奈良県 大和高原・都祁の里散策
ゴールデンウィーク最終日に、奈良県の都祁の里(つげのさと)へ散策に行ってきました。
連休中に訪れた、茨木市の千堤寺周辺、飯道山、そして今回の都祁の里と、いずれも人が少なかった。
大和八木駅から榛原駅までは車窓から、山肌を青く染めるフジの花が。
榛原駅からバスで南白石まで行く途中、コウズイ峠という気になる名前の峠があります。
コウズイ峠は「洪水」と書くのかなぁ、なぜ峠が洪水?、と思っていたら、「香酔峠」と書くそうです。
「香りに酔う峠」
峠の近くにある吐山(はやま)などに野生のスズランの群生地があり、スズランの香りが峠周辺に漂う事から名づけられたらしい。
そして高原の里・都祁(つげ)は、大和の中でも古くから人が住みついた所で、縄文時代初期の遺跡も多く、古代には、独自の文明をもった独立国家「闘鶏(つげ)国」が栄えていたらしい。
古墳も多く点在しています。
南白石でバスを降りて、近鉄のてくてくまっぷを見ながら、山陵墓古墳群からスタートです。
東古墳の休憩所に咲いていた、アケビの花。
ミツバアケビの花は、濃い紫色ですが、アケビの花は白っぽい。
水をはった田んぼに、カルガモが4羽。
ノンビリと餌を探しています。
車道に出て、茶畑を眺めながらブラブラと前進。
これは、アゼスゲかな。
都祁の里ハイキングコースといえど、ほとんどが車道と農道の舗装道路。
もう少し、自然道がほしい所です。
水田に、水鳥がいたので、望遠レンズで覗くと、カルガモより小さい。
まさかカイツブリは水田にいないはず。
何だろう、拡大して見るとコガモのペアでした。
コガモは冬鳥で、遅くても4月中には北へ渡っている、と思っていましたが、まだいたのですね。
夏鳥のツバメが飛び交う中、ずいぶんとノンビリとしたものです、大和高原は少し涼しいのかな。
カエルの鳴き声が絶え間ない、田植え作業の田んぼ道を過ぎて都祁水分神社へ。
水分神社と書いて、「みくまりじんじゃ」と読みます。
大和水分四社(都祁・宇陀・吉野・葛城)の一つで、水の神を祀った神社、飛鳥時代の創祀らしい。
都祁水分神社の狛犬は、鎌倉後期の作で、早期狛犬の秀作とされ、たいへん貴重なモノと書かれていたので、狛犬を見るため、都祁水分神社の境内へ。
花が終わって実を付けたショウジョウバカマを眺めながら進むと、前方にピンク色の鮮やかな花が咲いています。
ツツジかな、と思いながら進むと、シャクナゲでした。
シャクナゲが満開です。
よく見ると、アマガエルが一匹いますね。
他の花を覗くと、あちらこちらにアマガエルがくっついています。
一本の木に咲いたシャクナゲの花を、ザッと道側だけを見ただけですが、7~8匹のアマガエルがいました。
これは、花に集まる昆虫を狙っているのかな。
中には、花に合わせようと、体色を変えているアマガエルも。
ピンクになるのは無理ですが、かなりいいセンいってます。
アマガエルは、背地に応じて体色を変化させることができ、たいていは黄緑色のアマガエルをよく見かけますが、地面や木の幹にいるアマガエルは、茶色っぽい色になってます。
これは、アマガエルの皮膚に、黄色(+白)、青色(+白)、黒色(+白)の3層の色素細胞があり、(白・黄・青・黒)を変化させてカメレオンのように体色を変化させているから。
地衣類がこびりついた狛犬を見物後、来迎寺の横を通って、都介野岳(つげのだけ)を目指します。
牛舎の近くまで来ると、オオイヌノフグリに似た花をもつ、小さな草が生えていました。
これはタチイヌノフグリ、帰化植物です。
小さな花で、開花時間も短いため、見つけづらい花です。
国津神社を右手に曲がり、ようやく舗装道路から山道へ。
都介野岳への急峻な山道には、チゴユリが多く見られます。
最後の急坂はかなりキツイ。
山頂で休息した後、スタート地点の山陵墓古墳群へ下山。
下りの林道で咲いていた、ツクバキンモンソウ。
最後に、都祁の里で見つけた昆虫たち。
左上、山陵墓古墳群の近くにいた、ルリ色に輝くハムシの仲間。
ハンノキハムシかな。
右上、都介野岳への山道にいた、ニワハンミョウ。
左下、都介野岳の山頂近くにいた、光沢感があるシモフリコメツキの仲間。
まばらに短い毛が生え、不思議な斑紋を描いています。
右下、ベニシジミと一緒によく飛び回っていた、ツバメシジミのメス。
等…です。
シモフリコメツキは、もっときちんと写したかったなぁ。
連休中に訪れた、茨木市の千堤寺周辺、飯道山、そして今回の都祁の里と、いずれも人が少なかった。
大和八木駅から榛原駅までは車窓から、山肌を青く染めるフジの花が。
榛原駅からバスで南白石まで行く途中、コウズイ峠という気になる名前の峠があります。
コウズイ峠は「洪水」と書くのかなぁ、なぜ峠が洪水?、と思っていたら、「香酔峠」と書くそうです。
「香りに酔う峠」
峠の近くにある吐山(はやま)などに野生のスズランの群生地があり、スズランの香りが峠周辺に漂う事から名づけられたらしい。
そして高原の里・都祁(つげ)は、大和の中でも古くから人が住みついた所で、縄文時代初期の遺跡も多く、古代には、独自の文明をもった独立国家「闘鶏(つげ)国」が栄えていたらしい。
古墳も多く点在しています。
南白石でバスを降りて、近鉄のてくてくまっぷを見ながら、山陵墓古墳群からスタートです。
東古墳の休憩所に咲いていた、アケビの花。
ミツバアケビの花は、濃い紫色ですが、アケビの花は白っぽい。
水をはった田んぼに、カルガモが4羽。
ノンビリと餌を探しています。
車道に出て、茶畑を眺めながらブラブラと前進。
これは、アゼスゲかな。
都祁の里ハイキングコースといえど、ほとんどが車道と農道の舗装道路。
もう少し、自然道がほしい所です。
水田に、水鳥がいたので、望遠レンズで覗くと、カルガモより小さい。
まさかカイツブリは水田にいないはず。
何だろう、拡大して見るとコガモのペアでした。
コガモは冬鳥で、遅くても4月中には北へ渡っている、と思っていましたが、まだいたのですね。
夏鳥のツバメが飛び交う中、ずいぶんとノンビリとしたものです、大和高原は少し涼しいのかな。
カエルの鳴き声が絶え間ない、田植え作業の田んぼ道を過ぎて都祁水分神社へ。
水分神社と書いて、「みくまりじんじゃ」と読みます。
大和水分四社(都祁・宇陀・吉野・葛城)の一つで、水の神を祀った神社、飛鳥時代の創祀らしい。
都祁水分神社の狛犬は、鎌倉後期の作で、早期狛犬の秀作とされ、たいへん貴重なモノと書かれていたので、狛犬を見るため、都祁水分神社の境内へ。
花が終わって実を付けたショウジョウバカマを眺めながら進むと、前方にピンク色の鮮やかな花が咲いています。
ツツジかな、と思いながら進むと、シャクナゲでした。
シャクナゲが満開です。
よく見ると、アマガエルが一匹いますね。
他の花を覗くと、あちらこちらにアマガエルがくっついています。
一本の木に咲いたシャクナゲの花を、ザッと道側だけを見ただけですが、7~8匹のアマガエルがいました。
これは、花に集まる昆虫を狙っているのかな。
中には、花に合わせようと、体色を変えているアマガエルも。
ピンクになるのは無理ですが、かなりいいセンいってます。
アマガエルは、背地に応じて体色を変化させることができ、たいていは黄緑色のアマガエルをよく見かけますが、地面や木の幹にいるアマガエルは、茶色っぽい色になってます。
これは、アマガエルの皮膚に、黄色(+白)、青色(+白)、黒色(+白)の3層の色素細胞があり、(白・黄・青・黒)を変化させてカメレオンのように体色を変化させているから。
地衣類がこびりついた狛犬を見物後、来迎寺の横を通って、都介野岳(つげのだけ)を目指します。
牛舎の近くまで来ると、オオイヌノフグリに似た花をもつ、小さな草が生えていました。
これはタチイヌノフグリ、帰化植物です。
小さな花で、開花時間も短いため、見つけづらい花です。
国津神社を右手に曲がり、ようやく舗装道路から山道へ。
都介野岳への急峻な山道には、チゴユリが多く見られます。
最後の急坂はかなりキツイ。
山頂で休息した後、スタート地点の山陵墓古墳群へ下山。
下りの林道で咲いていた、ツクバキンモンソウ。
最後に、都祁の里で見つけた昆虫たち。
左上、山陵墓古墳群の近くにいた、ルリ色に輝くハムシの仲間。
ハンノキハムシかな。
右上、都介野岳への山道にいた、ニワハンミョウ。
左下、都介野岳の山頂近くにいた、光沢感があるシモフリコメツキの仲間。
まばらに短い毛が生え、不思議な斑紋を描いています。
右下、ベニシジミと一緒によく飛び回っていた、ツバメシジミのメス。
等…です。
シモフリコメツキは、もっときちんと写したかったなぁ。
by kou_shino
| 2011-05-11 18:53
| 奈良県(46頁)
|
Comments(2)
ハンミョウって変換したら斑猫って出ました。この虫の漢字表現でしょうか。ハンミョウ:昔はよく見たのですが。カナブンを見て思うのですが、黄金虫ってこのことを言うのですか?「黄金虫は金持ちだ・・」っていう唱歌に出てきますよね。
0
Commented
by
kou_shino at 2011-05-16 22:15
なりひら さま
ハンミョウは英語では tiger beetle です。
漢字では猫ですが、英語では虎。
ハンミョウの捕食行動が、ネコ科の動物が獲物を狙うように感じるのでしょうか。
カナブンはコガネムシ科の昆虫ですが、コガネムシ科の中にもコガネムシという種類の甲虫がいます。
つまり広義ではカナブンもコガネムシですが、狭義ではコガネムシはコガネムシだけです。
ハンミョウは英語では tiger beetle です。
漢字では猫ですが、英語では虎。
ハンミョウの捕食行動が、ネコ科の動物が獲物を狙うように感じるのでしょうか。
カナブンはコガネムシ科の昆虫ですが、コガネムシ科の中にもコガネムシという種類の甲虫がいます。
つまり広義ではカナブンもコガネムシですが、狭義ではコガネムシはコガネムシだけです。
主に関西の自然を散策しながら、出会った生き物や風景の写真と、ファーブルフォトで撮った顕微鏡写真のアルバムです。
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