ファーブルフォト オカダンゴムシ

今月のファーブルフォトは、子供のころオモチャ代わりに遊んだダンゴムシです。

ファーブルフォトを買ったとき、最初の被写体候補にあがったダンゴムシ。
しかし、恐ろしい姿を見てしまうんじゃないか、と想像してしまい、今まで見る事ができませんでした。

いざ見て見ると、今まで昆虫のアップ画像を見てきたせいか、そんな恐ろしい姿ではありません。
多少強くつまんでも潰れない、いやな汁や匂いを出さない、咬まない、刺さない、丸まるとコロコロと転がって面白い。
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子供のころは、マルムシと言っていたように思いますが、人里にいるダンゴムシの正式な名前はオカダンゴムシ。
節足動物甲殻網の生き物で、エビやカニの仲間。エラ呼吸もできるらしい。
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上が頭で、下が尾です。
こうして見ると、尾節は何となくエビの尾扇のような形をしています。

昔から日本にいるような感じですが、オカダンゴムシは明治以降にヨーロッパから渡ってきた帰化生物といわれています。
日本固有ダンゴムシも山や海辺にいるらしいので、一度探してみようかと思います。

頭部の横にある黒いツブツブがダンゴムシの複目。
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エビやカニの眼玉も複眼だったって知ってました?

オスは黒っぽい体をしていますが、メスには黄色い斑紋が並んでいます。
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触手を動かしている様は、ナウシカに出てくる王蟲(オーム)のようですね。

足には小さな爪があり、垂直な場所でも登れます。
e0035757_1125178.jpg


ダンゴムシの行動で、有名なものに交替性転向反応があります。

ダンゴムシが歩いているときに、何度か障害物にあたった場合、最初右に曲がれば次は左、その次は右、と交互に向きを変える行動の事です。
最初左だったら次は右、その次は左、といった感じです。

ダンゴムシが移動する場合、食べ物を求めて移動する、繁殖場所を広げるために移動する、敵に追われて移動する、というような理由が考えられます。
このような時、右、右、右、と同じ方向に曲がると、同じ場所に戻る確率が高くなるので、より遠くへ移動するために、交互に移動するのではないでしょうか。

丸まったダンゴムシを、まっ平らな所に転がすと、体を伸ばそうとする時必ず裏返ります。
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(オスのダンゴムシ)
体を反らしたり、触覚で起き上がろうとするのですが、なかなか元の状態に戻れません。
自然の中では、起伏があるのですぐに戻れるようですが。
裏側も、エビに似ています。

腹の部分。
e0035757_1234958.jpg

(メスのダンゴムシ)
腹もエビの腹のようです。

腹を見ても、オスメスの区別がつきますね。

裏側から顔を見ると。
e0035757_1244211.jpg

ちょっとダース・ベイダーみたい。

口の部分を拡大すると…
e0035757_1262767.jpg

角度を変えて…
e0035757_1263954.jpg

かわいいダンゴムシが、モンスターに見えてきました。

こちらは、ダンゴムシの子供。
e0035757_1275444.jpg

親と比べると、色も大きさは違いますが、姿は変わらず。
e0035757_1284283.jpg

しかし、子供はちょっとカワイイ?

ダンゴムシの事をネットで調べていると、気になる事が書かれていました。
ボルバキアという、節足動物の細胞に感染し、宿主の性を操作する恐ろしい細菌がいるらしいのです。

ダンゴムシのオスがボルバキアに感染すると、メスに性転換するという。

ボルバキアは宿主の卵に感染する事ができるので、宿主(メス)が卵を産むことによって、子孫を残す事ができます。
オスの存在は、ボルバキアには意味が無いので、繁殖能力のあるメスに変えてしまう、というわけです。

オスがいなくてどうして卵が孵るのか、と思いましたが、ダンゴムシがボルバキアに感染すると、単為生殖する事ができるようになるらしい。
つまり、オスがいなくても、メスだけで繁殖する事ができ、生まれたダンゴムシはすべてボルバキアに感染したメスとなるらしい。

ボルバキアに感染したテントウムシやハエ等の昆虫の中には、オスは死に、メスだけが生き残るという事もあるという。

これって、どういうこと?
オスが死に絶え、ボルバキアに感染したメスのクローンが増え続けるって事でしょうか。

こんな細菌が地球上にいるとは!
しかしまだ、脊椎動物に感染した例はないらしい。
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by kou_shino | 2010-04-09 01:50 | ファーブルフォト(107頁) | Comments(2)
Commented by 顕微鏡下のふしぎ at 2010-04-18 22:08 x
私のファーブルフォトのはじめてのサンプルは、オカダンゴムシとクロアリでした。
この二種類はどこにでもいますし、シャーレに閉じ込めると撮影もしやすいですね。

ボルバキアという細菌のこと、はじめて知りました。で、早速いろんなサイトから検索したところ、ボルバキアはオスを残したまま感染している宿主を増やす戦略もあるようです。

ご存知かと思いますが、下記に参考URLを添付します。

このメカニズム、なんとなく納得ということで、完全に理解しているわけではありませんが。(笑)

http://livacomi.jp/item_1272.html
http://www.s.u-tokyo.ac.jp/ken/news-back/030117a.html
Commented by kou_shino at 2010-04-19 16:36
顕微鏡下のふしぎ さま
ボルバキアに感染した宿主は、世代交代するたびに感染率増えていくことになりますよね。
ボルバキア関連のサイトによると、全昆虫の約60%が感染しているとか。
恐ろしい感染率です。

ホントかなぁ。


主に関西の自然を散策しながら、出会った生き物や風景の写真と、ファーブルフォトで撮った顕微鏡写真のアルバムです。


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