奈良県 額井岳から戒場山 エゾゼミが鳴く森
台風が去って、涼しい秋晴れの土曜日、2年ぶりに奈良県の額井岳へ行きました。
前回同様のコースで、近鉄榛原駅からバスで天満台西4丁目で下車。
住宅地を経て十八神社(いそはじんじゃ)へ向かいます。
住宅地では地元の方に、額井岳(大和富士)は一度山頂部分が山火事で焼けた、という情報を入手。
涼しい秋風が流れる、青空の下の大和富士。
十八神社の近くに来ると、道横の溝にカワニナがいました。
昔はどこでも見られたのに、今は里山まで来ないと見られない淡水巻貝です。
十八神社から山の中へ。
台風時にかなり雨が流れたような道を登ると、いったん舗装道路へ。
飛んでいた赤トンボは、ノシメトンボのオス。
ノシメトンボはあまり赤くなりませんが、もっともよく見られる赤トンボの一種なんだとか。
舗装道路から再び山道へ。
登り始めは、ツクツクボウシが1~2匹さびしく鳴いていましたが、山の中腹から上になると、ギギギーーーと鳴くセミの声が。
これはエゾゼミの鳴き声。
9月の半ばですが、まだ鳴き声は多いような気がします。
前回訪れた時も、エゾゼミの鳴き声を聞き、その姿を探しましたが、まったく見つけられませんでした。
今回も、生きたエゾゼミの姿は確認できず。
エゾゼミは、木の高い場所にいて、飛ばずにじっとしています。
おまけに木漏れ日がチラチラする森の中、何処にいるのか、さっぱりわかりません。
生きているエゾゼミが見つからなくても、きっと死んだのがいるはず、と地面を探すと。
落ちていましたよ、エゾゼミの死骸が。
うーむ、これは初めて見るセミですね。
ヒグラシ程の大きさのセミかな、と思っていましたが意外に大きい。
アブラゼミくらいはあります。
考えてみると、額井岳から戒場山の山系でエゾゼミの鳴き声を聞いていますが、他の山でほとんど聞いた記憶がありません。
北海道・東北では平地でも見られるようですが、本州中部以西では、標高500~1000mの山地に生息するらしい。
額井岳(813m)・戒場山(738m)、でもなぜこのあたりだけに生息するのか。
次回は生きたエゾゼミを見てみたいものです。
山頂付近にシバグリが幾つも落ちていました。
しかし、これは台風で落ちたようで、熟していない実も多く落ちています。
山頂手前で、栗のイガのようなツボミを付けた植物。
最初、実かな、と思っていましたが、どうもツボミらしい。
アザミの仲間のオヤマボクチでしょうか。
額井岳の山頂からは室生の山々が見渡せます。
山頂から急斜面を下って、戒場山へ。
下り道にいた、ルリセンチコガネ。
翅を少し広げていたので、ハイカーに踏まれて死んでいるのか、と思いましたが、生きていました。
秋口になると、オオセンチコガネによく出会います。
白い大きなキノコに、頭を突っ込んでいるセンチコガネ。
キノコを食べているのかな。
こちらは、オオセンチコガネではなく、普通のセンチコガネ。
アップダウンの山道を進むと、やがて戒場山山頂。
山頂近くで見つけた、足の長いザトウムシ。
胴体部分が1cm以上ありました。
こんな大きなザトウムシは初めてです。
戒場山の山頂は展望がないので、そのまま戒長寺へ下山。
戒長寺手前の、谷筋に咲いていた花。
左上、カシワバハグマ
右上、モミジガサ
左下、たぶんオオバショウマ
右下、アキチョウジ
他にも何種類か秋の花が咲いていました。
戒長寺の、奈良県の天然記念物オハツキイチョウ。
前回とは違う角度から。
右の枝はモミジなので、紅葉するとキレイかも。
実を付けた葉っぱは見当たりませんでした。
戒長寺の境内にいた、潰れたようなカマキリ。
最初、押しつぶされて死んでいるのかと思いましたが、葉っぱの上で圧死というのも不自然です。
触ってみると普通に生きていました。
でも、翅はフニャフニャ。脱皮に失敗したのかな。
戒長寺から、山部赤人の墓を経て、天満台の住宅地へ。
住宅地へ入る前の、田んぼにいた、ノシメトンボのメス。
額井岳から戒場山、のどかな里山での一日でした。
前回同様のコースで、近鉄榛原駅からバスで天満台西4丁目で下車。
住宅地を経て十八神社(いそはじんじゃ)へ向かいます。
住宅地では地元の方に、額井岳(大和富士)は一度山頂部分が山火事で焼けた、という情報を入手。
涼しい秋風が流れる、青空の下の大和富士。
十八神社の近くに来ると、道横の溝にカワニナがいました。
昔はどこでも見られたのに、今は里山まで来ないと見られない淡水巻貝です。
十八神社から山の中へ。
台風時にかなり雨が流れたような道を登ると、いったん舗装道路へ。
飛んでいた赤トンボは、ノシメトンボのオス。
ノシメトンボはあまり赤くなりませんが、もっともよく見られる赤トンボの一種なんだとか。
舗装道路から再び山道へ。
登り始めは、ツクツクボウシが1~2匹さびしく鳴いていましたが、山の中腹から上になると、ギギギーーーと鳴くセミの声が。
これはエゾゼミの鳴き声。
9月の半ばですが、まだ鳴き声は多いような気がします。
前回訪れた時も、エゾゼミの鳴き声を聞き、その姿を探しましたが、まったく見つけられませんでした。
今回も、生きたエゾゼミの姿は確認できず。
エゾゼミは、木の高い場所にいて、飛ばずにじっとしています。
おまけに木漏れ日がチラチラする森の中、何処にいるのか、さっぱりわかりません。
生きているエゾゼミが見つからなくても、きっと死んだのがいるはず、と地面を探すと。
落ちていましたよ、エゾゼミの死骸が。
うーむ、これは初めて見るセミですね。
ヒグラシ程の大きさのセミかな、と思っていましたが意外に大きい。
アブラゼミくらいはあります。
考えてみると、額井岳から戒場山の山系でエゾゼミの鳴き声を聞いていますが、他の山でほとんど聞いた記憶がありません。
北海道・東北では平地でも見られるようですが、本州中部以西では、標高500~1000mの山地に生息するらしい。
額井岳(813m)・戒場山(738m)、でもなぜこのあたりだけに生息するのか。
次回は生きたエゾゼミを見てみたいものです。
山頂付近にシバグリが幾つも落ちていました。
しかし、これは台風で落ちたようで、熟していない実も多く落ちています。
山頂手前で、栗のイガのようなツボミを付けた植物。
最初、実かな、と思っていましたが、どうもツボミらしい。
アザミの仲間のオヤマボクチでしょうか。
額井岳の山頂からは室生の山々が見渡せます。
山頂から急斜面を下って、戒場山へ。
下り道にいた、ルリセンチコガネ。
翅を少し広げていたので、ハイカーに踏まれて死んでいるのか、と思いましたが、生きていました。
秋口になると、オオセンチコガネによく出会います。
白い大きなキノコに、頭を突っ込んでいるセンチコガネ。
キノコを食べているのかな。
こちらは、オオセンチコガネではなく、普通のセンチコガネ。
アップダウンの山道を進むと、やがて戒場山山頂。
山頂近くで見つけた、足の長いザトウムシ。
胴体部分が1cm以上ありました。
こんな大きなザトウムシは初めてです。
戒場山の山頂は展望がないので、そのまま戒長寺へ下山。
戒長寺手前の、谷筋に咲いていた花。
左上、カシワバハグマ
右上、モミジガサ
左下、たぶんオオバショウマ
右下、アキチョウジ
他にも何種類か秋の花が咲いていました。
戒長寺の、奈良県の天然記念物オハツキイチョウ。
前回とは違う角度から。
右の枝はモミジなので、紅葉するとキレイかも。
実を付けた葉っぱは見当たりませんでした。
戒長寺の境内にいた、潰れたようなカマキリ。
最初、押しつぶされて死んでいるのかと思いましたが、葉っぱの上で圧死というのも不自然です。
触ってみると普通に生きていました。
でも、翅はフニャフニャ。脱皮に失敗したのかな。
戒長寺から、山部赤人の墓を経て、天満台の住宅地へ。
住宅地へ入る前の、田んぼにいた、ノシメトンボのメス。
額井岳から戒場山、のどかな里山での一日でした。
by kou_shino
| 2011-09-26 23:49
| 奈良県(46頁)
|
Comments(2)
主に関西の自然を散策しながら、出会った生き物や風景の写真と、ファーブルフォトで撮った顕微鏡写真のアルバムです。
by kou_shino
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