小笠原紀行 三日月山散策とナイトツアー
小笠原父島の二見湾近くに、村役場やビジターセンター、宿泊施設等が集まっている大村という所があり、そこのメイン通りに商店などがあります。
島を散策する前に、そこでお弁当やペットボトルのお茶などを買い込んでから出かけることになります。他の場所では購入できない、と考えた方がいいようです。
村に生えている植物は、植物園の温室で見られるような植物が多く、街路樹として植えられているトックリヤシやトックリヤシモドキ、気根がタコの足のようなタコノキのパイナップルのような大きな実が目立ちます。
商店横の公園にいた黒猫。
人懐っこい猫で、すり寄ってきたりゴロゴロと寝転がったりしています。
さすがに南国の猫はのんびりしているなあ、と思ったのですが、後から考えると人懐っこいのはこの猫だけでした。
小笠原諸島は大陸から離れた洋上にあり、小笠原にしか生息しない固有の生物が多い島です。
もともと無人島だった小笠原に、人間が住みつくようになってから約200年、途中戦争でアメリカ領土になったりして、人によって様々な動物や植物が持ち込まれました。
有名な所では、アフリカマイマイやグリーンアノールでしょうか、小笠原で大繁殖し生態系に多大な影響を与えています。
猫もその1種で、飼い猫だったものが野山に入り、野生化して絶滅危惧種の鳥を捕食しているのでは、といわれています。
まあ、公園でゴロゴロして人に甘えているこの黒猫などは大丈夫と思いますが…
三日月山の展望台まで舗装道路をぶらぶら歩いていると、父島でよく見かける鳥、メジロにイソヒヨドリ、オガサワラヒヨドリにハシナガウグイスたちを見ることができます。
ハシナガウグイスやオガサワラゼミの鳴き声を聞きながら展望台へ。
展望台から遊歩道に入ると、左右の草木にゴソゴソとうごめく生き物がいます。
アメリカ産の小型イグアナ、グリーンアノールです。
このグリーンアノールは、別に山の中だけではなく、村の宿の前にも港の公園にもどこででも見かけます。
グリーンアノールという名前ですが、いつも緑色をしているわけではありません。
茶色っぽい木や土の上では、茶色い体色になります。
三日月山山頂付近からの風景。
三日月山の山頂で一息入れて、再び展望台へ。
展望台へ戻る途中で、オガサワラゼミを見つけました。
オガサワラゼミは一見ヒグラシのようなセミですが、鳴き声があまり美しくありません。
主に、9月10月に現れるようです。
父島のオガサワラゼミは、日頃グリーンアノールに狙われているせいか、その姿を見つけることも稀です。
三日月山の展望台で夕日を眺めましたが、残念ながら水平線に沈む手前で雲の中へ。
夕食の後はナイトツアーに参加しました。
島内のガイドさんに、いろいろと説明を聞きながら夜の小笠原を探索するというやつです。
ナイトツアーのメインは緑色に光るキノコ「グリーンぺぺ」と「オガサワラオオコウモリ」
最初に天文台へ行き、次にグリーンぺぺの観察ポイントへ。
ガードレールの向こうに何やらボーッとした光が1つ見えました。
う~ン、しかし何やらよくわからない…
これでグリーンぺぺは終了。
全く見られない時もあるようなので、まあこんなものか。
(その後母島でグリーンぺぺの撮影ができました)
次に小港海岸へ。
小港海岸へ流れ込んでいる八ツ瀬川に魚が跳ねていましたが、これはティラピア。
ガイドさんの話では、もともと小笠原には淡水魚は生息していないとの事。
食用かペットで持ち込まれたようです。
八ツ瀬川にもあまり生き物はいないようなので、ティラピア達は共食いをしているのでは、との事。
小港海岸で、天然記念物のオカヤドカリに会えました。
海岸には、たくさんのオカヤドカリがウロウロしています。
オカヤドカリが宿を借りている貝殻はアフリカマイマイの貝殻。
アフリカマイマイの大きな貝殻で、オカヤドカリも大きくなったらしいです。
次は小笠原亜熱帯農業センターへ。
オガサワラオオコウモリは、本来小笠原唯一の哺乳類で、羽を広げると1mほどになるコウモリ。
主に果物や花の蜜を食べます。
しかし、暗闇で飛んでいる姿しか見られませんでした。
残念。
代わりに見たのが、木に登ったドブネズミ。
ドブネズミも小笠原では木に登るか…
こちらは、熟した果実にやってくる虫を捕食するヤモリ。
オオヒキガエルも多くいました。
ドブネズミもオオヒキガエルも人間に持ち込まれた動物です。
ヤモリはちょいとわかりません。
小笠原亜熱帯農業センターを歩いていて気がついたのですが、小笠原にはハエや蚊が少ない気がします。というか、ほとんどいないという感じです。
ガイドの方に聞いてみたのですが、オオヒキガエルとグリーンアノールが食べてしまって、昆虫の数は減っているとの事。
特にグリーンアノールは、小さな昆虫を食べつくしてオガサワラゼミを食べるようになり、近い将来父島からオガサワラゼミに姿がなくなるのでは、と心配していました。
島を散策する前に、そこでお弁当やペットボトルのお茶などを買い込んでから出かけることになります。他の場所では購入できない、と考えた方がいいようです。
村に生えている植物は、植物園の温室で見られるような植物が多く、街路樹として植えられているトックリヤシやトックリヤシモドキ、気根がタコの足のようなタコノキのパイナップルのような大きな実が目立ちます。
商店横の公園にいた黒猫。
人懐っこい猫で、すり寄ってきたりゴロゴロと寝転がったりしています。
さすがに南国の猫はのんびりしているなあ、と思ったのですが、後から考えると人懐っこいのはこの猫だけでした。
小笠原諸島は大陸から離れた洋上にあり、小笠原にしか生息しない固有の生物が多い島です。
もともと無人島だった小笠原に、人間が住みつくようになってから約200年、途中戦争でアメリカ領土になったりして、人によって様々な動物や植物が持ち込まれました。
有名な所では、アフリカマイマイやグリーンアノールでしょうか、小笠原で大繁殖し生態系に多大な影響を与えています。
猫もその1種で、飼い猫だったものが野山に入り、野生化して絶滅危惧種の鳥を捕食しているのでは、といわれています。
まあ、公園でゴロゴロして人に甘えているこの黒猫などは大丈夫と思いますが…
三日月山の展望台まで舗装道路をぶらぶら歩いていると、父島でよく見かける鳥、メジロにイソヒヨドリ、オガサワラヒヨドリにハシナガウグイスたちを見ることができます。
ハシナガウグイスやオガサワラゼミの鳴き声を聞きながら展望台へ。
展望台から遊歩道に入ると、左右の草木にゴソゴソとうごめく生き物がいます。
アメリカ産の小型イグアナ、グリーンアノールです。
このグリーンアノールは、別に山の中だけではなく、村の宿の前にも港の公園にもどこででも見かけます。
グリーンアノールという名前ですが、いつも緑色をしているわけではありません。
茶色っぽい木や土の上では、茶色い体色になります。
三日月山山頂付近からの風景。
三日月山の山頂で一息入れて、再び展望台へ。
展望台へ戻る途中で、オガサワラゼミを見つけました。
オガサワラゼミは一見ヒグラシのようなセミですが、鳴き声があまり美しくありません。
主に、9月10月に現れるようです。
父島のオガサワラゼミは、日頃グリーンアノールに狙われているせいか、その姿を見つけることも稀です。
三日月山の展望台で夕日を眺めましたが、残念ながら水平線に沈む手前で雲の中へ。
夕食の後はナイトツアーに参加しました。
島内のガイドさんに、いろいろと説明を聞きながら夜の小笠原を探索するというやつです。
ナイトツアーのメインは緑色に光るキノコ「グリーンぺぺ」と「オガサワラオオコウモリ」
最初に天文台へ行き、次にグリーンぺぺの観察ポイントへ。
ガードレールの向こうに何やらボーッとした光が1つ見えました。
う~ン、しかし何やらよくわからない…
これでグリーンぺぺは終了。
全く見られない時もあるようなので、まあこんなものか。
(その後母島でグリーンぺぺの撮影ができました)
次に小港海岸へ。
小港海岸へ流れ込んでいる八ツ瀬川に魚が跳ねていましたが、これはティラピア。
ガイドさんの話では、もともと小笠原には淡水魚は生息していないとの事。
食用かペットで持ち込まれたようです。
八ツ瀬川にもあまり生き物はいないようなので、ティラピア達は共食いをしているのでは、との事。
小港海岸で、天然記念物のオカヤドカリに会えました。
海岸には、たくさんのオカヤドカリがウロウロしています。
オカヤドカリが宿を借りている貝殻はアフリカマイマイの貝殻。
アフリカマイマイの大きな貝殻で、オカヤドカリも大きくなったらしいです。
次は小笠原亜熱帯農業センターへ。
オガサワラオオコウモリは、本来小笠原唯一の哺乳類で、羽を広げると1mほどになるコウモリ。
主に果物や花の蜜を食べます。
しかし、暗闇で飛んでいる姿しか見られませんでした。
残念。
代わりに見たのが、木に登ったドブネズミ。
ドブネズミも小笠原では木に登るか…
こちらは、熟した果実にやってくる虫を捕食するヤモリ。
オオヒキガエルも多くいました。
ドブネズミもオオヒキガエルも人間に持ち込まれた動物です。
ヤモリはちょいとわかりません。
小笠原亜熱帯農業センターを歩いていて気がついたのですが、小笠原にはハエや蚊が少ない気がします。というか、ほとんどいないという感じです。
ガイドの方に聞いてみたのですが、オオヒキガエルとグリーンアノールが食べてしまって、昆虫の数は減っているとの事。
特にグリーンアノールは、小さな昆虫を食べつくしてオガサワラゼミを食べるようになり、近い将来父島からオガサワラゼミに姿がなくなるのでは、と心配していました。
by kou_shino
| 2007-11-06 18:00
| 小笠原(16頁)
|
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主に関西の自然を散策しながら、出会った生き物や風景の写真と、ファーブルフォトで撮った顕微鏡写真のアルバムです。
by kou_shino
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