三重県 安濃川河口 ミヤコドリとユリカモメ

今年は「国際生物多様性年」ということで、2010年は生き物の多様性について考えよう、という年なんだとか。
何を今さら、という気がしないでもありませんが、何もしないより、きっといいことがあるんでしょうね。

国際カエル年(2008年)とか国際ゴリラ年(2009年)とかありましたが、何が行われているのか解らないまま、無情にも年は過ごさってしまいました。
こういう国際年は、世界中の多くの人が、何でもいいからその事を考え、人々の意識がちょっとだけでも変化すれば、地球の未来も少しずつ良い方向に向かうのかも知れません。

今年最初の自然散策は、安濃川河口のミヤコドリです。

JR津駅から、まずは志登茂川へ。
川沿いに来ると、オナガガモ、ヒドリガモ、ホシハジロ、キンクロハジなどのカモが休んでいます。

カイツブリのような鳥がいたので、撮って見ると。
ボサボサ頭のウミアイサでした。
e0035757_23253723.jpg

ハジロカイツブリは、何かミミズのような生き物を捕まえたもよう。
e0035757_23255443.jpg

ハジロカイツブリと一緒に潜っていたのは、ウミアイサのメスみたいです。
e0035757_2326244.jpg

河口まで来ると、カワウが10羽ほど羽を休めているだけ。
ミヤコドリを撮りにきた、という人たちがいましたが、周りを見渡してもミヤコドリらしき姿は見えず。

そのまま安濃川まで行くと、河口にたくさん野鳥が集まっており、対岸から何人かスコープや望遠レンズで覗いています。
これは、きっとミヤコドリがいるに違いない、と思って対岸へ急ぐも、橋が少し離れた所にありなかなかたどり着けません。

ようやく、対岸に着いても、カモやカワウはたくさんいますが、ミヤコドリの姿は無し。
周りの人の話によると、先ほどまで50羽ほどミヤコドリがいたが、オオタカが来て散ってしまった、との事。

双眼鏡で探してみると、沖の砂地に一羽だけミヤコドリがいました。
安濃川河口のミヤコドリは、10年前は2羽程しか見られなかったそうですが、年々増えてきているそうです。

カモの数は減っているらしいのですが、見た眼かなり多い。
しばらく双眼鏡で見ていると、ホオジロガモが河口を出たり入ったりしている姿を見つけました。
e0035757_23281273.jpg

どうやら、2ペアいるようです。

ミヤコドリが戻ってくるかどうか、わからないので海岸沿いに歩いて行くと、
河口から少し離れた海岸に、ミヤコドリが十数羽並んでいるのを見つけました。
が、しばらく見てると飛んで行った。

さらに海岸沿いに歩いて行くと、セグロカモメが10羽ほどいたので、双眼鏡で覗いてみると。
ここにもミヤコドリがいました。
e0035757_2329771.jpg

ニンジンみたいなクチバシのミヤコドリ。

時々飛び立つセグロカモメ。
e0035757_23292214.jpg

潮が引きはじめて現れた干潟で、貝やカニなどをついばんでいます。
群れで飛んできたハマシギと一緒に。
e0035757_23303342.jpg

時々、セグロカモメに追い立てられます。
e0035757_23331571.jpg

美味しそうな貝を見つけたら、スタコラサッサと場所を移動しました。
e0035757_23312497.jpg


近くの砂浜を見ると、海岸沿いにたくさん貝だまりができています。
見ていると、なかなか面白い柄の貝殻がいっぱい。
なんとなく水墨画のような模様の貝殻。
e0035757_23351639.jpg

これは、アサリの貝殻。
アサリの貝殻には、同じ模様が無く、非常にバリエーションが多い。

これは、遺伝的なモノなのか、それとも貝殻が成長していく過程で、ランダムにパターン化されるのか。
ちょっぴり、アサリの多様性を考えてみました。

ハスノハカシパンの殻は、2個しか見つけることができませんでした。
e0035757_233546100.jpg

砂浜の砂の中に、砂金のような砂粒がたくさん混じっています。
おそらく雲母だと思います。
波に舞ってキラキラ光る様子が、金粉のようでとてもキレイ。

再びミヤコドリを観察。
ミヤコドリにユリカモメが近づいてきました。
e0035757_23365420.jpg

そういえば、平安時代の伊勢物語や万葉集に出てくる都鳥(みやこどり)はユリカモメの事、と聞いたことがあります。そして、都鳥は、ユリカモメの事か、それともミヤコドリの事か、という物議もあるようです。
真相は不明ですが、なんとなくユリカモメの方が都鳥っぽい感じはします。

新旧ミヤコドリの対決。
e0035757_23371224.jpg

見ていると、いつもユリカモメの方からちょっかいを出しているような感じ。
ミヤコドリはひたすら貝を突いているのに。

再び安濃川河口まで戻ると、潮が引いて砂浜の様子が一変してました。
海岸散歩は干潮が面白いですが、野鳥を見る時は満潮の方が良いみたい。

潮が引くと、野鳥たちも遠くに行ってしまいます。
e0035757_23374393.jpg

いろんなカモに混じって、コクガンも3~4羽混じっているようです。

帰り間際に、ようやく河口に戻ってきたミヤコドリ。
e0035757_2338176.jpg

カワウに圧倒されてます。

しばらく、地元の方にお話を聞きながら野鳥観察していたら、散歩をしていた人が近づいたらしく、いっせいに飛んで行きました。
[PR]
by kou_shino | 2010-01-06 23:48 | 三重県(12頁) | Comments(2)
Commented by yamasanae at 2010-01-07 07:49 x
おめでとうございます。
いつも楽しみにしていますが、今年の最初のフィールドは盛りだくさんでしたね。
ウミアイサやミヤコドリは見たことがないのでうらやましいです。ミヤコドリをかまっているカモメでも、セグロカモメの方が迫力を感じました。
よい年でありますようにお祈りします。
Commented by kou_shino at 2010-01-07 18:00
yamasanae さま
おめでとうございます。
ウミアイサにミヤコドリは初めて見た野鳥です。
ホオジロガモも野生では初見でした。
ミヤコドリは仲間同士で追いかけ合いをしていましたが、カモメ達にはやられっぱなしです。


主に関西の自然を散策しながら、出会った生き物や風景の写真と、ファーブルフォトで撮った顕微鏡写真のアルバムです。


by kou_shino

プロフィールを見る
画像一覧

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

検索

カテゴリ

全体
ファーブルフォト(107頁)
小笠原(16頁)
山梨県(4頁)
石川県(4頁)
愛知県(6頁)
岐阜県(2頁)
三重県(12頁)
滋賀県(76頁)
京都府(93頁)
京都西山(20頁)
奈良県(55頁)
大阪府(78頁)
兵庫県(71頁)
和歌山県(9頁)
岡山県(2頁)
京都一周トレイル(8頁)
おおさか環状自然歩道(25頁)
琵琶湖一周(18頁)
伊勢街道(6頁)
東海自然歩道(2頁)
猫(8頁)
花札(8頁)
干支(11頁)
その他(9頁)

タグ

(227)
(197)
(182)
(143)
(107)
(89)
(83)
(83)
(70)
(70)
(68)
(48)
(47)
(41)
(35)
(34)
(29)
(24)
(14)
(6)

最新の記事

兵庫県 高取山散策
at 2017-05-21 23:56
滋賀県 虎御前山散歩
at 2017-05-07 23:07
兵庫県 甲山散歩
at 2017-05-06 12:07
京都府 恭仁京跡から海住山寺へ
at 2017-04-23 22:15
大阪府 天野街道散策
at 2017-04-03 23:32

以前の記事

2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
more...

ブログランキング

にほんブログ村 アウトドアブログ 野生生物へ
にほんブログ村
にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へ
にほんブログ村
にほんブログ村 写真ブログ ネイチャーフォトへ
にほんブログ村
人気blogランキングへ

*****リンク*****
写真家 米美知子

日の出日の入り
巨大動物図鑑
翡翠との出会い
さんちゃんのぶらっと関西

大阪市立自然史博物館
滋賀県立琵琶湖博物館

骨董品買取・古美術やかた

■ニコン・ファーブルフォト■
ファーブルフォト入門
ファーブルフォト活用術

-----------------------
掲載写真の無断使用はお断り致します。著作権放棄していません。
-----------------------
リンクはフリーです。
報告なしでもOK。

記事ランキング

フォロー中のブログ

琵琶湖から-3
晴れ時々?日記
水・水・水 No.2
♪一枚のphotograph♪
ライフノート
SOLO*WALKER
銀色のピストルで
葦と棚田と自転車と、それ...

外部リンク

最新のコメント

GANNSYUさま 弱..
by kou_shino at 10:50
鳥撮り13年の者です。野..
by GANNSYU at 08:40
はーしぇるさま あぁ、..
by kou_shino at 00:57
はーしぇるさま お久し..
by kou_shino at 19:59
naotoさま この記..
by kou_shino at 12:23
素晴らしい群生地ですね。..
by naoto at 04:28
TGokuraku-TO..
by kou_shino at 20:24
こんにちは。はじめまして..
by TGokuraku-TOMBO at 18:41
白い塊を背負った虫はクサ..
by Z at 18:43
恵美子 さま ハエトリ..
by kou_shino at 17:52

最新のトラックバック

ガメラ:13年2月第二週..
from ガメラ医師のBlog
たま駅長 ブログ
from インフルエンザに注意
【報告】沖島の祭り「サン..
from 「近江八幡お茶の間ランド」に..
なぜ「更新されたお気に入..
from ちいさいのに出会いました
ニイニイゼミ
from Heliograph(太陽の..
名前で動物占い
from 占い・相談のご案内
滋賀 県立 大学 健康 ..
from 滋賀 県立 大学 健康 診断..
コゲラ
from 浪日記
国指定天然記念物 深泥池
from VR Podcast 京都 ..
登山とウォーキング体験
from フィットネス器具で、魅せるカ..

ライフログ


森のふしぎな生きもの 変形菌ずかん


粘菌―驚くべき生命力の謎


冬虫夏草ハンドブック


コケのふしぎ なぜコンクリートの隙間や塀に生えるの?原始的な陸上植物といわれるワケは? (サイエンス・アイ新書)


地衣類のふしぎ コケでないコケとはどういうこと?道ばたで見かけるあの“植物”の正体とは? (サイエンス・アイ新書)


オトシブミハンドブック


カビ図鑑―野外で探す微生物の不思議


田んぼの生き物図鑑


クマムシ?!―小さな怪物


野鳥の羽ハンドブック


僕らが死体を拾うわけ―僕と僕らの博物誌


粘菌 その驚くべき知性 (PHPサイエンス・ワールド新書)


巨大津波は生態系をどう変えたか―生きものたちの東日本大震災 (ブルーバックス)


栗林慧全仕事―独創的カメラでとらえた驚異の自然


ミジンコ 静かなる宇宙(MIJINKO,A Silent Microcosm)


クジラ・イルカ大百科


自然紀行 日本の天然記念物

ファン

ブログジャンル

自然・生物
旅行・お出かけ

画像一覧