京都府 大仏鉄道遺構めぐり 加茂駅から奈良へ
大仏鉄道は、明治31年に開業された、加茂から奈良を結ぶ9.9キロの路線の愛称。
赤いイギリス製の蒸気機関車が走り、当時は賑わいましたが、わずか9年で廃線になりました。
営業期間が短く、当時の資料も少ない為、「幻の大仏鉄道」と呼ばれています。
しかし、路線跡には、隧道や橋台などの遺構が所々に残り、今でも大仏鉄道の痕跡を辿ることができます。
(詳しくは大仏鉄道関連のHPで)
面白そうなので、12月9日の土曜日に、大仏鉄道遺構巡りコースを歩いてきました。
事前にマップをネットから印刷して行きましたが、JR加茂駅でマップの印刷物がもらえました。
先ずは駅横にある赤レンガで造られた「ランプ小屋」からスタート。
ルートに沿って進むと、蒸気機関車C57が展示されています。
C57は昭和以降の蒸気機関車なので、大仏鉄道とは関係ありませんが、何故か遺構の一つに数えられています。
少し進むと、歴史を感じるコースと田園風景を楽しむコースに分かれているので、迷うことなく田園コースへ。
田んぼからスズメの鳴き声がするなぁと思いながら歩いていると、いきなり多くのスズメが飛び出したぁ~。
すぐ横の電柱にとまるスズメたち。
気温は寒いですが、天気がいいのでスズメ達も元気。
田園風景を眺めながら、ススキがなびく用水路沿い歩きます。
歴史を感じるコースとの合流点に大仏鉄道の遺構、石積みの「観音寺橋台」があります。
観音寺橋台は、関西本線の橋台と並んでいます。
「観音寺小橋台」付近で見かけた、赤い実。
ナンテンかな。
次に石積みの「鹿背山橋台」があり、地道を進むと大きなエノキが。
車道に出て少し進み再び田んぼ道に入ると、「梶ヶ谷隧道」へ。
土台が石積みで、アーチ部分が赤レンガ。
人が行き来していた隧道です。
梶ヶ谷隧道のすぐ近くにある「赤橋」。
御影石と赤レンガで造られた代表的な遺構との事。
隅石は算木積み、レンガはイギリス積み。
さらに進むと、里山風景が途切れます。
「井関川橋梁跡」からは、奈良県道・京都府道44号奈良加茂線沿いに。
奈良加茂線の、奈良に向かって右側の歩道が大仏鉄道の路線跡だと思われます。
あまり面白くない車道歩きを進むと松谷川隧道へ。
一旦車道から田んぼ道へ降りた所に、赤レンガと黒レンガを交互に積んだ隧道です。
黒いレンガは焼き過ぎレンガで、赤レンガよりも固いとの事。
現在は閉鎖されていて、通ることはできません。
交差点を過ぎた所に、巨大で異様な建造物が現れました。
木津南配水池の給水塔です。
高さ47メートル、地元特産のタケノコをイメージしたらしいが、まるでバベルの塔ですね。
バベルの塔を過ぎると、京都府から奈良県に入ります。
次に「鹿川隧道」の案内板へ。
しかし、隧道は道の下にある為、見ることが出来ません。
ぐるりと回り降りて、用水路沿いに進んでようやくご対面。
細い用水路のために作られた隧道です。
ここにも石が組まれ、丁寧に造られた感じ。
奈良方面へ進むほど、人も車も多くなってきました。
大仏鉄道唯一のトンネルだった「黒髪山トンネル跡」は、切通となりトンネルの姿はありません。
この黒髪山トンネル周辺が勾配のきつい難所で、当時イギリス製新鋭機関車でもギリギリのけん引で、木津駅から奈良への平坦な路線が開通した途端、大仏鉄道はあっさり廃線になったらしい。
鴻池運動公園では、多くの人が集まり、なにやらイベントが行われているもよう。
翌日の日曜日に、奈良マラソンがあるらしい。土曜に来て正解でした。
右折して、大仏せんべいを販売している製菓店で左折すると、かって大仏駅があったという、大仏鉄道記念公園へ。
想像していたより、こじんまりした公園でした。
最後に奈良駅へ延長された時に造られたと思われる、「佐世保川橋脚跡」を見れば、遺構はお終い。
まっすく奈良駅へ進むだけですが、帰りは近鉄で帰りたいので、大通りから近鉄奈良駅方面へ。
途中で見つけた西方寺のイチョウ。
樹齢は400年以上のイチョウで乳と呼ばれる突起が確認できます。
せっかく奈良まで来たので、鹿の顔を見てから帰ろうと思い、県庁前まで来ると、いましたシカ達が。
交通事故に気を付けるんだよ。
昨年7月から今年7月までの間に、91頭のシカが交通事故で死んでいるらしい。
赤いイギリス製の蒸気機関車が走り、当時は賑わいましたが、わずか9年で廃線になりました。
営業期間が短く、当時の資料も少ない為、「幻の大仏鉄道」と呼ばれています。
しかし、路線跡には、隧道や橋台などの遺構が所々に残り、今でも大仏鉄道の痕跡を辿ることができます。
(詳しくは大仏鉄道関連のHPで)
面白そうなので、12月9日の土曜日に、大仏鉄道遺構巡りコースを歩いてきました。
事前にマップをネットから印刷して行きましたが、JR加茂駅でマップの印刷物がもらえました。
先ずは駅横にある赤レンガで造られた「ランプ小屋」からスタート。
ルートに沿って進むと、蒸気機関車C57が展示されています。
少し進むと、歴史を感じるコースと田園風景を楽しむコースに分かれているので、迷うことなく田園コースへ。
田んぼからスズメの鳴き声がするなぁと思いながら歩いていると、いきなり多くのスズメが飛び出したぁ~。
田園風景を眺めながら、ススキがなびく用水路沿い歩きます。
観音寺橋台は、関西本線の橋台と並んでいます。
「観音寺小橋台」付近で見かけた、赤い実。
次に石積みの「鹿背山橋台」があり、地道を進むと大きなエノキが。
人が行き来していた隧道です。
梶ヶ谷隧道のすぐ近くにある「赤橋」。
隅石は算木積み、レンガはイギリス積み。
さらに進むと、里山風景が途切れます。
奈良加茂線の、奈良に向かって右側の歩道が大仏鉄道の路線跡だと思われます。
あまり面白くない車道歩きを進むと松谷川隧道へ。
一旦車道から田んぼ道へ降りた所に、赤レンガと黒レンガを交互に積んだ隧道です。
現在は閉鎖されていて、通ることはできません。
交差点を過ぎた所に、巨大で異様な建造物が現れました。
木津南配水池の給水塔です。
バベルの塔を過ぎると、京都府から奈良県に入ります。
次に「鹿川隧道」の案内板へ。
しかし、隧道は道の下にある為、見ることが出来ません。
ぐるりと回り降りて、用水路沿いに進んでようやくご対面。
ここにも石が組まれ、丁寧に造られた感じ。
奈良方面へ進むほど、人も車も多くなってきました。
大仏鉄道唯一のトンネルだった「黒髪山トンネル跡」は、切通となりトンネルの姿はありません。
この黒髪山トンネル周辺が勾配のきつい難所で、当時イギリス製新鋭機関車でもギリギリのけん引で、木津駅から奈良への平坦な路線が開通した途端、大仏鉄道はあっさり廃線になったらしい。
鴻池運動公園では、多くの人が集まり、なにやらイベントが行われているもよう。
翌日の日曜日に、奈良マラソンがあるらしい。土曜に来て正解でした。
右折して、大仏せんべいを販売している製菓店で左折すると、かって大仏駅があったという、大仏鉄道記念公園へ。
想像していたより、こじんまりした公園でした。
最後に奈良駅へ延長された時に造られたと思われる、「佐世保川橋脚跡」を見れば、遺構はお終い。
まっすく奈良駅へ進むだけですが、帰りは近鉄で帰りたいので、大通りから近鉄奈良駅方面へ。
途中で見つけた西方寺のイチョウ。
せっかく奈良まで来たので、鹿の顔を見てから帰ろうと思い、県庁前まで来ると、いましたシカ達が。
交通事故に気を付けるんだよ。
by kou_shino
| 2017-12-15 21:51
| 京都府(95頁)
|
Comments(2)
主に関西の自然を散策しながら、出会った生き物や風景の写真と、ファーブルフォトで撮った顕微鏡写真のアルバムです。
by kou_shino
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