回っている。
どちらのカマキリも、たぶんメスでしよう。産卵はもう済ましたのかな。

西山古道に合流し、山道歩きももう終了。
時間があったので、川沿いの林道を散歩することに。

川沿いの林道は、整備工事が行われたようで、砕石がしかれ、道幅をそろえるために斜面を削っている。
この林道は進んでも、行き止まりなのに何か残念な感じ。

しかし、川沿いの草木も刈られたせいか、今まで見られなかった小さな滝が2~3見えました。
e0035757_18375782.jpg

今回は、歯医者に行ったり飲み会があったりで、かなり遅れてしまいました。
[PR]
by kou_shino | 2012-11-30 18:41 | 京都西山(19頁) | Comments(0)


主に関西の自然を散策しながら、出会った生き物や風景の写真と、ファーブルフォトで撮った顕微鏡写真のアルバムです。


by kou_shino

プロフィールを見る
画像一覧

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

検索

カテゴリ

全体
ファーブルフォト(107頁)
小笠原(16頁)
山梨県(4頁)
石川県(4頁)
愛知県(6頁)
岐阜県(2頁)
三重県(12頁)
滋賀県(75頁)
京都府(93頁)
京都西山(20頁)
奈良県(55頁)
大阪府(78頁)
兵庫県(69頁)
和歌山県(9頁)
岡山県(2頁)
京都一周トレイル(8頁)
おおさか環状自然歩道(25頁)
琵琶湖一周(18頁)
伊勢街道(6頁)
東海自然歩道(2頁)
猫(8頁)
花札(8頁)
干支(11頁)
その他(9頁)

タグ

(225)
(195)
(179)
(142)
(107)
(89)
(83)
(83)
(70)
(69)
(68)
(48)
(47)
(41)
(35)
(34)
(29)
(24)
(14)
(6)

最新の記事

京都府 恭仁京跡から海住山寺へ
at 2017-04-23 22:15
大阪府 天野街道散策
at 2017-04-03 23:32
滋賀県 雪野山散策
at 2017-03-27 23:46
大阪府 高槻 里山・古道コース
at 2017-03-19 22:39
今まで出会った猫たち8
at 2017-02-21 22:35

以前の記事

2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
more...

ブログランキング

にほんブログ村 アウトドアブログ 野生生物へ
にほんブログ村
にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へ
にほんブログ村
にほんブログ村 写真ブログ ネイチャーフォトへ
にほんブログ村
人気blogランキングへ

*****リンク*****
写真家 米美知子

日の出日の入り
巨大動物図鑑
翡翠との出会い
さんちゃんのぶらっと関西

大阪市立自然史博物館
滋賀県立琵琶湖博物館

骨董品買取・古美術やかた

■ニコン・ファーブルフォト■
ファーブルフォト入門
ファーブルフォト活用術

-----------------------
掲載写真の無断使用はお断り致します。著作権放棄していません。
-----------------------
リンクはフリーです。
報告なしでもOK。

記事ランキング

フォロー中のブログ

琵琶湖から-3
晴れ時々?日記
水・水・水 No.2
♪一枚のphotograph♪
ライフノート
SOLO*WALKER
銀色のピストルで
葦と棚田と自転車と、それ...

外部リンク

最新のコメント

はーしぇるさま あぁ、..
by kou_shino at 00:57
はーしぇるさま お久し..
by kou_shino at 19:59
naotoさま この記..
by kou_shino at 12:23
素晴らしい群生地ですね。..
by naoto at 04:28
TGokuraku-TO..
by kou_shino at 20:24
こんにちは。はじめまして..
by TGokuraku-TOMBO at 18:41
白い塊を背負った虫はクサ..
by Z at 18:43
恵美子 さま ハエトリ..
by kou_shino at 17:52
(((o(*゚▽゚*)o..
by 恵美子 at 07:09
TAKA さま 水..
by kou_shino at 00:56

最新のトラックバック

ガメラ:13年2月第二週..
from ガメラ医師のBlog
たま駅長 ブログ
from インフルエンザに注意
【報告】沖島の祭り「サン..
from 「近江八幡お茶の間ランド」に..
なぜ「更新されたお気に入..
from ちいさいのに出会いました
ニイニイゼミ
from Heliograph(太陽の..
名前で動物占い
from 占い・相談のご案内
滋賀 県立 大学 健康 ..
from 滋賀 県立 大学 健康 診断..
コゲラ
from 浪日記
国指定天然記念物 深泥池
from VR Podcast 京都 ..
登山とウォーキング体験
from フィットネス器具で、魅せるカ..

ライフログ


森のふしぎな生きもの 変形菌ずかん


粘菌―驚くべき生命力の謎


冬虫夏草ハンドブック


コケのふしぎ なぜコンクリートの隙間や塀に生えるの?原始的な陸上植物といわれるワケは? (サイエンス・アイ新書)


地衣類のふしぎ コケでないコケとはどういうこと?道ばたで見かけるあの“植物”の正体とは? (サイエンス・アイ新書)


オトシブミハンドブック


カビ図鑑―野外で探す微生物の不思議


田んぼの生き物図鑑


クマムシ?!―小さな怪物


野鳥の羽ハンドブック


僕らが死体を拾うわけ―僕と僕らの博物誌


粘菌 その驚くべき知性 (PHPサイエンス・ワールド新書)


巨大津波は生態系をどう変えたか―生きものたちの東日本大震災 (ブルーバックス)


栗林慧全仕事―独創的カメラでとらえた驚異の自然


ミジンコ 静かなる宇宙(MIJINKO,A Silent Microcosm)


クジラ・イルカ大百科


自然紀行 日本の天然記念物

ファン

ブログジャンル

自然・生物
旅行・お出かけ

画像一覧