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ファーブルフォト ハンミョウ

4 月末から飼育していたナナフシモドキが死んでしまいました。
最後は、葉っぱを食べずに水ばかり飲んでいたので、熱中症になったのかも知れません。
いくつか卵は産んでいるので、いずれナナフシモドキが住んでいた所に散布しようと思っています。

今月のファーブルフォトは、日本の美しい甲虫ベスト3に入るのではないか、と思われるハンミョウです。

美しい甲虫として比較されるタマムシは、飛鳥時代にその羽を使用して作られた玉虫厨子が有名ですが、ハンミョウの羽で作られた装飾品は聞いたことがありません。
ハンミョウの羽は色彩が鮮やかですが、ビロード状で金属光沢がないからでしょうか。
ファーブルフォト ハンミョウ_e0035757_17141134.jpg

山道を歩いていてハンミョウに出くわすと、彼らは逃げるように飛んで数メートル先へ移動します。
歩いて追いつくと、再び数メートル先へと飛びます。

「追いつくと、先へ飛ぶ」という行動が何度か繰り返されます。
その状況が、まるで道案内をするかの如くで、「道教え」という別名があるのは有名な話。
ファーブルフォト ハンミョウ_e0035757_17143113.jpg

ハンミョウ、漢字で書くと斑猫。
背中に斑紋があり、獲物を狩る姿が猫の俊敏な動きに見えるから、でしょうか。
ファーブルフォト ハンミョウ_e0035757_17145727.jpg

羽以外は金属光沢で美しい姿ですが、大きな顎を持つその顔は、肉食系のハンターです。

英語では「Tiger Beetle」虎のような甲虫です。
ファーブルフォト ハンミョウ_e0035757_17153693.jpg

国は変わっても、ネコ科のイメージはあるみたい。

顔のアップ。大きな顎で挟まれると、痛そう。
ファーブルフォト ハンミョウ_e0035757_17155534.jpg

触覚も金属光沢です。

脚も金属光沢。
ファーブルフォト ハンミョウ_e0035757_17161733.jpg

そして裏返して見ると、腹も金属光沢。
ファーブルフォト ハンミョウ_e0035757_17163561.jpg

今まで気づきませんでしたが、腹側に白い毛が生えています。
ファーブルフォト ハンミョウ_e0035757_17165068.jpg

ハンミョウが白髪だったとは意外でした。
ファーブルフォト ハンミョウ_e0035757_1717449.jpg

ハンミョウの横顔。
ファーブルフォト ハンミョウ_e0035757_17172143.jpg

ハンミョウは、動きが活発な昆虫なので、ファーブルフォトで撮るのは中々難しいです。
by kou_shino | 2012-08-19 17:18 | ファーブルフォト(105頁) | Comments(2)
Commented by 顕微鏡下のふしぎ at 2012-08-22 15:13 x
ハンミョウを初めて捕まえたのは、小学校4、5年生のころでしょうか。
こんなにきれいなムシがいるのかと、興奮したことを思い出します。
でも、普通種なんですね。
Commented by kou_shino at 2012-08-22 18:28
顕微鏡下のふしぎ さま
ハンミョウの幼虫を釣る、という遊びを一度したことがあるような記憶があります。しかし現在、家の周辺にハンミョウが生息していないので、どこで遊んだのか憶えていません。
昔は、近所にいたのかも。
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主に関西の自然を散策しながら、出会った生き物や風景の写真と、ファーブルフォトで撮った顕微鏡写真のアルバムです。


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