大阪府 恩智神社から信貴山朝護孫子寺へ
今年になってから、ちょっと面白いTV番組を見つけました。
もう、数年前から放送しているようなので、ご存知の方もいられるかも知れません。
それは、NHK Eテレで放送している「大科学実験」です。
「誰もが当たり前だと思っている自然の法則や科学の知識、でもそれは本当なのでしょうか。
答えは、やってみなくちゃわからない、大科学実験で」
という細野晴臣氏のナレーションで始まる科学番組。
毎回、シンプルな基礎科学を、大掛かりな実験でおこない、思わず見入ってしまいます。、
さすがNHK、10分の番組なのに、手間とお金がかかっていますねぇ、と思う今日この頃。
4月18日の土曜日に、恩智神社から信貴山へ至る恩智越えルートを歩いてきました。
恩智神社は、去年、大阪府側の山麓沿いに歩いた時、立ち寄った神社。
今回は、大阪府から奈良県へ、山越えのコースです。
近鉄恩智駅で降りて、山が見える恩智神社方面へ向かって歩き始めます。
駅前にいた、野良ニャンコ。
途中、天王の森と呼ばれる広場がありました。
恩智神社の旧社地跡で、広場の真ん中に、牛頭天王を祀った祇園社の祠があります。
祇園社の後ろに生えていた、八尾市指定保全樹木のムクノキ。
幹周りは約3.6m。
周囲には、同じくらいの幹周りを持つ、クスノキも何本かありました。
さらに進むと、恩智神社の一の鳥居。
鳥居近くの道路に、ちょっと邪魔じゃない、と思える所に大きな石が突き出ています。
車が激突しても破損しないように、鉄のガードパイプで囲まれています。
なんでしょう、この石は。
調べてみると、元々、恩智城の見付石との事で、現在は目ナシ地蔵として祀られているモヨウ。
たまに見かける、路上鎮座物件の一つですね。
そして去年、山沿いを南北に散策した折立ち寄った恩智神社へ。
周辺の桜はすでに散り終わった後ですが、神社の境内に八重桜が咲いていました。
左近の桜、との名前。
神社横の舗装道路から坂道を上っていくと、道はいつしか山道に。
山道沿いには、ウラシマソウがたくさん咲いていました。
4月に入っても雨の日が続いたのですが、この日はよく晴れてとても暖かい。
小さな虫たちも活発に活動し始めたようで、小バエがとても多く、煩いくらいです。
コケの中で歩き回るアリ。
中には、小バエを引きずっているアリもいました。
岩場には、ジンガサゴケが生えています。
道沿いには、カンサイタンポポ、ムラサキケマン、ヒメオドリコソウ、クサイチゴ等の花も咲いています。
山道を歩いていると、突然マンホールが出現しました。
なぜ?こんな山の中にマンホール?
マンホールには、電電公社のマークがありました。
大阪環状自然歩道との分岐を越え、奈良県側に入ります。
高安山霊園の横を進むと車道に出てると、信貴山のどか村に訪れる車で、急ににぎやかになります。
のどか村の横を進み、信貴山朝護孫子寺方面へ。
このコースでは、カンサイタンポポをよく見かけました。
峠付近の一部だけ、何故かセイヨウタンポポ。
雨降りが多かった後の晴れた日だったので、カンサイタンポポに、いろんな昆虫が集まっています。
右下は、タンポポに寄って来た昆虫を捕獲しょうと、潜んでいるカニグモ。
たくさん咲いているカンサイタンポポを見ていると、妙なタンポポが目に留まりました。
ん?このタンポポ何か変。双頭のタンポポ?
茎の径は丸ではなくて、扁平で通常よりやや大きい。
これは、「帯化現象」と呼ばれる植物の奇形で、通常もっと多くの花がくっ付いた感じで巨大化します。
以前、ガーベラの帯化現象を見たことがありますが、5本以上の花がくっ付いたようになっていました。
ガクの部分を見ると、2つのタンポポの花がくっ付いているのがよくわかります。
帯化タンポポは、関西では少ないらしく、初めて見ました。
信貴生駒スカイラインの料金所を横切り開運橋を渡って信貴山朝護孫子寺へ。
信貴山は、
「聖徳太子が物部氏討伐を祈願し、寅年、寅日、寅の刻に現れた毘沙門天から、必勝の秘法を授り、討伐に成功したことから、「信ずべき山、貴ぶべき山」信貴山と名づけられた」
という伝承があり、その後お寺が建てられ、寅の寺として賑わっている、との事。
虎のご加護があるとして、阪神タイガースの選手も必勝祈願にくる事があるらしい。
毘沙門天王総本山の本堂に向かって吼えるかのような、巨大な張子の虎が、出迎えてくれます。
信貴山朝護孫子寺といえば、国宝「信貴山縁起絵巻」が有名。
「鳥獣戯画」とならんで、日本の漫画のルーツといわれています。
境内にある霊宝館でそのレプリカが有料で見られるもよう。
境内は広く、通路が四方に延びているので、迷いそうです。
ウロウロと境内を歩いていたら、巨樹を祀った「かやの木稲荷」がありました。
樹齢1500年、幹周り4.02m、樹高24m。
蘇我氏と物部氏が権力争いをしていた時代に発芽した御神木。
そのすぐ横にある、千手の公孫樹(いちょう)
樹齢500年
案内板によると、
「枝振りが千手観音の手に似て、又ギンナンの形が仏の合掌される両手に似ているところから、千手の公孫樹、仏手白果と名づけられた。
中国産の品種で、日本では宮崎県高千穂の岩戸神社の境内にある一本だけとされていたが、昭和五十八年七月学者により偶然発見された。
日本で二本目の極めて珍しい巨木である」
と書かれています。
仁王門の手前にある猪上神社にいたニャンコ。
仁王門をくぐり、信貴山バス停から、ケーブルカー跡の千本桜並木道を下ります。
廃線になったケーブル跡なので、まっすぐ一直線に700mを下る道。
桜はすべて散った後でした。
途中に生えていたチャセンシダ。
並木道から車道に出て、住宅地をさらに下れば、信貴山下駅へ。
ケーブルは、元々信貴山下駅まで、1.7キロあったらしい。
もう、数年前から放送しているようなので、ご存知の方もいられるかも知れません。
それは、NHK Eテレで放送している「大科学実験」です。
「誰もが当たり前だと思っている自然の法則や科学の知識、でもそれは本当なのでしょうか。
答えは、やってみなくちゃわからない、大科学実験で」
という細野晴臣氏のナレーションで始まる科学番組。
毎回、シンプルな基礎科学を、大掛かりな実験でおこない、思わず見入ってしまいます。、
さすがNHK、10分の番組なのに、手間とお金がかかっていますねぇ、と思う今日この頃。
4月18日の土曜日に、恩智神社から信貴山へ至る恩智越えルートを歩いてきました。
恩智神社は、去年、大阪府側の山麓沿いに歩いた時、立ち寄った神社。
今回は、大阪府から奈良県へ、山越えのコースです。
近鉄恩智駅で降りて、山が見える恩智神社方面へ向かって歩き始めます。
駅前にいた、野良ニャンコ。
恩智神社の旧社地跡で、広場の真ん中に、牛頭天王を祀った祇園社の祠があります。
祇園社の後ろに生えていた、八尾市指定保全樹木のムクノキ。
周囲には、同じくらいの幹周りを持つ、クスノキも何本かありました。
鳥居近くの道路に、ちょっと邪魔じゃない、と思える所に大きな石が突き出ています。
なんでしょう、この石は。
調べてみると、元々、恩智城の見付石との事で、現在は目ナシ地蔵として祀られているモヨウ。
たまに見かける、路上鎮座物件の一つですね。
そして去年、山沿いを南北に散策した折立ち寄った恩智神社へ。
周辺の桜はすでに散り終わった後ですが、神社の境内に八重桜が咲いていました。
神社横の舗装道路から坂道を上っていくと、道はいつしか山道に。
山道沿いには、ウラシマソウがたくさん咲いていました。
小さな虫たちも活発に活動し始めたようで、小バエがとても多く、煩いくらいです。
コケの中で歩き回るアリ。
岩場には、ジンガサゴケが生えています。
山道を歩いていると、突然マンホールが出現しました。
マンホールには、電電公社のマークがありました。
大阪環状自然歩道との分岐を越え、奈良県側に入ります。
高安山霊園の横を進むと車道に出てると、信貴山のどか村に訪れる車で、急ににぎやかになります。
のどか村の横を進み、信貴山朝護孫子寺方面へ。
このコースでは、カンサイタンポポをよく見かけました。
峠付近の一部だけ、何故かセイヨウタンポポ。
雨降りが多かった後の晴れた日だったので、カンサイタンポポに、いろんな昆虫が集まっています。
たくさん咲いているカンサイタンポポを見ていると、妙なタンポポが目に留まりました。
ん?このタンポポ何か変。双頭のタンポポ?
これは、「帯化現象」と呼ばれる植物の奇形で、通常もっと多くの花がくっ付いた感じで巨大化します。
以前、ガーベラの帯化現象を見たことがありますが、5本以上の花がくっ付いたようになっていました。
ガクの部分を見ると、2つのタンポポの花がくっ付いているのがよくわかります。
信貴生駒スカイラインの料金所を横切り開運橋を渡って信貴山朝護孫子寺へ。
信貴山は、
「聖徳太子が物部氏討伐を祈願し、寅年、寅日、寅の刻に現れた毘沙門天から、必勝の秘法を授り、討伐に成功したことから、「信ずべき山、貴ぶべき山」信貴山と名づけられた」
という伝承があり、その後お寺が建てられ、寅の寺として賑わっている、との事。
虎のご加護があるとして、阪神タイガースの選手も必勝祈願にくる事があるらしい。
毘沙門天王総本山の本堂に向かって吼えるかのような、巨大な張子の虎が、出迎えてくれます。
「鳥獣戯画」とならんで、日本の漫画のルーツといわれています。
境内にある霊宝館でそのレプリカが有料で見られるもよう。
境内は広く、通路が四方に延びているので、迷いそうです。
ウロウロと境内を歩いていたら、巨樹を祀った「かやの木稲荷」がありました。
蘇我氏と物部氏が権力争いをしていた時代に発芽した御神木。
そのすぐ横にある、千手の公孫樹(いちょう)
案内板によると、
「枝振りが千手観音の手に似て、又ギンナンの形が仏の合掌される両手に似ているところから、千手の公孫樹、仏手白果と名づけられた。
中国産の品種で、日本では宮崎県高千穂の岩戸神社の境内にある一本だけとされていたが、昭和五十八年七月学者により偶然発見された。
日本で二本目の極めて珍しい巨木である」
と書かれています。
仁王門の手前にある猪上神社にいたニャンコ。
廃線になったケーブル跡なので、まっすぐ一直線に700mを下る道。
桜はすべて散った後でした。
途中に生えていたチャセンシダ。
ケーブルは、元々信貴山下駅まで、1.7キロあったらしい。
by kou_shino
| 2015-04-24 22:37
| 大阪府(75頁)
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